ニューヨーク市の熱中症関連の死亡者数は?
華氏100度がおおよそ摂氏37度で、日本ではこうした命にかかわる危険な暑さの日が全国に広がっているように思います。
今日はニューヨーク市のホームページを見て、市が市民に"Extreme Heat"(猛暑)について、どのように伝えているのかを読みます。
今日のリーディングのポイントは・・・
★ニューヨーク市は市民に対して、「猛暑」の危険性をどのように伝えているか
について読むことです。
Extreme Heat
Climate change will cause more frequent and intense heat waves. Extreme heat exposure is deadly and preventable.
猛暑
気候変動は、より頻繁で強烈な熱波を引き起こします。猛暑に見舞われると命にかかわりますが予防することができます。
New York City, like other dense (人口密度が高い)urban areas, is warmer than its rural and suburban surroundings. As greenhouse gas emissions cause the planet to warm, New York City will experience more frequent, longer lasting, and more intense heat waves. There could be up to 6x (6倍)as many days above 90 degrees per year by the 2080s and up to 5x as many heatwaves by the 2080s. Sustained exposure to high temperatures can harm public health, including dehydration, heat exhaustion, heat-stroke, and even death. In fact, extreme heat is the leading cause of weather-related fatalities(天気関連の死亡)across the country. In New York City, on average each year, there are approximately 370 heat-related deaths. But all heat deaths are preventable.
ニューヨーク市は、他の人口が密集している都市部と同様、周辺の農村部や郊外よりも気温が高くなっています。温室効果ガスの排出によって地球が温暖化すると、ニューヨーク市では、より頻繁に、より長く、より強烈な熱波が発生するようになります。2080年代には、年間90度を超える日が最大6倍、熱波が最大5倍になる可能性があります。高温にさらされ続けると、脱水症状、熱疲労、熱射病、さらには死亡など、健康に被害が出る可能性があります。実際、猛暑は全米で気象関連の死亡事故の主な原因となっています。ニューヨーク市では、毎年平均で約370人の暑さ関連死が発生しています。しかし、すべての暑さによる死亡は予防可能です。
Impacts of Extreme Heat
While temperatures are rising citywide, heat risk varies by neighborhood. As a result of systemic racism(制度的人種差別), lack of green space, limited access to air -conditioning, and poor housing quality, heat-exacerbated (暑さで悪化した)deaths are more common in neighborhoods that are home to a greater proportion of low-income and Black New Yorkers. And regardless of where they live, some individuals are more vulnerable to high heat:
●Older residents are at most risk because they are more likely to have underlying health conditions (基礎疾患)and be socially isolated (社会的に孤立している)or limited in mobility(移動がままならない)
●New Yorkers with mental illness are more vulnerable to extreme temperatures
●New Yorkers in homeless shelters or City jails (刑務所)are also more vulnerable, given that these facilities can lack proper air conditioning
●Workers in certain sectors of the economy are particularly exposed to heat risks: construction, transportation, utilities(公益事業), and manufacturing. Many of these New Yorkers work outdoors or in facilities without adequate air conditioning and are subject to(~をこうむる) sweltering (うだるような)conditions
👩 "systemic racism"は、Wikipediaによると、次のように説明されています。
『制度的人種差別(構造的人種差別⦅英語: systemic racism⦆とも呼ばれる)は、社会または組織内の通常の慣行として組み込まれている人種差別の形態の1つである。制度的人種差別は、刑事司法(英語版)、雇用、居住空間、医療、政治権力、教育などにおける差別や、その他の問題につながる可能性がある。』
猛暑の影響
市全体の気温が上昇する一方で、暑さのリスクは地域によって異なります。制度的な人種差別、緑地の不足、エアコンの利用制限、劣悪な住宅環境の結果、低所得者や黒人の市民の多くが住む地域では、暑さによる死亡がより多くなっています。また、住んでいる場所に関係なく、暑さに弱い人もいます:
●高齢者は、基礎疾患があり、社会的に孤立していたり、移動がままならない可能性が高いため、最もリスクが高くなります。
●精神疾患のあるニューヨーク市民は、極端な暑さに弱いです。
●ホームレス・シェルターや市の刑務所にいるニューヨーク市民も、適切な空調設備がないため、より暑さの影響を受けやすいです。
●建設業、運輸業、公共事業、製造業など、特定の経済部門で働く人々は、特に暑さのリスクにさらされています。これらのニューヨーク市民の多くは、屋外や適切な空調設備のない施設で働き、うだるような暑さにさらされることになります。
日本のニュースでは聞かないような注意情報があるかもチェックしてみましょう。
明日も続きを読みます。
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