Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

リバティーアイランドの望遠鏡に書いてあった英語がステキだった!

ニューヨークのあちこちには、望遠鏡があります。スマホで拡大した写真を撮るのもいいですが、望遠鏡を覗いてそこから入ってくる世界は、映画のワンシーンのようなワクワク感があります。
自由の女神のいるリバティー・アイランドにもあります。ハドソン川の向こうのマンハッタンのスカイラインを眺めるもよし、ニュージャージーを身近に感じるのもいい。
下につぃているリングは、ちょっと足をかけて体重を支えるためのものです。これがあるだけでとても楽です。



正面から見ると、カワイイです。なんかしゃべりそうなロボットに見えます。



望遠鏡に次のような英文発見!この英文に感動しました。。。



写しますね。


50¢
BRING DISTANT POINTS OF INTEREST WITHIN CLOSE RANGE WITH THE USE OF THIS MACHINE.
FOR BEST RESULTS, REMOVE EYEGLASSES AND FOCUS WITH THE RED KNOB

                             Tower Optical Co. Inc
50セント入れてください。
この機械が作動して遠くの面白い風景を間近に見せてくれます。眼鏡は外して、赤いノブで焦点を合わせてください。感動の結果がそこに!      タワー・オプティカル



この英語がステキ!と感じた理由は次のような点です。


50¢を主語にしている。(学校で習ういわゆる、無生物主語の文。)
  
●"insert"という動詞を使っていない。
コインを入れることは言われなくても誰でも分っていることだから。


● "see"とか、"view"という単語を使っていない。
 望遠鏡であることは、分かるから、わざわざこういう単語を使わなくてもいいのだ。


● 「of+抽象名詞」を、"distant point"にかかる形容詞と同じ働きで使っている。
  "interesting distant points"だと、意味は同じだけど、形容詞が2つ重なって、
  "interesting"と"points"の距離が遠く感じる。日本語だとこれは名詞の前に形容詞
  を2つもってくるしかない。


● "within close range"という表現を使っている。
  1語の"near"や"close"よりももっと近い、手の届きそうな感じが表れている。


● "the best result" という表現を使っている。
  後半の行為「眼鏡をはずして、ノブをまわす」といった科学実験のような所作と
  関係して得られた「結果」のように感じて、ただの望遠鏡なのに、科学的なイ
  メージをかもしだしている。


だから、日本語に訳さないで英語のまま味わいましょう!


この望遠鏡、実は長い歴史があったんです。明日、書きます。


MisTy

Englishラボ

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