トランプ前大統領の有罪判決に関する英文を読もう!
2024年、5月30日、ニューヨーク州地裁の陪審団は、トランプ前米大統領が不倫の口止め料を不正に処理したとして、34件の罪状全てで有罪とする評決を下しました。
このことについては、日本語でも報じられているのですでにご存じだと思いますが、報道がどういう英文でそれを伝えたのかを見てみたいと思います。
注目したい英文のみを順番に一文ずつ抜き出して並べてみました。単語や表現に注目したいと思います。
見たのは、ニューヨークタイムズのジェシー・マッキンリー(Jesse McKinley)記者による次の記事(全文はこちら)です。まず、見出しをチェックしておきます。
‘Guilty,’ and History Is Made
A single word rings out in a Manhattan courtroom (法廷)as Donald Trump becomes the first American president convicted (有罪判決を受けた)of a crime.
「有罪」、そして歴史が作られる
一語の単語がマンハッタンの法廷に鳴り響いた。ドナルド・トランプが、有罪判決を受けた最初のアメリカ大統領になったときだった。
👩ここの"as"は「時」ともとれるし、「理由」ともとれます。どちらにするかは日本語にする時の問題なので、特定する必要はないと思います。
The word “guilty” actually was heard 34 times, as the jury (陪審員)— seven men and five women — found the former president guilty of 34 felony (重罪)counts(訴因) of falsifying (改ざんする)business records (業務記録)to cover up a $130,000 hush-money (口止め料)payment to Stormy Daniels.
男性7人、女性5人の陪審員は、「有罪」という言葉を実際に34回聞きました。彼らはストーミー・ダニエルズへの13万ドルの口止め料を隠蔽するために業務記録を改ざんした34の重罪について前大統領を有罪としたのです。
On Thursday, after the verdict was read, he assailed(攻撃した)what he called “a rigged(不正操作された) trial (裁判)by a conflicted(矛盾した) judge who is corrupt(買収された).”
“A disgrace,” he said.
木曜日、評決が読み上げられた後、トランプは「汚職にまみれた裁判官による不正な裁判だ」として、攻撃的に発言しました。
「恥ずべき判決だ」とも言いました。
👩ここの"disgrace"は、この判決について次のような意味で使われていると思います。(ロングマン参照)
"disgrace"
used to say that something or someone is so bad or unacceptable that the people involved with them should feel ashamed
何かまたは誰かがとても悪い、あるいはとても受け入れることができないから、これらに関係する人たちは恥じるべきだ、と言う時に使われる
"he called"(彼が言うところの)を挿入することで、「彼が一方的にこう言っている」ということを表しています。
Shortly after the verdict was read aloud in court, President Biden posted a fund-raising appeal, saying that the verdict alone would not be enough to derail (阻止する)Trump or his supporters.
法廷で評決が高々と読み上げられた直後、バイデン大統領は、評決だけではトランプ氏やその支持者を阻止することはできないと資金集めすると、投稿しました。
“There’s only one way to keep Donald Trump out of the Oval Office(大統領執務室): At the ballot box,” Biden wrote.
「ドナルド・トランプを大統領執務室に入れない方法はただ一つだ。それは 投票箱の前に立つことだ。」とバイデンは投稿しました。
👩投票に行って、自分を当選させること、と言ったのですね。
Trump told reporters that “the real verdict is going to be Nov. 5 by the people.”
He is almost certain to appeal (控訴する)today’s verdict, and that process could take months or even longer.
トランプ大統領は記者団に対し、「本当の評決は11月5日に国民によって下される」と発言。
今日の判決を不服として控訴することはほぼ確実で、その手続きには数カ月、あるいはそれ以上かかる可能性があります。
法廷用語がたくさん出てきましたね。この機会に単語の数を増やしましょう。
テレビドラマにもよく出てくる、ニューヨークの裁判所です。
明日は、今年開かれる大統領選はどうなるか、についての記事を読みます。
Englishラボ
MisTy