ダイアリーの最優秀作品はベーグルをめぐる食文化に根差したコメディだった!
メトロポリタン・ダイアリーの2025年の最優秀賞が決まりました!メトロポリタン・ダイアリーは、読者がNew York Timesに投稿した、ニューヨークで起こった出来事を書いたものです。
今年のWinnerになったのは次の作品でした。
Unacceptable
Dear Diary:
I went to a new bagel store in Brooklyn Heights with my son.
When it was my turn to order, I asked for a cinnamon raisin bagel with whitefish salad and a slice of red onion.
The man behind the counter looked up at me.
“I’m sorry,” he said. “I can’t do that.”
— Richie Powers
息子とブルックリン・ハイツの新しいベーグル店に行きました。
注文する番が回ってきて、私はシナモンレーズンベーグルにホワイトフィッシュサラダと赤玉ねぎのスライスをはさんで、と頼みました。
カウンターの後ろの男が私を見上げました。
「すみません」と彼は言いました。「それはできません。」
— リッチー・パワーズ

コストコで売ってますね。みなさんはどうやって食べていますか?
一般的には、2枚に切って何かをはさんで食べます。
そこで、「何をはさむか」が問題になります。
これがなぜ最優秀作品になったのか?
それは、シナモンレーズンベーグルとホワイトフィッシュサラダ、赤玉ねぎという組み合わせにあります。
シナモンレーズンは甘い系で、ホワイトフィッシュサラダは完全に塩気のある伝統的デリ系です。
今回のダイアリーに出てきた「シナモンレーズン」と「ホワイトフィッシュサラダ」の組み合わせは、食文化のタブーのようなもので、「絶対にやってはいけない」ものなのです。「にぎり寿司のネタにチョコレートを乗せて、と頼むくらいにダメなのです。多分周囲にいるお客さんは「えっ!」といった感じで、注文した人に注目するでしょう。
ですから、店員が “I can’t do that.” と言い、ダイアリーのタイトルが"Unacceptable"になったのです。いわば、文化的禁忌に触れたときの拒絶ともいえるでしょう。
「ちょっと、それはあり得ないでしょ、お客さん」と言った感じです。いくら個人の好みでどう食べようと本人の勝手なのですが、ニューヨークって、結構「これがニューヨークってものだ」といったこだわりがあるのです。
次回、ホワイトフィッシュサラダの作り方をご紹介しますね。

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