Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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エンターテイメント業界が直面している厳しい現実がNYにも!

最近テレビを見ていますか?面白くておススメの番組がありますか?それとも、ネット動画のほうが面白いですか?


ニューヨーク市はラップ誕生の地であり、ブロードウェイはミュージカルの聖地です。


今日はニューヨークのエンターテイメント業界について、"The City"という ニューヨークを拠点としている非営利のデジタルニュースサイトを読みます。(原文はこちらです。10月29日付で、ライターはGreg David氏です。) 


今日のリーディングのポイントは・・・


★タイトルとサブタイトルを考えてみよう。


です。(要するに、何が書いてあるのか簡潔に説明しよう。ということです。実際のタイトルとサブタイトルは最後に出します。)



Production crews film an episode of “And Just Like That” in Greenwich Village, Oct. 28, 2024. Credit: Ben Fractenberg/THE CITY
2024年10月28日、グリニッジ・ビレッジで「And Just Like That」の撮影を行う制作クルー。 



New York City’s film and TV industry(業界), which never completely recovered from the actors’ and writers’ strikes in 2023, is contracting (縮小する)again as streaming services cut back on the number of scripted(台本のある) shows they are commissioning(委託).


The prospects (見通し)for any rebound (元に戻ること)soon are uncertain, given New York’s reliance(依存) on producing comedy and drama series at a time when reality TV and other programming is ascendant(優勢である)。


Local employment in the industry has plunged (急減した)from 42,800 in May to 30,800 in September, according to the latest monthly report from the state Labor Department. Since the industry employs only half of the workers directly, with the rest working for contractors (請負業者)such as caterers(ケータリング業者), the number of jobs lost is likely to be double that number — almost 25,000.


2023年の俳優・脚本家によるストライキから完全に立ち直ることのなかったニューヨーク市の映画・テレビ業界は、ストリーミングサービスが委託する台本のある番組の数を大幅に減らしているため、再び縮小しています。


👩「ストリーミングサービス」とは、インターネットを介した動画配信サービスのことです。


リアリティ番組やその他の番組が隆盛を極める中、ニューヨークがコメディやドラマの制作に依存していることを考えると、すぐに回復する見込みがあるかどうかは分かりません。


ニューヨーク州労働局の最新月次報告書によると、業界の地元雇用は5月の42,800人から9月には30,800人に急減しました。業界が直接雇用しているのは労働者の半数だけで、残りの労働者はケータリング業者などの請負業者に雇用されているため、失われた雇用数はその2倍、つまり約25,000人に上ると見られます。


The number of jobs today is about the same as during the lowest point of the pandemic. Aside from 2020, New York City hasn’t seen as few jobs in film and TV since the mid 1990s, before the explosion of cable and then streaming programming.


Long-term industry trends underlie (根底にある)much of the problem. Legacy (古い時代のものとなった)media companies like Paramount and Warner Brothers Discovery are cutting costs or being acquired (買収された)to survive. Streaming services, with the exception of Netflix, are under pressure to cut costs and become profitable.


現在の雇用数は、パンデミックの最悪期とほぼ同じです。2020年を除いて、ケーブルテレビやストリーミング番組が爆発的に普及する前の1990年代半ば以来、ニューヨーク市では映画やテレビ業界でこれほどまでに雇用が減少したことはありません。


この問題の多くは、業界の長期トレンドに起因しています。パラマウントやワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーのような従来のメディア企業は、生き残りをかけてコスト削減を進めたり買収されたりしています。ネットフリックスを除いて、ストリーミングサービスはコスト削減と収益化へのプレッシャーにさらされています。


In addition, streaming services are betting (お金を投じる)billions of dollars to secure (確保する) sports rights as the best strategy to lure new subscribers and retain (維持する)existing ones. Amazon is paying the NFL about $1 billion a year to air (放映する)just a few NFL games. It will pay $2 billion to stream (配信する)66 NBA and WNBA games starting next year.


Streamers(ストリーミング配信事業者) have less money to divert (向ける)into scripted programming,” said David Viviano, chief economist of the actors’ union (俳優組合)SAG-AFTRA. “Some streamers are testing how low they can go on scripted work.”


さらに、ストリーミングサービスは、新規加入者を惹きつけ、既存の加入者を維持するための最善策として、スポーツ放映権の獲得に数十億ドルを投じています。AmazonはNFLの試合を数試合放映するために、NFLに年間約10億ドルを支払っています。また、来年からはNBAとWNBAの試合66試合をストリーミング配信するために20億ドルを支払う予定です。


俳優組合のSAG-AFTRAのチーフエコノミスト、デイビッド・ビビアーノは、「ストリーミング配信業者は、台本のある番組に回す予算が減少していて、一部の業者は、台本のある仕事にどこまで予算を削減できるかを試しているところだ」と述べています。


Most studio executives in New York declined to discuss the decline in work. But Doug Steiner, head of the city’s largest production facility, Steiner Studios at the Brooklyn Navy Yard, said the number of major projects is declining, the number of episodes per show is being reduced and costs are being cut on the productions that are given the green light(許可を与えられた).


“Some of our shows are wrapping up(終わりにする), and we won’t be booked solid(スケジュールが埋まる) like we were,” he said.


He doesn’t expect that to change in the near future as consolidation(統合強化) continues to roil(混乱させる) the industry.


ニューヨークのスタジオ経営者の大半は、仕事の減少について話すことを拒否しました。しかし、同市最大の制作スタジオであり、ブルックリン海軍工廠跡にあるスタイナー・スタジオの責任者であるダグ・スタイナー氏は、主要プロジェクトの数が減少しており、1番組あたりのエピソード数は減っているし、やると決まった制作でもコスト削減が行われていると話しました。


「当社の番組の一部は終了し、以前のようにスケジュールが埋まることはないと思う」と彼は言います。


再編が業界を混乱させている限り、近い将来に状況が変わることはないと彼は見ています。


Because the trends are industry-wide, the number of shooting (撮影)days in Los Angeles dropped to 5,000 in the third quarter, the lowest level of the year and far below expectations. (No similar figure exists for New York City.) The decline there has prompted (引き起こす)talk of a campaign to expand California’s tax credit (税額控除)for film work to make it more lucrative(利益が上がる).


Last year, New York increased its tax credit to $700 million a year from $420 million and raised it to 30% of most costs. But Steiner says tax credits offered in the United Kingdom and Eastern Europe have become a problem, as studios seek out locations not covered by the new contracts with the writers and actors that raised industry costs by $600 million a year.


これは業界全体にわたる傾向であるため、ロサンゼルスでは第3四半期の撮影日数が5,000日まで落ち込み、これは年間で最低の水準であり、予想を大幅に下回るものでした。(ニューヨーク市には同様の数値は存在しません。)ロサンゼルスでの減少を受けて、映画制作に対してカリフォルニア州の税額控除を拡大し、より利益が上がるものにするキャンペーンの実施が検討されています。


昨年、ニューヨーク州は税額控除額を年間4億2000万ドルから7億ドルに増額し、ほとんどの経費の30%まで引き上げました。しかしシュタイナー氏は、イギリスや東欧でロケをした場合の税額控除が受けられないということが問題となっていると述べています。脚本家や俳優と契約更新をする際、スタジオが契約対象外となっているロケ地を探し求めるようになった場合、年間6億ドルの業界コスト上昇となってしまったのです。


Meanwhile, there is no sign that the administration of Mayor Eric Adams is rethinking its support for building more production space, aiming to (~を目的として)double the 2 million square feet of existing sound studio stages.


“The decline in desire for scripted streaming content is an industry/worldwide situation, but NYC is doing better than most,” said Pat Swinney Kaufma, Commissioner of the Mayor’s Office of Media and Entertainment, in a statement. “This is due to a competitive tax credit, infrastructure, the best workforce in the business and the rare commodity of NYC as a location, one that can’t be duplicated in a soundstage.’’ 


The city’s prospects(将来の見通し) depend on the hope that at some point the industry will stabilize (安定する)and that studios will decide that they cannot entice (ひき付ける)new subscribers or retain them without a steady stream of new scripted shows.


“Like all media, film and television production goes through cycles from time to time,” said Kris Bagwell, executive vice president and general manager at Silvercup Studios in Queens. “We’re confident that after the last two difficult strike and near-strike years, we’ll see many more productions come to New York City in 2025 and the years ahead(これから先).”



一方、エリック・アダムス市政が支援を再考する兆しはなく、既存の200万平方フィートのサウンドスタジオステージを倍増させることを目指して、さらなる制作スペースを建設する計画もありません。


市長室メディア・エンターテイメント局のパット・スウィニー・カウフマン委員は声明で次のように述べています。「脚本付きストリーミングコンテンツへの需要の低下は業界全体、世界全体の状況ですが、ニューヨーク市は他都市よりもうまく対応しています」、「競争力のある税額控除、インフラ、業界屈指の労働力、そしてニューヨーク市のロケ地としての素質が希少価値となっているためです。」


この街の将来は、業界がいつか安定して、スタジオが常時新作脚本番組の配信しなければ、新規購読者を惹きつけたり、既存の購読者を逃がさないようにすることはできないのだと分かってくれるという希望にかかっています。


「映画やテレビ番組の制作は、他のメディアと同様に周期的に変動します」、「我々は大変なストライキや、ストライキに近いような状態の2年間を過ごし、2025年以降はニューヨーク市でさらに多くの制作が行われると確信しています。」と、クイーンズ区にあるシルバカップ・スタジオの副社長兼ゼネラルマネージャーである、クリス・バグウェル氏は言います。



👩さて、この記事のタイトルはどう書かれていたでしょう?


これです! 

NYC Film and TV Employment Plummets(急減する) as Studios Seek Cheaper Programming and Locations


Following strikes that shut down the industry, streaming platforms are pulling back on(~を抑えている) the relatively costly scripted series that New York studios rely on.


スタジオはより安価な番組制作とロケーションを求め、ニューヨーク市の映画およびテレビ業界の雇用が急減


業界を休業に追い込んだストライキの後、ニューヨークが頼りにしているのは比較的コストのかかる台本のあるシリーズだが、ストリーミング配信サービスのプラットフォームがそれを抑えている。


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