日本の首相は、この二人のどちらかと話をすることになるのだが・・・。
国の政治のリーダーは、自分の言葉で自分が主張したいことを伝え、相手の話を理解して相手の質問に的確に答え、どんな話題でも知識が豊富でなければなりません。この中の誰が、世界のリーダーの仲間となって世界が抱えている問題解決に共に取り組んで行けるでしょうか・・・?
今日のリーディングのポイントは・・・
★ トランプ氏とハリス氏のディベートの手法を比べる
です。(一部省略があります。原文と画像はこちらです。)
Harris missed some opportunities.
ハリスはいくつかのチャンスを逃した
Campaign trinkets for sale outside the debate venue.Credit...Graham Dickie/The New York Times
討論会場の外で販売されているキャンペーンの小物。クレジット:...Graham Dickie/The New York Times
One of Mr. Trump’s few memorable lines, even if it came off a bit canned(よく言われることではあるにしても), was when he mocked(馬鹿にした) Ms. Harris for the lack of detail in her agenda.
“She copied Biden’s plan. And it’s like, four sentences,” he said, “Like, ‘Run, Spot, Run.’”
In her response, Ms. Harris bored(えぐった) into Mr. Trump’s agenda rather than her own. It was typical of a debate in which she appeared most at ease talking about Mr. Trump rather than fleshing out (詳しく述べる)her own plans for the presidency(大統領の任務).
When asked by the moderators (司会者)to explain a list of her policy reversals(政策転換), including her early support for banning fracking(天然ガスの水圧破砕) and decriminalizing (非犯罪化)border crossings, Ms. Harris addressed (取り上げた)only the first one after promising to discuss them all: “I will not ban fracking,” she said, before turning quickly to Mr. Trump’s upbringing (おいたち)as the son of a real estate developer.
トランプ氏の数少ない忘れられないセリフの一つは、いつもよく使われるようなことではあるとしても、ハリス氏の政策は具体性に欠けると嘲笑したところでした。
トランプ氏は「彼女はバイデンの計画をコピーした。4センテンスくらいで言えるもので、「(ビデオゲームの)『走れ!、スポット、走れ!』みたい」なものだ、と言いました。
トランプ氏に対して、ハリス氏は、自身の政策というよりも、むしろトランプ氏の政策に切り込みました。それは、討論の典型的な形で、大統領としての自分の政策を説明するよりむしろトランプ氏について語る方が気が楽であるように見えました。
司会者から、彼女が初期に支持していたシェールガスの水圧破砕の禁止や国境越えの非犯罪化など、彼女の政策転換の項目について説明するように求められた際、ハリス氏はすべてについて議論することを約束しながら、最初の一つだけ取り上げ「シェールガスの水圧破砕は禁止しません」と言いました。そしてすぐに話題を不動産開発業者の息子としてのトランプ氏の生い立ちに移しました。
👩シェール(Shale)とは、頁岩(けつがん)という、泥が固まった岩石のうち、薄片状に剥がれ易い性質を持つ岩石のことです。シェール層にある石油交じりの資源やガスは水圧破砕で取り出します。
Trump missed Biden.
トランプはバイデンがいなくなって残念がっていた
After the debate, Mr. Trump visited the spin room.Credit...Graham Dickie/The New York Times
討論会の後、インタビュールームムに向かったトランプ氏。
One of Mr. Trump’s goals had been to tie (結びつける)Ms. Harris to Mr. Biden’s most unpopular policies, particularly on the economy and immigration, accusing (非難する)the Biden-Harris administration of allowing “millions” of migrants across the southwestern border.
He failed to do so for most of the night. Instead, he mocked a man he seemed to miss running against. “You’ll wake him up at 4 in the afternoon,” Mr. Trump said at one point of Mr. Biden.
Ms. Harris pressed (強調した)her rival on his fixation(固執). “It’s important to remind the former president,” she said, “you’re not running against Joe Biden, you’re running against me.”
トランプ氏の目的の一つは、特に経済と移民問題に関して、ハリス氏をバイデン氏の最も不人気な政策と結びつけ、バイデン=ハリス政権が「数百万人」の移民を南西部の国境から入国させていると非難することでした。
彼はその夜(のディベートの)大半でそれを成し遂げることはできませんでした。その代わり、彼は、バイデン大統領を嘲笑しましたが、対立候補として競えないことを残念に思っているように見えました。バイデン氏について、「午後4時に起こしてやれよ。」と、述べる場面もありました。
ハリス氏は、トランプ候補が再び大統領に返り咲くことに固執していると強調しました。「以前大統領だった方に忘れないように言っておかなければなりませんが、あなたはジョー・バイデンと闘っているのではなく、私と闘っているんですよ。」と彼女は言いました。
The Trump campaign has cast Ms. Harris in ads as “dangerously liberal.” But on Tuesday he veered (方向を変えた)within a minute from saying she was mimicking (真似をしてからかった)him so much he was considering sending her “a MAGA hat” to calling her a “Marxist.”
It wasn’t until his closing statement that Mr. Trump truly appeared to find his rhythm linking her to Mr. Biden. “She’s going to do all these wonderful things,” he said of her various promises. “Why hasn’t she done it?”
She didn’t have to answer, because the debate was over.
But Mr. Trump wasn’t done. Ever the salesman, he went to the spin room to review his own performance.
“It was the best debate I’ve ever had,” he said.
トランプ陣営は、選挙運動の中でハリス氏を「危険なほどリベラル」と表現しました。しかし火曜日には、トランプ氏は、彼女が自分(のやりかた)をまねているから「MAGA(Make Amarica Great Again)ハット」を送ろうか思っていると言い、それから1分もたたないうちに考えを変えて、彼女を「マルクス主義者」と呼びました。
やっとトランプ氏の本調子が上がって来たと見えたのは、ハリス氏とバイデン氏を結び付けた最後の発言でした。ハリス氏の様々な約束について、「彼女はこれから素晴らしいことをたくさんするつもりなのに」、「なぜ今までそれをしなかったのか?」と言いました。
彼女は答える必要はありませんでした。ディベートの時間が終わっていたからです。
しかし、トランプ氏はまだ終わっていませんでした。いつものセールスマンのように、彼はインタビュールームに行き、自身のパフォーマンスを振り返りました。
「今までで最高のディベートだった」と彼は言いました。
👩さて、日本ではもうすぐ首相が決まりますが、アメリカの大統領と対等に話ができるのは一体誰なんでしょう?
Englishラボ
MisTy