ニューヨークのホールフーズマーケットの英語に学ぶこと。
高校で25年間、受験生を相手にしてきたせいか、どんな英語を見ても授業ネタを考えてしまいます。それが、学校文法以外のことならなおさらです。
次の画像はどちらも母の日のプレゼントに向けたメッセージでした。
画像左。
Moms love it when you make their gift all by yourself.
「おかあさんはあなたが全部自分で贈り物をつくったら喜ぶわよ。」
と書いてあるはずです。
この英語で注目した点。
1. お母さんは複数。世間一般のお母さんのこと。
2. ”will"を使っていないので、「一般的にそうなのだ」ということ。
3. "if"ではなく、"when"を使っていることで、母の日の特定の時の感じが出る。でも、日本語にしたら、「作ったら」と"if"のように訳す。実際、「帰ったら電話してね。」という表現も、"when"を使ったほうが自然。
4. Momsは複数だが、"yourself"と単数になっているのは、送る人一人一人をイメージしている。
5. 日本語では、「お母さんへのプレゼント」になるところが「their gift」となっている。"gift"に所有格がついていると、"God's gift"のように、「~からの贈り物」になるだろうが、ここは自然に「おかあさん(へ)のプレゼント」と読めてしまう。日本語でも、「おかあさんのプレゼント」と訳しても違和感がないのと同じか:::。
画像右。
"Perfect for everyone and their mother."
「誰にとっても、誰のお母さんにとってもパーフェクト(な贈り物)。」
と書いてあるはずです。
この英語で注目した点。
1. "everyone"は単数扱い。でもその所有格は、"their"になることがある。以前は単数だから、所有格は"his"だと文法書に書いてあった。今は単数として処理する場合、所有格は面倒でも"his or her"にする。面倒なときに、theirとしてしまうことも。。。
2. "their mother"と"their"を複数にしても、一人一人のお母さんを意識して、"mother"と単数で書いてある。
これがネイティブ流のライティングなのだね。。。
Englishラボ
MisTy