Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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弱者を排除しない!ニューヨークの地下鉄安全プランを読む。

今日は、ニューヨーク市で地下鉄犯罪が急増している現実を踏まえ、市が出した「地下鉄安全プラン」の一部を読みたいと思います。


主に、先日とりあげた地下鉄構内をシェルターとして使っているホームレスの人たちに対する対応の部分に注目して読みたいと思います。



Homelessness
ホームレスの人たちに対して


5 community-based homeless outreach teams and additional Transit Hub teams. Homeless outreach teams will re-deploy at the highest-need stations in the city, including: Penn Station, Grand Central Terminal, West 4th Street, the W. 42nd St. Corridor, the Fulton Street Corridor, and Jamaica Center. 


コミュニティベースでホームレスを支援する5つのチームとトランジットハブチームを加えてホームレス支援チームを結成します。ホームレス支援チームは最も必要性の高い市内の次の駅構内に再配置を行います。ペンステーション、グランド・セントラル・ターミナル、ウェスト4丁目、42丁目コリドー、フルトンストリートコリドー、ジャマイカセンターです。


These teams will work with NYPD officers to canvass platforms, stairwells, mezzanines, and entrances. Additional Transit Hub interventions will also occur at key transit hubs throughout the city, as individuals sleeping on trains or otherwise breaking MTA rules will be required to seek alternative shelter. Efforts will focus on helping transport individuals in need of shelter
to safe refuge.


これらのチームは、NY市警の警官と協力して、プラットフォーム、階段の吹き抜け、中二階、入り口などを見回る。トランジットハブ追加チームの関与は市内の主要乗換駅で行われます。車内で寝泊まりしている人や、あるいはMTA のルールを破っている人には、代わりのシェルターを探すよう求めなくてはならないからです。シェルターを必要としている人たちが安全な場所に行けるよう力を貸すことに重点を置きます。



Mental Health
精神障害がある人に対して


12 new DOHMH Neighborhood Response Unit (NRU) teams. These teams consist of medical staff, behavioral health clinicians, and peers. They will take a trauma-and-resilience informed multidisciplinary community approach, responding to a range of acute and ongoing community-specific crises and mobilizing community assets. Teams will build relationships through peer and supportive counseling, increasing opportunities to refer and link New Yorkers to services they need as well as engage local communities to become mental health ambassadors to destigmatize mental health and increase awareness of mental health services in the community.


12の地域救済ユニット (NRU)チームを新たに設置。これらのチームは 医療スタッフ、行動医学の臨床医、そのほか同等の職種のメンバーで構成され、トラウマと回復に精通した多面的なコミュニティアプローチを行い、急性のものから継続的な地域固有のものまで、さまざまな困難な状況に対応し、地域で役立つ要素をすべて使います。チームはピアカウンセリングを行いながら人間関係を構築し、市民が必要な(社会的)サービスを受けられる機会を増やし、また、地域社会を巻き込んで メンタルヘルスの推進役となり、メンタルヘルスに対する偏見をなくし、 地域社会におけるメンタルヘルスサービスの認知度を向上させます。



Holistic Support
全体的な支援を行う


 “End of the Line” teams. In partnership with the MTA, the City will propose reinstating a policy calling for “End of the Line” exits from all individuals still aboard at a train’s final stop, with modifications. 


「エンド・オブ・ザ・ライン」チームの復活。MTAと協力して、市は、すべての乗客に対し、終点で乗車したままの人に対して、「終点」で下車することを求める規則を修正を加えて復活させます


The final stops on our subway lines are one of the best moments to engage those experiencing homelessness, and over the past two years the State and City have found
success reaching people in that moment. During that period, our teams have successfully engaged unsheltered New Yorkers on the subways, helping hundreds of individuals who were riding trains come off into shelter settings (including shelter, Safe Haven, and stabilization beds). These “End of the Line” teams will expand that work to service high-priority stations across the city, working with NYPD to encourage potential clients to disembark and allow DHS to provide support.


地下鉄の終点に列車がついた時は、ホームレス状態にある人々に最も接しやすい時でもあります。過去2年間州と市はそこでホームレスと人たちに働きかけることに成功しています。この間、私たちのチームは、シェルターのないホームレス市民に関わり、電車に乗っていた何百人もの人々をたシェルター施設(シェルター、仮設住宅、(市が確保したホテルなどの)まともな寝床を含む)に移動する手助けをすることに成功しました。この「エンド・オブ・ザ・ライン」チームは、この活動を拡大し、市内全域の優先順位の高い駅からサービスを提供し、NYPDと協力して、(車内を宿にしそうな)利用者に下車するよう促し、DHSのサポートを受けられるようにします。


("DHS"は、ニューヨーク市の"Department Homeless Servicesの略です。DHCではありません。(^_^))


(End of the Line チーム)こちらより。


ご紹介した「地下鉄安全プラン」は、ほんの一部で、このあとは、どのように活動を進めていくかについてかなり詳細な内容が書かれています。


細かく活動の内容を文書にして公開することで、実行可能性が高くなり、市民の信頼が得られると思います。日本の政府発表でよく聞く、「取り組みを進めて参ります」、「状況を見ながら対処いたします」というのは、「すぐにはできません」、「いつになるかわかりません。とりあえずやろうとは思っていますができないかもしれません」と言っているのだという言葉に置き換えた方がいいなと思いました。


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