Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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ニューヨークのアップタウンとダウンタウンをはっきりさせたい。

New Yorkの地下鉄に乗ると、よく"Uptown"と"Downtown"の掲示を目にします。



日本での「上り」と「下り」ととらえればいい?「北方面」、「南方面」?それとも「マンハッタンに向かう」、「マンハッタンから離れる」?


そもそも「ダウンタウン」と「アップタウン」という意味は何なのか?
これをはっきりさせたかったワケです。。。


まず、おきまりの定義から。
一番「へぇ~!」と思ったのは、名詞として使われることが非常に少ないこと。英語の出典と日本語の出典で違うこと。


"downtown"をロングマンで引くと、名詞はなくて、、副詞としてでてきます。それから形容詞が出てきます。(例文もロングマンより。)


"downtown"   adverb  副詞  
⇒ to or in the centre or main business area of a town or city 
 (例)I have to go downtown later.  後でダウンタウンにいかなきゃ。     
    Stacy works downtown.      ステイシーはダウンタウンで働いてる。


形容詞もありましたが、名詞の前に置く限定用法のみ。
(例)We have about 100 personnel in our downtown San Diego office.
        ダウンタウンのサンディエゴオフィスには約100名の人員がいる。


それに対して、"uptown"は次のように書いてあります。


"uptown"          adverb American English  米語で副詞 
⇒ in or towards an area of a city that is away from the centre, especially one where the streets have larger numbers in their names and where people have more money
中心部がら離れた街の区域の中で、あるいはその方向へ、という意味で、特に通りの名前に大きな数が付いており、比較的裕福な人がいるところ。


さらに、"uptown"には名詞もあると書かれていたのですが、"noun [uncountable]" 不可算名詞でした。


(例)Over forty years that was the only place they had, then about five years ago they opened uptown.
40年にわたって、彼らにはたった一つのそこの場所しかなかった。その後、約5年前にアッププタウンを開いたのだ。


地区として区切られる土地ではなく、「アップタウンと呼ばれている土地の広がり」といったイメージなんですね。
Macmillan辞書でもほとんど同じ定義でした。


日本の英和辞典では次のような説明がありました。


・”アルクの「英辞郎プロ」では、"downtown"は名詞としては、商業地区、繁華街、ビジネス街、中心街という意味のほかに、「マンハッタン島の14番通りより南側のエリア」としてあり、"uptown"は名詞としては、「マンハッタン島の59番通りより北側のエリア」と載っていました。因みに、その間は、「ミッドタウン」となっていました。


・研究社英和辞典でも、"downtown"に、商業地区、ビジネス街などの名詞があり、しかも可算名詞となっています。


英語の"downtown / uptown"にしろ、日本語の「ダウンタウン / アップタウン」にしろ、前者は中心街や商業地区のイメージで、後者は住宅街のイメージがあります。


用法としては、"go upntown"であり、"work downtown"となる。でも、日本人の感覚では、「ダウンタウン / アップタウン」を使う時には、「に」、「へ」、「で」という種類の違う助詞をつけなければならないので、どうしても名詞感覚で使ってしまう。


次回は "'Uptown New York': What Does That Mean?"(「アップタウンニューヨークってどういう意味なの?」という記事が興味深かったので、ご紹介します。


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