Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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退職後、ニューヨーカーはどのように暮らしているのか

「〇〇世代」というくくりで、その時代に育った人のことを言うことがありますが、ニューヨークタイムズのスクラッチで、ニューヨークの「ジェネレーションX」がどのような暮らしをしているかをレポートしていました。ジュリアがイラスト担当、シャイナが文を書いています。


その前に、ジェネレーションXについて、ウィキペディアで調べました。
次のように説明されていました。


ジェネレーションX(英: Generation X)とは、アメリカ合衆国などにおいて概ね1960年代中盤から1970年代終盤(もしくは1980年代序盤)に生まれた世代のことである[2]。ベビーブーマーの次の世代で、ミレニアル世代(Y世代)の前の世代に当たる。


ケネディ政権(1961-1963年)後の時代からベトナム戦争終結(1975年)後までの時代に生まれた世代である。生まれた時期はテレビの爆発的な普及が始まった時期であり、ベトナム戦争、キューバ危機やヒッピー運動の時期に1桁台を過ごした。そして、ヒッピー運動の衰退とベトナム戦争の終結による「しらけムード」の中で10代を過ごした。親世代の離婚率が上昇し始めた時期に子供世代を過ごしたため、親からの監督が少なくなり始めた世代とも言われる。

Wikipediaより)


その他の世代分けの図も載っていました。



「スクラッチ」の原文とイラストはこちらです。


For Gen X, Retirement Bites
X世代にとって、リタイアすることはこたえる


By Julia Rothman and Shaina Feinberg





For the oldest members of, GEN X --- a generation known for its D.I.Y. spirit and rejection of "selling out" --- retirement is less than I0 years away. And yet, only 54 percent feel prepared, according to a study by the Society of Actuaries Research Institute. Here, seven Gen X New Yorkers spoke about their retirement plans, for better or worse.


D.I.Y.精神と 「店じまい」を拒否することで知られる世代、GEN Xの最年長者にとって、退職まであと10年足らずとなりました。しかし、「アクチュアリーリサーチ」の調査によると、まだ54%しか準備できていないということです。ここでは、7人のX世代ニューヨーカーが、良くも悪くも退職後のプランについて語っています。








"Of course I have a plan. (I say "of course" because I'm French.) When you make $1,000, you put $100 aside. When you live in America, you're always worried. What if I get an illness that requires expensive medical treatment? Right now I am looking for a job. What if I don't find a job? There's no backup plan here, no safety net."
---Odile Beniflah, 54, technology entrepreneur


「もちろん、計画はありますよ。(「もちろん」といったのは、私がフランス人だからかしら。)私は、1000ドル稼いだら100ドル貯金するんです。アメリカに住んでいると、いつも心配になりますよね。もし、高額な治療が必要な病気になったらどうしよう、ってね。今、求職中です。もし、仕事が見つからなかったら、セーフティネットがないんです。」
---オディール・ベニフラ、54歳、技術系起業家






"I've been a home health aide for about 20 years. I work for an agency.
Some agencies have 401(k)s, but mine doesn't. I'll work until I retire at 65. I have a house and it's almost paid off. I rent part of the house, so that will be my income."
---Debra Mohamed, 55, home health aide


「私は約20年間、在宅看護助手をやっています。代理店によっては年金制度もありますが、私の勤めている代理店にはありません。65歳で定年退職するまで働きます。私は家のローンはほぼ完済しています。家の一部を貸しているので、それが私の収入になります。」
---デブラ・モハメド、55歳、在宅看護助手






"I'm 100% Gen X. I know every word to "Never mind" by Nirvana. Around 30, I thought I probably ought to smarten up, so I started putting money into an annuity. My hope is to continue working and wind down when the mortgage on the house is paid off. I'm targeting mid-60s."
---Wayne Brusseav, 51, stagehand


「100%X世代ですよ。ニルヴァーナの 『ネバー・マインド』の歌詞はすべて知っていますよ。30歳ごろに、そろそろきちんとしなくちゃなと思って、年金保険を始めました。
希望としては、仕事を続けながら、家のローンを払い終えたらそろそろ引退するつもりです。60代半ばが目標です。」
---ウェイン・ブリュッセーブ、51歳、舞台係






 


"As long as I've had a salaried job, I've had a retirement fund. When I was in my 20s and had my first job, I was not thinking about it, but I'm glad I have it. I'm more worried about my kids than I am about my retirement. I'm not worried about their retirement. I'm worried about their lives because our world is doing so badly."
---Jessica Blatt, 52, professor and author


「今までずっとお給料をもらって働いているので、退職基金があります。20代で初めて仕事をしたときは、何も考えていませんでしたが、退職基金があってよかったと思います。自分の老後よりも、子供の方が心配です。彼らの老後が心配なのではありません。私たちの世界があまりにもひどい状態なので、彼らの生活を心配しているのです。」---ジェシカ・ブラット、52歳、教授・作家












"I was doing really bad before. I had several low-paying jobs. But I was part of a lawsuit against the Board of Education. There was racism involved in the tests you take to become a licensed teacher. We won. so now I have a pension. That's my retirement plan. And I'm in grad school getting my degree to become a clinical therapist." --- Reggie Parker, 54, graduate student in social work and musician


「私は以前は本当にひどい状態でした。低賃金の仕事をいくつもやっていました。しかし、教員免許を取得するための試験に人種差別があり、原告団に加わって教育委員会に対して訴訟を起こし、勝訴しました。それで今年金が支給されています。それが私の退職後の計画です。今、臨床セラピストになるための学位を取得するために大学院に通っています。」--- レジー・パーカー、54歳、ソーシャルワークの大学院生、ミュージシャン









"When we first got together, my husband and I planned and invested money. I am not worried about my retirement. My focus now is on my son, who is in high school. I gave him $10 a week, and he has to budget himself. I want him to manage his finances in the future."
---Noriko Goto, 53, unemployed


「主人と付き合い始めた頃、二人で人生計画を立てて、投資をしました。老後の心配はしていません。今、高校生の息子のことを心配しています。週に10ドルを渡し、自分で予算を立てるようにさせているのですが、将来は自分で家計を管理できるようになってほしいと思っています。」--- ノリコ・ゴトウ、53歳、無職









"Do I have a retirement plan? I hesitate to call it a plan, but I definitely think about it. When I wanted to be creative in New York City, my father was like 'Listen, if you're not going to make a lot of money, you better know what you're doing with every dollar.' I read a bunch of books and started to save little bits of money even when I was making next to nothing. I got lucky because as we grew out of the 2008 Crash, my savings grew. My dad died, but he was proud of me. I live his dream life. I ride the subway every day and work at a theater and I have savings!"
---Andrew Sloat, 44, creative director


「老後の計画ですか?プランというほどのものではないですが、確かに考えてはいます。ニューヨークでクリエイティブな仕事につきたいと思っていたとき、父は『いいか、大金を稼ぐつもりがないなら、1ドルで何をするのか考えろ』と言っていました。私は本を何冊も読み、稼ぎがほとんどないときでも少しずつお金を貯めるようにしました。2008年の大暴落から抜け出し、貯蓄も増えていったので、私はラッキーでした。父は亡くなりましたが、私のことを誇りに思ってくれていました。私は彼の夢見た生活を送っています。毎日地下鉄に乗り、劇場で働き、貯金もあります。」
---アンドルー・スロート、44歳、クリエイティブ・ディレクター



ニューヨークのX世代は、まだまだ稼げる世代ですね。年金をあてにした優雅な暮らしをしているわけではなさそうです。日本は年金があっても、当てにできず優雅な暮らしは望めませんけれどね。。。


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