Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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料理人にみる、大統領であるための資質とは?

昨日の続きになります。


自らが料理人である、パドマ・ラクシュミさん(Padma Lakshmi)のニューヨークタイムズのオピニオンに寄稿されたものです。料理人としての眼から、アメリカの大統領候補であるカマラ・ハリスさんを大統領にふさわしいと考えているエッセイです。


リーディングのポイントは・・・・


★ 筆者の考える大統領の素質が分かる英文を探す


です。


I want a president who is intent on nurturing (はぐくむ)and nourishing (育てる)all Americans.


I recently spoke with Meena Harris, the vice president’s niece. The two spent a lot of time together in the kitchen while Meena was growing up.


Kamala helped teach Meena to cook as her “sous chef(スーシェフ---副料理長).” But she conveyed (伝えた)bigger lessons in the kitchen by her example. She taught Meena to be patient, and to pay attention to how ingredients (食材)work, so she could confidently innovate. Ms. Harris was detail-oriented (詳細な点に重点をおく) (another sign of a good cook and leader). She taught her niece to problem-solve on the fly (臨機応変に)to bring balance to a dish, and the importance of keeping close with the people she loves.


私は、すべてのアメリカ人を育み育てることに熱心な大統領を望んでいます。


私は最近、副大統領の姪であるミーナ・ハリスと話をしました。彼女が小さかった頃、カマラとミーナはキッチンで多くの時間を一緒に過ごしたそうです。


カマラは「副料理長」としてミーナに料理の手ほどきをしていました。しかし、カマラは自らやって見せて、キッチンでもっと大きな教訓を伝えていました。ミーナに忍耐力を教え、食材の働きに注意を払うように教え、自信を持って新しい料理に挑戦できるようにしたのです。ハリス氏は細部にまで気を配る人でした(これも優れた料理人やリーダーの証です)。彼女は姪に、料理にバランスをもたせるように、臨機応変に問題解決したり、大切な人たちと心を通わせることの大切さを教えました。


Similarly, in a “Cooking With Kamala” video, Ms. Harris gives a cooking lesson to Senator Mark Warner, Democrat of Virginia, who had microwaved a tuna melt (ツナメルトサンドイッチ)and hadn’t even drained (水気をきる) the liquid from the tuna in the can. “I love you to pieces (何から何まで)and we got to work this whole tuna salad thing out,” she tells him, laughing.


In another cooking video, the actress Mindy Kaling says she’s worried that Ms. Harris may not like her Indian food. Ms. Harris reassures (安心させる)her. “Can I just tell you something?” Ms. Harris asks, lowering her voice confidentially (内緒話のように).  “I’ve never made dosas (ドーサ).”


Some of the videos have a policy dimension, too. Ms. Harris has marched with McDonald’s workers seeking better pay and supported legislation expanding SNAP benefits as well as improving farmworkers’ wages. As a presidential candidate, she has said she will back a ban on price gouging(ボロ儲け) on groceries.


同様に、「クッキング・ウィズ・カマラ」の動画では、ハリス氏がバージニア州選出の民主党議員マーク・ワーナー上院議員に料理を教える場面があります。ワーナー議員はツナメルトを(トーストするのではなく)電子レンジで加熱してしまい、缶詰のツナの汁も捨てていませんでした。「私はあなたのことが全部大好きだし、このツナサラダ(になっちゃったもの)の問題を解決しなければね」と、彼女は笑いながら彼に言っています。


ツナとチーズを挟んだ、ツナメルトサンド



👩こちらがワーナー上院議員に料理を教える動画です。



Kamala Harris and Mark Warner Instagram Live: The art of a tuna sandwich


別の料理動画では、女優のミンディ・カリングが、ハリス氏が彼女のインド料理を気に入らないのではないかと心配していると語っています。ハリス氏は彼女を安心させます。「ちょっと言ってもいい?」とハリス氏は声をひそめて尋ねます。「私はドーサを作ったことがないの」。


"dosa"


一部の動画には政策的な側面もあります。ハリス氏は、より良い賃金を求めてマクドナルドの従業員と共にデモ行進を行い、フードスタンプの拡大や農業労働者の賃金改善を目的とした法案を支持してきました。大統領候補として、食料品の価格つり上げの禁止を支持すると述べています。


👩SNAPは、"Supplemental Nutrition Assistance Program"(補助的栄養支援)のことで、政府が低所得者に対して行っている食糧支援のプログラムです。


In various ways, Ms. Harris’s candidacy (立候補)is reinventing the rules, as she simply bypasses old expectations about race, gender and political campaigning. Food is yet another example of how Ms. Harris sidesteps generations of tension.


Cooking was for a long time a trap (わな)for female political figures. Many felt they had to disavow (否認する)the household sphere altogether to be taken seriously — and then produce baked goods to counterbalance(釣り合いをとる) perceptions they were too ambitious.


さまざまな意味で、ハリス氏は立候補することで、人種、性別、政治運動についての古い思い込みを相手にせず、ルールを再構築しています。ハリス氏が世代間の緊張をなくしているもう一つの例が「食」です。


料理は長い間、女性政治家の足をすくうワナでした。多くの女性は、真剣に取り組んでいると思われるためには家事に関わることをを否定しなければならないと感じ、また反対に野心的すぎるというイメージを持たれないようにするためにクッキーを焼いていたのです。



👩料理家の視点から、女性政治家を考える点がよく述べられていると思います。


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