Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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152年前、アメリカで一人の女性が大統領に立候補していた!

アメリカの大統領選挙は、11月5日です。あと1カ月もありません。かつてヒラリー・クリントン氏が大統領候補となり、トランプ氏と闘ったのですが、破れました。


女性が大統領に立候補したのはそのときが最初だと思っていたのですが、ニューヨーク・タイムズで、実は152年前にヴィクトリア・ウッドハル(Victoria Woodhull)という女性が立候補していたことがわかりました。


彼女の波乱に満ちた人生が"Mrs. President"(ミセス・プレジデント)という題名のオペラになっているそうです。


彼女のことを調べていたら、生涯を短くまとめた動画があったので、今日はそれを見たいと思います。


Victoria Woodhull, the first woman to run for president on a nationally recognized ticket. Hulton Archive, via Getty Images
全国的に認知された候補者として大統領選に立候補した初の女性、ヴィクトリア・ウッドハル。



英語は動画の後に日本語と共に書いておきます。リスニング力向上にお役立てください。




Victoria Woodhull: Fighting for Women's Rights (WAMS E26)


At a time when women were expected to know their place(立場をわきまえる), Victoria Woodhull blazed (道を開く)the trail as a fierce advocate for women's suffrage (女性の選挙権)and empowerment(地位向上). Born Victoria Claflin in Ohio 1838, she was the daughter of a Salesman who traveled the country selling snake oil (怪しげな万能薬). When she was just 15 years old, she married Channing Woodhull, who was addicted to alcohol and morphine. He went on to physically abuse her and failed to support their family. In an era when divorce was considered shameful for women especially mothers, after 11 years of suffering, Victoria made the brave decision to end her marriage. She believed in "free love", meaning people should only stay in relationships that made them happy. In 1868, Victoria moved to New York, where she opened a salon with her sister Tennessee, where people were free to talk about the issues of the day.


女性は自分の立場をわきまえるべきであるとされていた時代に、ヴィクトリア・ウッドハルは、女性の参政権と地位向上の強力な擁護者として道を切り開きました。1838年、オハイオ州でヴィクトリア・クラフリンとして生まれた彼女は、全国を回って怪しげな万能薬を売り歩くセールスマンの娘でした。 彼女が15歳の時に、チャニング・ウッドハルと結婚したのですが、彼はアルコールとモルヒネ中毒でした。 彼は彼女を虐待し、家族を養うこともできませんでした。当女性は、特に母親が離婚することは恥とされていた時代に、11年間の苦悩の末、ヴィクトリアは結婚生活に終止符を打つという勇気ある決断を下しました。彼女は自由恋愛を信じており、幸せを感じられる関係だけを維持すべきだと考えていました。1868年、ヴィクトリアはニューヨークに移り住み、姉のテネシーとともにサロンを開業しました。そこでは、人々が自由にその時々の問題について語り合うことができました。


She also acted as a spiritual advisor to wealthy New Yorkers including business mogul Cornelius Vanderbilt. Victoria believed that Financial Independence was the key to female independence. So in 1870 the sisters opened America's first female-owned brokerage (証券会社), which only served women. With the money they made, they launched their own newspaper, publishing articles on radical topics like women's rights, sexualities, and spiritualism. As a result, Victoria's profile grew, she even addressed Congress on the subject of women's suffrage in 1871.


That same year, Victoria became the first woman to run for president. But the Press attacked her campaign. And when Victoria published an article revealing that one of her critics, a reverend (牧師), had had an affair, she  was arrested on obscenity charges (わいせつ罪), prosecuted (起訴された)and even spent time in jail. Her reputation suffered --- even among her supporters. But Victoria continued to fight for women's rights until her death in 1927. How do women stand up for their rights today? 


また、実業家のコーネリアス・ヴァンダービルトなど、ニューヨークの富裕層たちの精神的なアドバイザーとしても活躍しました。 ヴィクトリアは、経済的自立こそが女性の自立の鍵であると信じていました。 そこで1870年、姉妹は女性のみを顧客としたアメリカ初の女性経営の証券会社を開業しました。そこで得た資金で、女性の人権、セクシュアリティ、スピリチュアリズムといったラディカルなテーマの記事を掲載する独自の新聞を創刊しました。その結果、ヴィクトリアの知名度は上がり、1871年には女性参政権をテーマに議会で演説を行いました。


同じ年、ヴィクトリアは女性として初めて大統領選に立候補しましたが、マスコミは彼女の選挙運動を攻撃しました。そして、ヴィクトリアが、彼女を批判した牧師の一人が不倫をしていたことを暴露する記事を出版したところ、彼女はわいせつ罪で逮捕され、起訴され、刑務所で過ごすこともありました。彼女の評判は支持者たちの間でも落ちましたが、ヴィクトリアは1927年に亡くなるまで、女性の権利のために戦い続けました、現代の女性たちは、どのようにして権利を主張していますか?



👩ヴィクトリアは現代から152年前にタイムスリップした女性だったのかもしれません。または、89歳で亡くなったとされていますが、ヴィクトリアは実はまたタイムスリップして現代に戻ったのかもしれません。


彼女の人生は本にもなっています。


A Woman for President: The Story of Victoria Woodhull
by Kathleen Krull (著), Jane Dyer (イラスト)


amazonで購入できます。(こちらから)


👩オペラ愛好家の方は、ご存じだったかもしれません。



9. Mrs. President Act I: Predators



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