Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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カナダのコンビニがセブンイレブンを買収しようとしたいきさつ。

「コンビニ」は、日本中に55,000軒以上あるそうです。


日本のコンビニは、外国人観光客にも人気で、手軽にお腹を満たしたいときはコンビニに行けばいいということを多くの外国人観光客が知っています。


今日は日本のコンビニ・ビジネスが外国からどのように見られているかということを、ニューヨークタイムズの記事で読みたいと思います。原文、画像はこちらからです。(一部省略があります。)


今日のリーディングポイントは・・・


★外国資本が日本のコンビニを買収しようとしたいきさつ



をとらえることです。


Why 7-Eleven Is a National Treasure in Japan

Convenience stores are a part of the country’s culture, meaning that the foreign buyout(企業買収) bid for 7-Eleven, the largest chain, could be a hard sell in Japan.


By Kiuko Notoya and River Akira Davis

 Aug. 26, 2024


Japan’s largest convenience store chain, 7-Eleven, is also its most famous.Credit...Kim Kyung-Hoon/Reuters



セブン-イレブンが日本の宝である理由
コンビニエンスストアは日本の文化の一部であり、最大手のセブン-イレブンに対する外資の買収は日本では難しいかもしれない


(写真の英語)
日本最大のコンビニチェーン、セブン-イレブンは、日本のチェーン店の中で最も有名でもある。


This week, Seven & i Holdings, the Japanese company that operates 7-Eleven, said it had received an unsolicited(未承諾の) takeover(経営権の獲得) proposal from Alimentation Couche-Tard, a convenience store giant in Canada.


The status of 7-Eleven stores as a cornerstone (土台)of Japanese society also means Japan probably will not be willing to part with (~を手放す)them, despite increasing pressure on the nation’s corporations to demonstrate openness to foreign-led (外国主導の)acquisitions(買収).


7-Eleven is “one of the best brick-and-mortar(実店舗型の) retail businesses in the world,” said Hiroaki Watanabe, an independent retail analyst. Selling 7-Eleven to Couche-Tard would be, for Japan, “equivalent to Toyota becoming a foreign company,” he said.


Part of what distinguishes Japan’s 7-Eleven stores from convenience stores in America is the selection of fresh food on the shelves.Credit...Noriko Hayashi/Bloomberg


今週(👩8月下旬のことになります。)、セブン-イレブンを運営する日本企業、セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのコンビニエンスストア大手、アリメンタシオン・クーシェ・タールから未承諾の買収提案を受けたと発表しました。


セブン-イレブンが日本社会の礎であるということは、日本がセブン-イレブンを手放そうとしないであろうということでもあります。日本企業に外資主導の買収に寛容であるよう圧力が増しているにもかかわらずです。


独立系小売アナリストの渡辺広明氏は、セブン-イレブンは「世界で最も優れた実店舗型小売ビジネスのひとつ」と指摘しました。セブン-イレブンをクーシェ・タールに売却することは、日本にとっては「トヨタが外資系企業になるのと同じこと」だと渡辺氏は言っています。


(写真の英語)
日本のセブン-イレブンがアメリカのコンビニエンスストアと一線を画す、棚に並ぶ生鮮食品の品揃え



In fact, 7-Eleven started out an American convenience store chain, operated by Southland Corporation, in Dallas in 1927. It opened its first store in Japan in 1974, featuring popular American items like hamburgers. It was an instant(瞬く間の) success in Japan and within two years had expanded to 100 stores.


In 1991, a Japanese supermarket operator, Ito-Yokado, and 7-Eleven Japan acquired 70 percent of Southland’s shares. In 2005, 7-Eleven became wholly Japanese-owned through a holding company, Seven & i.


Today, Seven & i has more than 21,000 7-Eleven stores in Japan and operates in 20 countries and territories. In the United States, Seven & i has been exploring ways to replicate(再現する) the much-coveted (待ち望まれている) Japanese convenience store experience. One possibility: Introduce ramen noodles.


実はセブン-イレブンは、1927年にサウスランド社がダラスでアメリカのコンビニエンスストアチェーンをスタートしました。日本では1974年に1号店をオープンし、ハンバーガーなどアメリカで人気の商品を展開し、日本で瞬く間に成功を収め、2年で100店舗まで拡大しました。


1991年、日本のスーパーマーケット運営会社であるイトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンがサウスランドの株式の70%を取得し、2005年、セブン-イレブンは持株会社であるセブン&アイを通じ、完全日系企業となりました。


現在、セブン&アイは日本国内で21,000店舗以上のセブン-イレブンを展開し、20の国と地域で事業を展開しています。セブン&アイはアメリカで、待ち望まれている日本のコンビニエンスストアを再現する方法を模索しています。ひとつの可能性は ラーメンの導入です。



In contrast to Japanese konbini stores, North American convenience stores are often seen as places for packaged snacks, drinks and, in many cases, gasoline. Couche-Tard, based in Quebec, operates many of these convenience stores in the United States under its Circle K brand.


The company runs more than 16,000 stores and gas stations in North America and Europe. Like Seven & i, the Canadian retailer has sought further growth abroad. In 2021, it tried to acquire the French grocery(食料品店) store operator Carrefour — an effort that regulators(規制当局) eventually shot down(却下された).



Couche-Tard, a Canadian retailer, operates Circle K stores in the United States.Credit...Jakub Porzycki/NurPhoto, via Associated Press


日本のコンビニエンスストアとは対照的に、北米のコンビニエンスストアはスナック菓子や飲み物、そして多くの場合ガソリンを売る場所というイメージが強いです。ケベック州に本社を置くクーシェ・タール社は、アメリカにおいてサークルKブランドでこれらのコンビニエンスストアの多くを運営しています。


同社は北米とヨーロッパで16,000以上の店舗とガソリンスタンドを運営しています。セブン&アイと同様、カナダの小売業者も海外でさらなる成長を目指しています。2021年には、フランスの食料品店運営会社カルフールの買収を試みましたが、最終的に規制当局がこれを却下しました。


(写真の英語)
カナダの小売業者クーシェ・タール社の運営するアメリカのサークルK


明日、後半をとりあげます。


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