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ライティング力が上がるリーディング[19]---ライティングレベルを上げるポイント

MisTy

 昨日のリーディングを読んでいただいた読者様から、今回の英文は読みにくい、とコメントをいただきました。とても熱心に読んでいただいたのでその感想が出たのだと思いました。


実はMisTyも同じように感じていたからです。


今回の英文はエッセイ風ですが、一般の「観光ガイド」風になりがちな内容です。筆者は、観光情報としてではなく、実際の自分の体験をレベルの高い大人のエッセイとして意識して書いている、と思いました。


読者様がご指摘いただいた「読みにくい」原因となった箇所を抜き出して、その原因を探り、反対にそれを自分のライティングレベル向上につなげられるようにしたいと思います。


次の下線部のところについてです。(24日の英文です。)


① Florida doesn't have an income tax, so having lived there my whole working life before moving to New York, I had grown used to what my paychecks looked like.

訳:フロリダ州には所得税がありません。ニューヨークに移る前、働き始めてからずっとフロリダで仕事をしてきた私は、自分の給料明細にすっかり慣れ親しんでいました。


解説:

主節⇒I had grown used to what my paychecks looked like.


grow used to: "get used to ~"(~に慣れる)と同じですが、動詞を"grow"にすることで、「成長して慣れ親しんできた」といったニュアンスを出しています。

what ~ look like ⇒ ~がどのようなものであるか

paycheck ⇒ 給与

my whole working life before moving to New York ⇒ 私がニューヨークに越してくる前の私の全体の仕事人生

....., so having lived there ⇒ 分詞構文で、本来接続詞なしで説明的に内容を付ける働きをする副詞節の部分ですが、"so"という接続詞をあえて入れることで、「理由」を明確にしています。"there"は「フロリダで」。"having lived"と完了形の分詞を使って、「今までフロリダに住んでいて、ニューヨークに移住した」という時間の経過を表しています。

本来一文の日本語にするところですが、"Florida doesn't have an income tax,"という文が前についており、内容的にも二つに分けた方が分かりやすいと思って、二分しました。


この英文の中で示されていた値札の英語には、

"Take an extra 60% off lowest ticketed price"と書かれています。

[値札に書かれている最低価格からさらに60%割引します」という意味です。値段が高いということばかり話題になるニューヨークの物価ですが、このような値引きもあるのですね。



②When I made the move, I was aware it would change, but it was still surprising to see just how different my take-home pay looked, even as someone early in my career.

訳:ニューヨークに移ったとき、収入が変わることはわかっていたけれど、キャリアの初期にいる者としても、手取りがこんなに違って見えるのはやはり驚きだった。


解説:"take-home pay"⇒ 手取り額

"as"は、「~として」です。"someone early in my career"の”someone"は、「誰か」ではなく、自分自身を一般化して表現しています。英語ではよく「自分を一人の人間として/ある立場の人として」客観的に言うときに someone を使います。つまり「キャリアの初期にいる人間として(=自分はまだキャリアの初期段階にいる者として)」⇒「駆け出しの身として」というニュアンスです。



While this isn't a dealbreaker for me, I might eventually consider investing in a good pair of noise-cancelling headphones, or even earplugs.

訳:私にとって生活をあきらめるほどの決定的な要因ではないものの、いずれは優れた騒音をカットしてくれるヘッドホンか、耳栓を買うことになるかもしれません。


解説:

文頭の"While"は、「~の一方で」という使い方です。

"a dealbreaker" ⇒ 直訳的には「取引を壊すもの」「交渉を破談にする要因」という意味ですが、日常会話では「決定的にダメにする要因」「受け入れられない条件」「致命的な欠点」というニュアンスで使われます。ここでは、「ニューヨークの騒音は不快だけれど、生活を諦めるほどの致命的な欠点ではない」というニュアンスです。




④ Whether it's murals around residential neighborhoods or small details in subway stations, art is everywhere you go in New York.

訳:それが住宅街の壁画であろうが、地下鉄駅のちょっとした細かい部分であろうが、ニューヨークではどこへ行ってもアートがあります。


解説:"Whether it's murals around residential neighborhoods or small details in subway stations, ......"の部分の"it's murals=it is murals"になるので、単数が複数になっているように見えます。この"it"は画像の説明として入っている文の中の、"Some of the most beautiful pieces of art I've encountered are in subway stations. "にある、"art"を指していると考えられます。その"art"が、数々の壁画(murals)である、という表現になっています。



👩🏼‍🏫解説が必要なところがあったら、教えてくださいね。


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