カマラ・ハリスがトランプに勝つかもしれない理由は?
バイデン大統領の続投は無理ではないかとささやかれて以来、民主党から誰が大統領候補として選ばれる可能性があるのかをDaily Newsがとりあげた実質的な4人(ミッシェル・オバマ氏を除く)を大統領候補の可能性があると報じ、そのPro(肯定的な面とCon(否定的な面)を挙げていました。(→こちらで読みました。)
その後、バイデン大統領が選挙戦から撤退するにあたり新たな大統領候補としてカマリ・ハリス氏を推したことから、カマラ対トランプの大統領選挙が現実味を帯びてきましたが、ニューヨーク・タイムズの"the Morning newsletter"で、デイヴィッド・レオンバード(David Leonhardt)記者が7月9日付でDaily Newsより詳しく、強みと弱みを書いていましたので、そこをポイントとして読んでみようと思います。
この記事のニューヨーク・タイムズの見出しはこうです。(原文、画像はこちらからです。)
Kamala Harris’s Strengths and Weaknesses
We’re covering a potential Harris candidacy.
Vice President Kamala HarrisCredit...Kenny Holston/The New York Times
カマラ・ハリスの強みと弱み
我々はハリス立候補の可能性を取材している。
今日のリーディングのポイントは・・・・
★カマラ・ハリス氏の大統領選立候補に関する強みは何か?
ということです。
その部分に関する部分を抽出して読んでいきます。(原文はこちらです。)
A successful prosecutor
In all, Harris spent more than a quarter-century as a local and state prosecutor(検事), and she compiled(蓄積した) an accomplished record — on crime reduction(削減), consumer protection and more. Prosecutors succeed by making more persuasive(説得力のある) arguments than their opponents(相手)in a combative setting(闘争的な場). So it makes sense that (~は理にかなっている)Harris’s signature (特徴を表す)moments as a national figure (人物)have occurred in similar settings.
In the Senate, she developed (広げた)a reputation as a sharp questioner of witnesses, including Donald Trump’s Supreme Court nominees. During the 2020 presidential campaign, she won her debate against Vice President Mike Pence, polls showed. Four years earlier, by contrast, Pence beat Tim Kaine, Hillary Clinton’s running mate.
検察官として成功
ハリスは四半世紀以上にわたって地方検事や州検事を務め、犯罪削減や消費者保護などで、数々の実績を残してきました。検察官は、闘争的な状況で相手よりも説得力のある主張をすることで成功します。だから、ハリスを全国的な有名人にした彼女に特徴的な場面が、同じような状況で起きているのは理にかなっています。
上院では、ドナルド・トランプの最高裁判事候補を含む証人に対する鋭い質問をした人として評判になりました。2020年の大統領選挙では、世論調査が示した通りマイク・ペンス副大統領とのディベートに勝利しました。その4年前、ペンスはヒラリー・クリントンの副大統領候補だったティム・ケインを負かしていたということがあったのにです。
In a future debate against Trump, Harris seems like a much stronger option than Biden — and probably stronger than some other potential Democratic nominees. It’s easy to imagine her hammering (激しく攻撃する)Trump for his role in the overturning of Roe v. Wade and his lawless approach to the presidency.
These criticisms could then become central to a presidential campaign that she ran largely against Trump. Biden had hoped to run such a campaign, as my colleague Reid Epstein points out, but Biden’s jarringly (不快なほど)weak debate performance has made that much harder.
将来、トランプ大統領とディベートすることになった場合、ハリスはバイデンよりも、そしておそらく他の民主党候補者よりも、ずっと強い候補者になりそうです。彼女がトランプ大統領を、(中絶の合法化の裁定が下された)ロー対ウェイド裁判を覆そうとした彼の役割や、大統領職に対する無法なやりかたについて激しく攻撃することは容易に想像できます。
このような(トランプに対する)批判が、彼女の彼に対抗する大統領選挙戦の中心になる可能性があります。(ニューヨーク・タイムズの)同僚のリード・エプスタインが指摘していますが、バイデンはそのような選挙戦を展開することを望んでいたにもかかわらず、ディベートでのイライラするほどパッとしない結果となり、それが難しくなりました。
後半は明日とりあげます。
Englishラボ
MisTy