ニューヨークの学校、「ヘブンアカデミー」が教えてくれたもの。キーワードは「共感」(empathy)。"。
2日に渡った記事の最後になります。
引用はこちらです。
↓
We Can Close Poor Students’ Gap With Better Trauma-informed Education
1.は「前向きに関わっていく姿勢を持ってください。」ということでした。
あと、二つあります。
2.
Start where the child starts. Many kids in care have had their education disrupted multiple times in a variety of ways. They’ve moved, changed schools, missed school because of medical appointments or because of their parents’ schedules. Past trauma may have caused other types of learning delays or memory problems. All too often, children are incorrectly classified as having special education needs when, in reality, their deficits are more related to the amount of school they’ve missed than learning disabilities. Teachers need to be trained to recognize the difference and schools need a process for developing individualized assessments and intensive, individual and small group interventions.
子供たちがやり始めるところから始めてください。ケアを受けている多くの子供は様々な形で何回も間違った教育を受けてきました。彼らは引っ越したり、転校したりしています。病院に行くとか親の都合とか言って学校を休みます。過去のトラウマが学習の遅れや記憶力に影響したのかもしれません。全てにおいて頻繁に起るので、子供たちは特殊教育が必要なグループに間違って入れられてしまいます。実際は学習障害ではなくて長い間学校に来れなかったことが関係していることが多いのです。先生たちはその違いを認識できるよう研修を積まなければなりません。そして学校としては一人一人の子供をしっかり見て一人一人の違いを把握し、生徒個人や小グループで関わりを持つようにしなければなりません。
3.
Develop a culture that values and teaches empathy. Educators and child welfare professionals must be trained in the recognition of empathy — or the lack of it — in children. For many children who have suffered the effects of trauma, their sense of empathy is, in effect, deactivated. They are unable to recognize how their behavior impacts other people and how the world around them impacts their own lives and behavior. Children with a typical background experience emotions and shift from one feeling to another as their circumstances and stimuli change.
共感を大切にし、共感することを教える雰囲気を広げてください。教育者と児童福祉の専門家は子供たちの中にある、共感認識(もしくは共感の欠如)の研修を受けなければなりません。トラウマの影響に苦しんできた多くの子供たちにとって、共感するという感覚がうまく働いていないのです。彼らは他の人に自分の行動がどういう影響を与えるのかということが認識できないのです。そして、彼らの周りの世界が彼ら自身の人生や行動にどのような影響を与えているかということが分らないのです。特殊な生い立ちを抱えている子供たちは様々な感情を経験していて、状況や刺激が変わる度にそうした感情が浮き沈みします。
Children who have been traumatized shut down; they don’t experience emotions the same way and lose the learning experiences that come with those feelings. Teachers must be able to recognize this empathy deficit and be knowledgeable about strategies to validate children’s experiences and their feelings about them. If a sense of empathy can be reactivated, it will be beneficial in virtually all aspects of the child’s education.
トラウマを抱えてきた子供たちは心を閉ざします。彼らの経験している感情は様々で、こうした感情をもって学習するのですから学習が遅れるのは当たり前です。先生方は共感の欠如を認識できなければなりません。そして子供たちの経験や感情をしっかりわかってやるにはどうしたらいいのかを知っていなければなりません。もし、共感することが再びできるようになれば、実際児童教育の全ての面で、とてもうまくいくようになります。
Supporting educators with some of the tools and training usually employed by child welfare professionals and increasing the contact between the two will help to create more trauma-informed schools. Ultimately, it will help bridge the education gap between at-risk youth and students in the general population nationwide. Our experience at Haven Academy is showing that it is within our reach.
教育者がこうしたやり方を習得し、日常的に福祉専門家による研修を受け、両者の連携を深めていけば、さらにトラウマをしっかり伝える学校を創っていくことができます。究極的には、国中のリスクをかかえた青少年と一般の生徒の間の学習面でのギャップの橋渡しができるようになるのです。我々のヘブンアカデミーでの経験は、もう少しで目標に手が届くということを示してくれているのです。
最後に動画見てね!
Haven Academy 10th Anniversary Video
何回も出てくる"empathy"---「共感」という単語を心に刻もうと思います。そして、Englishラボのアソシエイツのみなさん、"trauma-informed"のピッタリした日本語を創りましょう!もしかして、もうすでに使われている日本語の言い方があるという情報がありましたら、教えてください。日本の教育界、児童福祉分野にこの言葉が自然に定着していきますように、MisTyがあちこちで使いまくります!
Englishラボ
GM MisTy