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ジュリアーニ元NY市長に210億円支払い請求!なぜ?

ニューヨークの現市長は、エリック・アダムズ氏です。2022年に就任しています。


現市長になるまで、ニューヨーク市長は次のように変わっています。


ルドルフ・ジュリアーニ 1994年 - 2001年 共和党
マイケル・ブルームバーグ 2002年 - 2013年 共和党→無所属
ビル・デブラシオ 2014年 - 2021年 民主党
エリック・アダムス 2022年 - 民主党


今回話題になったジュリアーニ市長は1994年から2001年までニューヨーク市長でした。


同時多発テロ事件が起こったのは、2001年9月11日ですから、テロ事件が起こった当時、ニューヨーク市長を務めていたのが彼です。


テロ犯罪におびえていたニューヨークの治安維持で力を発揮したジュリアーニ市長でしたが、あれから20年以上が過ぎ、210億円の損害賠償を請求されたのです。


その背景をこちらの記事で読みます。

Giuliani Ordered to Pay $148 Million to Election Workers in Defamation Trial - The New York Times


Jury Orders Giuliani to Pay $148 Million to Election Workers He Defamed
陪審団、ジュリアーニ氏に選挙管理職員への1億4,800万ドルの支払いを命じる


Ruby Freeman and Shaye Moss, wrongfully accused by Rudolph W. Giuliani of having tried to steal votes from Donald J. Trump in Georgia, were awarded the damages by a federal court in Washington.
ルビー・フリーマン氏とシェイ・モス氏は、ジョージア州で、ドナルド・J・トランプから票を奪おうとしたと、ルドルフ・W・ジュリアーニ氏に不当に訴えられていたが、ワシントンの連邦裁判所で損害賠償金を勝ち取った。



By Eileen Sullivan
Reporting from Washington
Dec. 15, 2023


A jury on Friday ordered Rudolph W. Giuliani to pay $148 million to two former Georgia election workers who said he had destroyed their reputations with lies that they tried to steal the 2020 election from Donald J. Trump.


陪審団は金曜日、ルドルフ・W・ジュリアーニ氏が、2020年の選挙でドナルド・J・トランプ氏への票を奪おうとしたという嘘で、彼らの名誉を侵害としたとする2人の元ジョージア州選挙作業員に対し、1億4800万ドル(約210億円)を支払うよう命じた。


Judge Beryl A. Howell of the Federal District Court in Washington had already ruled that Mr. Giuliani had defamed the two workers, Ruby Freeman and Shaye Moss. The jury had been asked to decide only on the amount of the damages.


ワシントンの連邦地方裁判所のベリルA.ハウエル判事は、ジュリアーニ氏がルビー・フリーマン氏とシェイ・モス氏という二人の選挙管理職員の名誉を傷つけたという判決をすでに下していた。陪審員は損害賠償額についてのみ判断を求められていた。


The jury awarded Ms. Freeman and Ms. Moss a combined $75 million in punitive damages. It also ordered Mr. Giuliani to pay compensatory damages of $16.2 million to Ms. Freeman and $16.9 million to Ms. Moss, as well as $20 million to each of them for emotional suffering.


陪審員団はフリーマン氏とモス氏に、合わせて7500万ドルの懲罰的損害賠償の支払いを、ジュリアーニ氏に対し、フリーマン氏には1620万ドル、モス氏には1690万ドルの補償的損害賠償、および精神的苦痛に対してそれぞれ2000万ドルの支払いを命じた。


“Today’s a good day,” Ms. Freeman told reporters after the jury delivered its determination. But she added that no amount of money would give her and her daughter back what they lost in the abuse they suffered after Mr. Giuliani falsely accused them of manipulating the vote count.


陪審が判決を下した後、フリーマン氏は、「今日はいい日です」と記者団に語った。しかし彼女は、ジュリアーニ氏に開票を操作したと不当に告発されて、自身と娘が失ったものは、いくらお金を積んでも取り戻せないと付け加えた。


Mr. Giuliani, who helped lead Mr. Trump’s effort to remain in office after his defeat in the 2020 election but has endured a string of legal and financial setbacks since then, was defiant after the proceeding.


トランプ氏が2020年の選挙で敗北したとき、ジュリアーニ氏は、彼が大統領職にとどまれるよう、彼の後押しをしたものの、それ以後、法的・金銭的に、困難な時期を経験した。それでも裁判では強気だった。


“I don’t regret a damn thing,” he said outside the courthouse, suggesting that he would appeal and that he stood by his assertions about the two women.


「私は何一つ後悔していない」と彼は裁判所の外で語り、控訴することを示唆しながら、二人の女性については、自分の言ったことが正しいと主張した。


He said that the torrent of attacks and threats the women received from Trump supporters were “abominable” and “deplorable,” but that he was not responsible for them.


彼女たちがトランプ支持者から受けた攻撃や脅迫の嵐は「忌まわしい」「嘆かわしい」ものであるが、自分には責任はないと述べた。


His lawyer, Joseph Sibley IV, had also argued that Mr. Giuliani, the former New York mayor and federal prosecutor, should not be held responsible for abuse directed to Ms. Freeman and Ms. Moss by others.


彼の弁護士であるジョセフ・シブリー4世は、ジュリアーニ氏は、元ニューヨーク市長で連邦検察官であり、フリーマン氏とモス氏に向けられた他者からの攻撃に対して責任を問うべきでないと主張していた。


Mr. Sibley had warned that an award of the scale being sought by the women would be the civil equivalent of the death penalty for his client. Outside the courthouse on Friday, Mr. Giuliani called the amount “absurd.”


シブリー氏は、女性たちが求めている規模の賠償金は、依頼人にとって民事上の死刑に相当するものになるだろうと予想していた。ジュリアーニ氏は、金曜日、裁判所の外で、この金額を 「ばかばかしい」と言った。


Mr. Giuliani’s net worth is unknown because he refused to comply with the court’s requirement to provide that information. A lawyer familiar with his legal situation said after the verdict that Mr. Giuliani was likely to file for bankruptcy protection. But because the damages he owes Ms. Freeman and Ms. Moss are considered an “intentional tort,” bankruptcy would not erase his liability, lawyers said.


ジュリアーニ氏の純資産は、裁判所の情報提供依頼を拒否したため不明である。ジュリアーニ氏の法的状況に詳しいある弁護士は、判決後、ジュリアーニ氏は破産法の適用を申請する可能性が高いと述べた。しかし、彼がフリーマン氏とモス氏に支払うべき損害賠償金は「故意の不法行為」とみなされるため、破産しても彼の責任は消えないと弁護士は述べた。



(後半は、二人の選挙管理員が受けた、周りからの攻撃の内容中心なので略します。)


ジュリアーニ元ニューヨーク市長は、現在79歳。1975年までは民主党に所属していましたが、1975年から1980年までは、無所属となり、それ以後は共和党に所属しています。


ニューヨーク市長として在任していたのは、1994年1月1日から2001年12月31日までです。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件発生時にはジョージ・W・ブッシュ大統領と共にテロリズムとの闘いを宣言し、「世界の市長」と称賛され、ニューヨーク市の凶悪犯罪の撲滅や、治安維持に貢献し、2018年にドナルド・トランプ大統領の顧問弁護士になりました。(ウィキペディアを参照しました。)


79歳まで、どのような活躍、社会貢献をしたとしても、210億円の支払い命令を受けて、破産法を適用することになるだろうと言われる人生を振り返って、“I don’t regret a damn thing,”と本当に思っているのでしょうか。。。


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MisTy

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