新企画!ライティング力が上がるリーディング![1]---ボデガキャットの記事より
"Talking New York"では、毎回お届けするリーディングの中で、よく秀逸なフレーズに出会うことがあります。英語ならではのシャレた言い回しやニュアンスなどがあり、ブログでは、それを伝えきれないことがしばしばあります。リーディングだけなら、内容が把握できればそれでいいと思うのですが、折角の秀逸な文を参考にしてライティング力も高めよう、というのが、Englishラボでが企画した新しいシリーズです。今のところ不定期でお届けします。
第1弾は、今日まで3回に渡って取り上げた、ニューヨーク市の「ボデガ」というニューヨークの食料品を扱う個人商店にいる猫についてのエッセイです。Pavement Piecesという情報サイトからのものです。
今日取り上げる文は、このエッセイの中の次のふたつです。
① A little ways away lives Smokey.
主語は、"Smokey"(猫の名前)
動詞は、"lives"
で、"A little ways away"は、副詞句で場所を表しています。
副詞が文頭に来ると次に来る主語と動詞が逆になる、倒置構文となります。
副詞句が文頭にくると、必ず主語と動詞が逆になるという訳ではなく、ライティングの一種の手法として、副詞句の意味を強調したり、文にリズムを与え、詩的な表情を作り上げようという時に主語と動詞を逆にすると効果的であることがあります。
通常の文に戻すと、
Smokey lives a little ways away.
「スモーキーは、数本道を離れて(少し離れた所に)住んでいる。」
ですが、
A little ways away lives Smokey.
副詞句 動詞 主語
にすると、
「少し離れたところに(で)、スモーキーは住んでいる。」
「少しは慣れたところに住んでいるのは、スモーキーだ。」
といったように、場所に焦点が当たることになります。
こうした倒置はあまり多用するとその効果がなくなるので、気をつけましょう。
この手法を次のように使って見ましょう。
On the hill stands a lighthouse
その丘の上には、一本の灯台が立っている。
In the garden were blooming tulips.
その庭には、たくさんのチューリップが見頃を迎えていた。
副詞句が文頭に来ることで、風景の描写がより印象的になりますね。
副詞句の後にカンマは付けません。(副詞一語でも同じことです。Beatlesの”Here comes the sun"を思い浮かべた方もいらっしゃるかも。まさにこの形です!)
②An avenue and a couple blocks down lives Gypsy.
大通りを渡ってとその先、数ブロック行ったところにジプシーが住んでいる。
"An avenue and a couple blocks down"という副詞句が文頭にきて、主語と動詞が倒置しています。
「大通りに沿って数ブロック行くと」なら、倒置前の文は、
Gypsy lives a few blocks down the avenue.
となるはずなので、倒置構文で書くと、
A few blocks down the avenue lives Gypsy.
となるのです。
ですから、「大通り一本分と数ブロック分行ったところにジプシーが住んでいる」が正しい解釈なのかな、と思います。
しかし、この訳では詩的な感じが出ていません。
そこで、「大通りを渡って数ブロック行った先にジプシーは住んでいる。」
にしておきます。ちゃんとイメージが湧くかな・・・。( ´艸`)
副詞句を文頭に置いた、倒置構文をライティングで使ってみてくださいね。

Englishラボ
MisTy