Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

「ジングルベル」の「ジングル」の音の感じがつかめるメトロポリタンダイアリー。

英語で日記を書くというのは、ライティングの力をつけるのに良い方法ですが、実際ネイティブによって書かれたダイアリーをのお手本にするととても勉強になります。自分が使ったことのない表現や単語がたくさん出てくると思うからです。ライティングもスピーキングと同じように、まねするところから始めると上達が早いと思います。


今日はそんなお手本になるようなダイアリーをニューヨークタイムズのメトロポリタンダイアリーからご紹介します。
原文とイラストはこちらにあります。
https://www.nytimes.com/2021/09/12/nyregion/metropolitan-diary.html



Jingling Keys
ジャラジャラの鍵







Dear Diary:


After a pickup at school in Manhattan, I rode a rush-hour F to Queens with my daughters.


マンハッタンにある学校に娘を迎えに行った後、私は娘たちとクィーンズ方面のラッシュアワーで混んでいるF線に乗りました。


The train was packed. The baby started screaming. There was a collective groan among the other passengers.


電車は満員でした。赤ん坊が大声で泣き出しました。他の乗客たちは一斉に迷惑そうな声をあげました。


When toys failed to pacify her, I jingled my keys. That made her squeal with laughter, but she would wail when I stopped for even a second.


おもちゃであやそうとしてもダメだったので、私は自分の鍵をジャラジャラならしました。すると娘はキャッキャッと笑いました。でも私が1秒でも音を止めると大声を上げて泣くのです。


By the time we got to Jackson Heights, the train had started to empty out. It was silent except for the keys’ rhythmic jangle.


ジャクソンハイツに着く頃には、電車は空き始めました。聞こえてくる音はリズミカルな鍵の金属音だけでした。


A new passenger got on.


一人の乗客が乗ってきました。


“What’s with the keys?” he shouted, not holding back on the expletives.


「あの鍵はどうしたっていうんだ?」と彼は叫んで、汚い言葉を容赦なく浴びせました。


I stopped mid-jingle, but then other people jumped to my defense.


私はジャラジャラを途中でやめましたが、すぐに他の乗客が私の味方をしてくれました。


“Don’t listen to him!”


「彼の言うことなんて聞かなくていいわよ!」


“Jingle away!”


「ずっとジャラジャラやって!」


“Go ahead, lady, jingle!”


「そうだママさん、やれやれ、ジャラジャラ!」


One man who had been riding the train the whole way put his hand to his heart.


ずっと一緒にその電車に乗っていた一人の男性は自分の手を胸に当ててこう言いました。


“You are a beautiful mother,” he said.


「あなたは素晴らしいおかあさんですよ。」と。


I gave the keys one last shake. The baby was fast asleep.


私は最後の一振りを鳴らしました。赤ちゃんはぐっすりと寝てくれました。


— Jess deCourcy Hinds
ジェス・デコーシー・ヒンズ



ニューヨークは電車に乗るだけでも、日本では経験できない風景に出会うことができます。ほとんど優しい人たちです。クィーンズ方面のFトレインはこれです。




"Jingle bells, Jingle bells, Jingle all the way!......"
というクリスマスの定番の歌が、命令形だということ、普通の鈴の「リンリン」というよりむしろ「ジャラジャラ」といっぱい大きな鈴が付いていると想像できることが分かりましたね。。。日本語の歌詞にする場合は「リンリン」のほうが美しいのでしょうが・・・。


英語表現から言えば、日本で神社で鳴らす鈴も、"Jingle bells."と言えばいいはずです。でも少なくともこの音は「リンリン」ではないですね。( ´艸`)



Englishラボ
MisTy

×

非ログインユーザーとして返信する