Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

精神疾患のあるホームレスに、ニューヨーク市はどう対処しているか。

12月に入って、「歳末助け合い運動」の呼びかけが始まりました。


ニューヨーク市は、移民やホームレスといった住居がない人たちに、様々な形で支援の手を差し伸べています。それは、行政が一時的にお金を渡すのではなく、行政とボランディア団体との協力による、忍耐力と資金力が必要な長期的活動です。


今日はニューヨークのホームレスへの対応について、"amNYmetoro"を読みます。


Mayor touts progress in reducing homelessness and providing involuntary services to those with severe mental illness.
市長は、ホームレスの減少や重度精神疾患患者への強制的サービス提供の進展を自賛しています。。



原文、画像はこちらです。


Mayor Adams says most involuntarily hospitalized street homeless over last year are receiving proper assistance and housing
アダムズ市長によると、昨年1年間に強制的に入院させた路上ホームレスのほとんどが、適切な援助と住居の提供を受けているとのことです。


By Dean Moses
Posted on November 29, 2023



As temperatures drop, many homeless individuals attempt to find warmth in the subway system.  
Photo by Dean Moses
気温が下がるにつれて、多くのホームレスが地下鉄で暖を取ろうとします。



One year since launching a controversial program to involuntarily hospitalize homeless people with severe mental illness, Mayor Eric Adams is hailing the initiative as a success — saying that 54 of the 100 most in-need New Yorkers have been moved into stable housing or medical centers.


重度の精神病を患うホームレスを強制入院させるという物議を醸したプログラムを開始してから1年、エリック・アダムス市長は、最も困窮しているニューヨーカー100人のうち54人が、安定した住宅や医療施設に移ったと、この施策の成功を称賛しています。


The city keeps a running list of around 100 unhoused New Yorkers who suffer from the most serious mental illnesses, which keep them from seeking or accepting help, and the Adams Administration has targeted those individuals using heavy-handed means in an effort to clean up the streets.
 
市は、最も深刻な精神疾患を患い、ホームレスとなっている約100人のリストを作成しています。これらの人たちは、精神疾患のために助けを求めたり受け入れたりすることができないのです。アダムズ政権はこれらの人たちに焦点を当て、強引な手段を用いてこれらの人々をストリートから移動させています。


Because that group accounts for a disproportionate share of interactions with police and social workers, the city maintains its running list in an effort to handle them in a more-permanent manner — including using some contentious methods.


これらの人々が、警察やソーシャルワーカーとのやりとりのかなりの割合を占めているため、市は、より永続性的なやり方(議論になりそうなやり方も含みますが)で彼らに対処できるようリストを作成しています。


When cops or social workers encounter individuals known to have severe mental illness, the public officials can involuntarily hospitalize them against their will, regardless of whether a crime has been committed.


(ホームレスが) 重度の精神病を患っていることが判明した場合、警官やソーシャルワーカーは、彼らの行為が犯罪に関係しているかどうかにかかわらず、本人の意思に関係なく、強制的に入院させることができます。


Once in custody, individuals are turned over to medical professionals for any necessary treatment, and then pushed into the city’s shelter system, the mayor said Wednesday.


いったん保護された人は、必要な治療のために医療専門家の手に渡り、その後、市の保護施設に収容されると、水曜日、市長は述べました。


“For too long, there has been a gray area where policy, law, and accountability have been unclear, and this has allowed people in desperate need to slip through the cracks,” Adams said. “We can do much more to help those among us in a severe mental health crisis, even when they are unable to recognize their own needs.”
 
「あまりにも長い間、政策、法律、説明責任が不明確なグレーゾーンが存在し、そのために切実に困っている人々が隙間からすり抜けることになっていました。私たちは、深刻な精神疾患を患っている人々を助けるために、たとえ彼らが自分自身の必要性を認識できない場合であっても、そうした人たちをもっと助けることができるのです。」と市長は述べました。


Since last year, when Adams has opted to use the tactic, 54 of the list of 100 people have been taken off the street and placed into medical care or specialized housing, according to Adams.


アダムズ氏がこのやりかたを行うと決めて以来、100人のリストの中の54人が路上生活から解放され、医療ケアや専用の住宅に収容されたということです。


“One year ago, we made a commitment to New Yorkers that the days of ignoring the mental health crisis playing out on our streets were over,” Hizzoner said. “I’m proud that a year into this effort, we have made progress helping and housing a significant number of those most in need of care and support.”


彼は次のようにも言っています。「1年前、私たちは市民に対して、路上で起きている精神衛生上の危機を無視する時代は終わったと約束しました。この取り組みが始まって1年、ケアとサポートを最も必要としている人々のかなりの数を助け、収容することができたことを誇りに思います。」



ニューヨークでは、ここ数年、コロナの影響で、接種の義務化や医療従事者の待遇、休校や給食の扱い、レストランでの飲食などで、数多くの市民運動がありました。市長や議会は市民の声に耳を傾けるというより、耳を傾けなくても聞こえてくるのです。市民がメディアや議会を動かして、究極的に市長が動いて社会が変わったという印象でした。



Englishラボ
MisTy

×

非ログインユーザーとして返信する