アメリカと日本の学校制度が違うので、日本のように小学〇年生とか高校〇年生という言い方はできないのですが、あえてイメージできるように、学年例を元に〇年生という描き方をしているので、ご了承ください。

K-12のKは、"kindergarten"の頭文字です。

K-1は、５歳児で、日本では幼稚園の年長になります。この子供たちに対して、ニューヨークがどういう指針でコンピューティング教育を行なっているかということが分かります。

②Computational Thinking

コンピューター的思考

Modeling and Simulation

モデリングとシミュレーション

K-1.CT.1 

Identify and describe one or more patterns (found in nature or designed), and examine the patterns to find similarities and make predictions.

自然界に存在するまたは人工的に設計されたパターン（規則性）を1つ以上探して説明し、そのパターンを分析して類似点を見つけ、予測を立てる。

👩自然界に存在するパターンとは、例えば、多くの葉は対称的な形をしていて、特定の法則に従って成長するといったものです。人工的に設計されたパターンとは、例えば建物に配置される一定の規則性をもった窓などです。

The emphasis is on identifying patterns and then making predictions based on the pattern.

ここで強調することは、パターン（規則性）を確認し、そのパターンに基づいて予測を立てることである。

Data Analysis and Visualization

データ分析と可視化

K-1.CT.2

 Identify different kinds of data that can be collected from everyday life.

日常生活から収集できるさまざまな種類のデータを見つける。

The emphasis is on understanding what is data and identifying different types of data, while exploring how data can be collected and sorted.

データとは何かを理解し、異なる種類のデータを確認することに焦点を置く。また、データがどのように収集され、分類されるかを探求する。

K-1.CT.3

 Identify ways to visualize data, and collaboratively create a visualization of data.

データを可視化する方法を見つけ、協力しながらデータを可視化する。

Ways to visualize data include tables, graphs, and charts.

データの可視化方法には、表、グラフ、チャートなどが含まれることを知る。

Abstraction and Decomposition

抽象化と細分化

K-1.CT.4

Identify a problem or task and discuss ways to break it into multiple smaller steps.

問題やタスクを見つけ、それを複数の小さな段階に分ける方法を話し合う。

The focus is on identifying a complex (for the age group) task or problem to break apart into smaller steps. The focus should be on understanding why this process is helpful.

ここでは、K-1(日本では、幼稚園の年長)という年齢層のグループにとって複雑なタスクや問題を見つけ、小さな段階に分けることに重点を置く。この場合、このプロセスがなぜ役立つのかを理解することが重要である。

K-1.CT.5 

Recognize that the same task can be described at different levels of detail.

同じタスクは、異なる詳細レベルで記述できることを理解する。

Instructions to perform a task can be given with more or less detail but still achieve the same result.

タスクを実行するための指示は、ある程度詳しさに差はあるが、同じ結果を得ることができる。

Algorithms and Programming 

アルゴリズムとプログラミング

K-1.CT.6 

Follow an algorithm to complete a task.

アルゴリズムに従ってタスクを行う。

The task can be a familiar, daily activity or can be designed by the teacher. Algorithms at this stage may be short, though must contain at least three steps, and should focus on sequencing.

ここでは、タスクはなじみのある日常的な活動や教師が考えたものでもよい。この段階のアルゴリズムは短くてもよいが、少なくとも3つの段階を含み、順序付けに焦点置くことが必要である。

K-1.CT.7 

Identify terms that refer to different concrete values over time.

時間経過に伴い異なる具体的な値を指す用語を見つける。

The focus is on observing that people use certain terms/labels to refer to a concept (E.g., Today’s Date, Today’s Weather, Word of the Week, Today’s Line Leader) whose specific value can change depending on the day or time.

具体的な値が日や時間によって変化する特定の概念（例：本日の日付、本日の天気、今週の単語、本日のラインリーダー）のことを言うのに、人々は特定の用語を使用していることを観察することに焦点を当てる。

👩ラインリーダーとは、遠足などの団体行動で先頭に立ってみんなを導く係のことです。もう少し大きくなると学級委員長がやるようなことを、みんなが日替わりに担当するのです。

K-1.CT.8

Identify a task consisting of steps that are repeated, and recognize which steps are repeated.

繰り返される手順のあるタスクを確認し、どの手順が反復されているかを認識する。

The focus should be on short tasks where there is repetition and having students identify and describe the repetition.

ここでは、反復が含まれる短いタスクに焦点を置き、生徒が反復部分を見つけ説明できるようにすることに焦点をあてる。

K-1.CT.9 

Identify and fix (debug) errors within a simple algorithm.

シンプルなアルゴリズム内のエラーを見つけ、修正（デバッグ）する。

The focus should be on identifying small errors within a simple algorithm and fixing the errors collaboratively.

ここでは、シンプルなアルゴリズム内の小さなエラーを見つけ、協力してエラーを修正することに重点を置く。

K-1.CT.10 

Collaboratively create a plan that outlines the steps needed to complete a task.

共同で、タスクを完了するために必要な大まかな手順を明確にした計画を立てる。

The focus should be on collaboratively identifying a planning process which can be written, drawn, or spoken.

ここでは、書面、図解、または口頭で表現可能な計画プロセスを共同で確認することに重点を置く。

👩その他の学年例に対しても書かれていますので、興味がおありの方は是非、こちらをご覧下さい。

トランプ政権になって、この分野でも改正を求められる可能性があります。注視してこうと思っています。

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