車椅子のマークと共に「お手伝い」の単語を見つけた。"help"の正しい使い方。
次の一枚はNew Yorkのレストランの入り口で撮ったものです。たった4wordsと車椅子のマークで「お手伝いが必要な方はこのベルを鳴らしてください。」という内容が伝わりますね。
もし、ベルじゃなくてブザーなら、"PRESS BUZZER"か、"BuZZ"だけですんでしまうかもしれません。
注目したいのは"help"ではなく、”assistance”を使っているところです。
日本語で「アシスタント」というカタカナ語がありますね。大抵「助手」という意味で使っていると思います。ところが「アシスタンス」となると、ほとんど日本語がなく、ときどきそのまま「アシスタンスが必要」などとそのままカタカナで使っている場合がほとんど。
日本語の「手伝い」は、意外と広いシチュエーションで使っています。「手を貸す」場合、「応援する」場合も、「協力する」場合も、「お手伝いします」と言います。
"help"の定義として、ロングマンには、
to make it possible or easier for someone to do something by doing part of their work or by giving them something they need"
「人がやっていることの一部をやってあげたり、必要なもの(こと)を提供したりするすることで、その人がその事をやれるようにしてあげる、もしくは楽にできるようにしてあげること」
とあります。
さらに、ロングマン辞書には、"help"の定義とは別に、感嘆符 のついた、”"help!"の定義があるのです。それは、
"spoken used to call people and ask them to help you when you are in danger"
「危険な状態のとき、人を呼んだり助けてもらいたいときに使う言葉」
です。確かに、自分が危険な時は"Help!"と言いますね。そこには「手伝って!」という訳は成り立たないわけです。危険じゃない場合の「手伝って!」は"Give me a hand, please!"。
"help"は他動詞で使う場合、目的語をとります。
「父がボクの宿題を手伝ってくれた。」の英訳。
× My father helped my homework.
〇My father helped me with my homework.
「父はボクが自転車を直すのを手伝ってくれた。」
× My father helped to fix my bike.
〇 My father helped me (to) fix my bike.
"help out"は、違った意味が加わります。
"to help someone because they are busy or have problems" (ロングマンより)
忙しかったり、問題をかかえていたりする人の力になってあげること
"Help me out!"だけで、「困ってるのよ、どうにかしてよ。」となります。キーは、「忙しい」「問題をかかえている」というところですね。
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