Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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ニューヨーク市博物館の展示案内の英語を読む。

日本語では、「ニューヨーク市立博物館」となっていますが、正式名称は、"Museum of the City of New York"です。


因みに以前ブログに書いた、「ニューヨーク公共図書館」は、"New York Public Library"です。これが"public"になっているのは、いわゆる"public school"の「公立」という意味ではなく、「公共の」、つまり「みんなの」といったニュアンスだからでしょう。


この博物館の正式名称が、"New York Public Museum"ではなく、"Museum of the City of New York"になっているのは、「ニューヨーク公共博物館」でも、「ニューヨーク市立博物館」でもなく、「ニューヨーク市に関する(についての)博物館」→「ニューヨーク市の博物館」というニュアンスをだからでしょう。日本語の「の」は、所有格を表すことが多いですが、「~について」という意味もあります。「この本の意見をお聞かせください」の場合は、「この本についての」という意味ですね。それと同じ感覚です。ということで、「ニューヨーク市博物館」という日本語がいいと思います。



正面入り口に近づいてみますね。



階段を上って入り口があります。
中に入ると、展示室の脇に案内が書いてある英語を見つけました。



各階の表現に注目しましょう。
G
1
2
3
となっています。これってイギリス式では・・・?
"G"は"ground floor"つまり、イギリス式では、「1階」を表します。
アメリカ式だと、「1階」は"First Floor"になるはず。
しかし、階段を上って入り口に行くことを考えると、正面入ったところが「1階」と考えるのは自然です。しかし、"G"を「地下」とするわけにもいきません。確かに「地上」にありますから。


まず、この案内板を見ると、この博物館が何を展示しているか、すぐに分かります。
下から読んでいきますね。


G
RESTROOMS
FREDERICK A.D. SCHWARZ CHILREN'S CENTER
(BY APPOINTMENT ONLY)
RONAY MENSCHEL HALL
TIMESCAPES
A MULTIMEDIA FILM PORTRAIT OF NEW YORK
お手洗い
フェでリック A.D. シュワルツ チルドレンズセンター(予約のみ)

ロニー・メンシェルホール
時空を超えて
ニューヨークのマルチメディアフィルムポートレート


1
NEW YORK AT ITS CORE
PORT CITY
NEW YORK AT ITS CORE
FUTURE CITY LAB
SHOP
TICKETS | COAT CHECK


ニューヨークの中核
ポートシティ
ニューヨークの中核
未来都市ラボ
ショップ
チケット売り場  クローク


2
A CITY FOR CORDUROY
DON FREEMAN'S NEW YORK
ACTIVIST NEW YORK
STETTHEIMER DOLLHOUSE
CHALSTY'S CAFE FEATURING
AMY'S BREAD
CITY OF WORKERS, CITY OF STRUGGLE
HOW LABOR MOVEMENTS CHANGED NEW YORK
コーデュロイ君の街
ドン・フリードマンのニューヨーク
アクティビストニューヨーク
シュテットハイマー・ドールハウス
エイミーズブレッドのチャールスティー・カフェ
労働者の街、苦悩の街
ニュヨークを変えた労働運動



CYCLING IN THE CITY
A 200-YEAR HISTORY
IN THE DOGOUT WITH JACKIE ROBINSON
RESTROOMS
街を走る自転車
200年の歴史
ジャッキー・ロビンソンとダグアウトに座る
お手洗い


1階にある"COAT CHECK"はクロークのことです。「クローク」は、英語ではありますが、本来の意味は次のようなものです。(ロングマンの定義より)


"cloak"
a warm piece of clothing like a coat without sleeves that hangs loosely from your shoulders
肩からふわっとかけるような袖のないコートのような温かい衣類


日本の辞書には、"cloak"だけで使わず、"cloakroom"となっています。(アルク英辞郎プロより)
この博物館では、"COAT CHECK"と書いてあります。こちらのほうが分かりやすいです。


2階の
A CITY FOR CORDUROYの"Corduroy"は、熊の名前です。
コーデュロイ君(市販の訳本では、「コールテン」になっています。)確かに、「コール天」と呼ばれている布の種類があります。。。その素材で作られたズボンをはいているわけです。それがそのままクマ君の名前になっています。絵本作家の特設会場です。



この絵のタッチに心が温かくなります。
著者は、Don Freeman (ドン・フリードマン)です。


後日、もう少しご説明しますね。




STETTHEIMER DOLLHOUSE
は、英語の通り「人形の家」です。
このことについても、後日、少し触れようと思います。


3階は、自転車の歴史と、ジャッキー・ロビンソンという野球選手の展示です。
これも後で少しお話しします。


何と言ってもすごかったのが、"Activist New York"(アクティビストニューヨーク)なのです。こうした展示は日本では考えられません。


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