中学生の生徒では、才能を見抜く先生の力が試される!
日本の中学1年生は、アメリカでは7年生(7th grade)になります。今日は7年生と8年生の生徒の作品、2点を選びました。(メトロポリタン美術館のホームページからです、こちら。)
今日のリーディングのポイントは・・・
★ 作品を見ながら、さっとコメントに目を通す。
です。
Forgotten
忘却
Stefaniia Lozynska
Grade: 7
Materials: Watercolor
Teacher: Amanda Capalbo
ステファニア・ロジンスカ
学年:7年生(中学1年生)
使用画材:水彩
指導:アマンダ・カパルボ先生
STUDENT:
It brings me pleasure to draw and express feelings in my art. There are so many topics and possibilities. Being an artist makes me feel special because I know a lot.
During my childhood I went to art fairs, art museums, and galleries, and soon I saw progress in my drawings. Although I consider myself to be a self-taught artist, all the teachers from my schools saw my potential and supported me. Amanda, my current art teacher, sees what I am capable of and helps me to improve my art by giving me opportunities to show off(才能などを公に見せる) my skills.
The biggest challenge I faced was managing my time. I am used to drawing quickly and capturing the moment, but in this assignment (課題)we had a couple of weeks to draw. This made my work harder because I had to work longer. It was an interesting new thing to try and I liked taking my time and painting details.
生徒の感想:
絵を描いて自分の気持ちを表現するのはとても楽しいです。 話題も可能性もたくさんあります。 絵を描いている自分は特別な存在だと感じることができます。それは、多くのことを知っているからです。
子供の頃、展覧会や美術館、ギャラリーに行っていました。そしてしばらくして絵を描くのが上手くなったと実感しました。独学で勉強するつもりだったのですが、学校の先生方が皆、私の可能性を応援してくださいました。現在の指導者であるアマンダ先生は、私にどんな才能があるのか見抜いて、その才能を見せる機会を私に与え、芸術性を向上させてくださいました。
私が直面した最大の課題は、時間の管理でした。いつもはさっさと描いて瞬間を捉えていたのですが、今回の課題では数週間時間があり、今までより長い時間をかけて作業しなければなくて大変でしたた。こういうことは初めてだったのでためになりました。時間をかけて細部を描くのもいいなと思いました。
TEACHER:
During our watercolor unit students practiced technique to elevate their work. They were challenged to use watercolor competently(有能に)
, use different brushes for a variety of effects, create the illusion of light and value(色の明るさの値), and compose a work with a foreground, middle ground, and background. Stefaniia has an outstanding ability to capture the complexity of a natural environment due to her use of tints(淡色)and shades, understanding of light, and ability to create texture with various types of brushstrokes and marks.
先生のコメント:
水彩画の授業では、生徒たちは作品の完成度を高めるためのテクニックを練習しました。水彩絵の具を上手に使い、さまざまな効果を生み出すために異なるブラシを使い分け、光と明暗の錯覚を生み出し、前景、中景、背景を意識して作品を構成することに挑戦しました。ステファニーは、淡い色合いや濃淡の使い分け、光の表現、さまざまな種類のブラシの使い方やタッチで質感を生み出すことができ、自然の複雑さを表現する優れた能力を持っています。
IVAN
イヴァン
Ivan Lin
Grade: 8
Materials: Acrylic on canvas
Teacher: Kelsey Herrity
イヴァン・リン
学年:8年生
材料:アクリル画、キャンバス
指導:ケルシー・ヘリティ先生
STUDENT:
I believe that the hardest parts of the painting were the eyes and mouth. I couldn’t correctly get the shapes of them. I used a grid system to help with knowing where things went on the canvas. My art teacher played a role in my creative development.
生徒の感想:
絵を描く上で一番難しかったのは目と口だと思います。 形を正しくとらえることができませんでした。 キャンバス上の位置を決めるのにグリッドシステムを使いました。 自分の創造性を伸ばすことができたのは先生のお陰です。。
TEACHER:
Ivan’s artistic instincts are bold yet quietly intuitive (直感的). It’s always exciting to see his creative process unfold. Ivan has been a visual art major at New Voices since seventh grade, and I’m lucky to have him as a student. His offbeat (風変わりな)humor is a refreshing addition to the class environment, especially now that eighth grade students have their art class at the end of a long academic school day. For this monochromatic self-portrait project, Ivan created a deep green hue of acrylic paint. He added black and white into the mix to add shades and tints of green.
先生のコメント:
イヴァンの芸術的直感は大胆でありながら、静かにとらえられる感覚があります。彼の創作過程が展開するのを見ていつもワクワクします。イヴァンは中学1年生のときからニューボイスのビジュアルアートを専攻しており、彼を指導できたのは幸運でした。中学2年生では美術の授業が学校の授業の最後にあるので、彼の一風変わったのユーモアが授業環境に新鮮味をもたらしてくれています。このモノクロの自画像を描く課題では、イヴァンはアクリル絵の具の深みのある緑色を作りました。さらに黒と白を加えて、緑の色合いを調整しました。
👩文中にある、"New Voices"というのは、"New Voices Middle School"のことで、ホームページに次のような説明があります。
New Voices Middle School was established to provide 6th-8th graders with a challenging educational environment in which instruction in core academic subjects is infused(注入する) with and enhanced(強化する) by the integration of the visual and performing arts.
ニューボイス・ミドルスクールは、6年生から8年生を対象に、主要教科の授業に視覚芸術と舞台芸術を融合させ強化することで、やりがいのある教育環境を提供することを目的として設立されました。
こちらに動画で学校の紹介があります。
ニューヨークでは芸術関係の学校がたくさんありますがニューボイスもそのひとつです。生徒たちはそこで才能を見出されて将来芸術関係で活躍できる礎を築きます。
Ivan Linは、将来有名な画家になるでしょう。この名前を覚えておくと、きっとまたどこかで耳にしたり、彼の作品に触れたりすることがあるかもしれません。
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