MisTy's Talking New York / New Yorkで見つけた英語

New Yorkの街を歩きながら、色々な英語表現を見つけています。

エマ・ラザラスのソネット、"The New Colossus" を訳そう!英語のWikipediaから「情報を得る」という読み方をする。

知識を得るということは、限りの無いことで、一人の人間が一生の間で知り得ることは当然限られています。日本人だから日本文化のことを理解しているかと言われれば、MisTyは残念ながらNOと言わなければなりません。英語教員だったからと言って、英語のすべてが分っているかと言えばそれもNO。知ろうとすればするほど、知らないことの大きさに圧倒されます。でも、だから面白いのです。


MisTyのブログ、「New Yorkで見つけた英語」の中でも、「自由の女神」のブログを随分引っ張っていますが、これで終わりにしよう、と思って書き始めては、これは次に書こうとなってしまっているのが現実です。


今日は、昨日のブログ(→こちら)の続きで、Emma Razarusの"The New Colossus"を訳してみようと思います。しかし、急に訳に入ることはできず、まず作者のEmma Razarusとはどんな人なのか調べなくてはなりません。


というわけで、今回のブログのテーマは、英語で書かれた資料を読んで、「情報を得る」ということにしました。今の時代、図書館に行かなくてもコンピュータの検索で色々な情報が得られます。これから提示する英文は、すべて"Wikipedia"からにしました。理由は、最も簡潔で、「情報を得る」という点では読みやすいことと、少なくとも「自由の女神」に関する情報としては、かなり正確だと確信したからです。


1. この詩の作者である"Emma Lazarus"(エマ・ラザラス)について。(抜粋)


"Emma Lazarus (July 22, 1849 – November 19, 1887) was an American author of poetry, prose, and translations, as well as an activist. She wrote the sonnet The New Colossus in 1883, (後略)".


● 1849 - 1887   → つまり、38才でなくなっている。
● アメリカ人、詩人、活動家でもあった。
● "The New Colossus"をかいたのは、1883年、34才のとき。
● 詩は「ソネット」形式である。

2. 「ソネット」について。(抜粋)


「ソネット」については、大きな歴史的な流れがあり、ここで語り尽くせないので、最大限、"The New Colossus"に関するところのみ拾いました。(赤字はMisTyの変換によるものです。)


A sonnet is a poem in a specific form which originated in Italy; Giacomo da Lentini is credited with its invention. 


● 元々イタリアで始まった形式の詩である。


The structure of a typical Italian sonnet of the time included two parts that together formed a compact form of "argument". First, the octave, forms the "proposition", which describes a "problem", or "question", followed by a sestet (two tercets), which proposes a "resolution". Typically, the ninth line initiates what is called the "turn", or "volta", which signals the move from proposition to resolution. Even in sonnets that don't strictly follow the problem/resolution structure, the ninth line still often marks a "turn" by signaling a change in the tone, mood, or stance of the poem.
Later, the ABBA ABBA pattern became the standard for Italian sonnets. For the sestet there were two different possibilities: CDE CDE and CDC CDC. In time, other variants on this rhyming scheme were introduced, such as CDCDCD. Petrarch typically used an ABBA ABBA pattern for the octave, followed by either CDE CDE or CDC CDC rhymes in the sestet. The symmetries (ABBA vs. CDC) of these rhyme schemes have also been rendered in musical structure in the late 20th century composition Scrivo in Vento by Elliott Carter, inspired by Petrarch's Sonnet 212, Beato in Sogno.[3]) 


● 大きく2つのパートに分かれている。 "argument"の形になっている。 (問いがあって、それに対する答えるという形式)


● 前半 → 「問題提起」の部分(8行)。
● 後半 → 「解決」の部分(6行)。
● 9行目は「ターン」と呼ばれる部分。→ シグナルのようなもの。(ここから「解決」の部分ですよという合図。)ここから、詩調が変わる。


● ABBA ABBAの押韻パターンが標準。(前半の8行)
● そしてCDE CDE とCDC CDCの二つの押韻パターンがある。(後半の6行)
● やがて、CDCDCD の変形も現れた。


● Petrarch (ペトラルカ)ソネットは、ABBA  ABBA (8行のまとまり)+ CDE  CDE または CDC CDC (6行のまとまり)から成る。


3. "The New Clossus"を形から確認します。



Not like the brazen giant of Greek fame,    【féim】      →  A   
With conquering limbs astride from land to land;   【lǽnd】  → B
Here at our sea-washed, sunset gates shall stand  【stǽnd】  → B
A mighty woman with a torch,, whose flame   【fléim】     → A


Is the imprisoned lightning, and her name    【néim】     → A
Mother of Exiles. From her beacon-hand     【hǽnd】             → B
Glows world-wide welcome; her mild eyes command  【kəmǽnd】  → B
The air-bridged harbor that twin cities frame.    【fréim】            → A


“Keep, ancient lands, your storied pomp!” cries she  【ʃíː】            → C
With silent lips. ”Give me your tired, your poor,    【púər】  → D
Your huddled masses yearning to breathe free,    【fríː】   → C


The wretched refuse of your teeming shore.          【ʃɔ́ːr】     → D
Send these, the homeless, tempest-tost to me,  【míː】    → C
I lift my lamp beside the golden door!”      【dɔ́ːr】    → D



押韻の形からみると、黄色で書いた部分に当たるようです。


では、訳してみましょう。


Not like the brazen giant of Greek fame, 
With conquering limbs astride from land to land;


国々を征服した手足を持ったギリシャの鎧をまといし者
そなたとは全く違う姿をした偉大なる者が来たる、この場所


Here at our sea-washed, sunset gates shall stand
海水に洗われ、日の沈むこの国の入り口となるこの場所


A mighty woman with a torch, whose flame
今ここに立つべし、燃え立つ炎のたいまつを掲げし者


Is the imprisoned lightning, and her name
閉じ込められた光よ炎となって出


Mother of Exiles. From her beacon-hand
汝は「国を追われたものの母」、諸人導かれしその手


Glows world-wide welcome; her mild eyes command
優しきまなざしは、追われたものすべて


The air-bridged harbor that twin cities frame.
彼の女は叫ぶ。聞け、吊り橋で結ばれた2つの街の港




“Keep, ancient lands, your storied pomp!” cries she
「過去のものとなった国よ、威張ってればいい!」


With silent lips. ”Give me your tired, your poor,
もの言わぬ唇から聞こえる言葉


Your huddled masses yearning to breathe free,
疲れ、貧しく、自由を渇望する者、その身を我にゆだねよ


The wretched refuse of your teeming shore.
岸にあふれかえる哀れな追われたその身


Send these, the homeless, tempest-tost to me,
家のない嵐にみまわれた者たちを我の所へ送れ


I lift my lamp beside the golden door!”
金色の扉のそばで、我は掲げる導きの光



押韻にこだわったため、前後や行が実際とはずれてしまったかもしれませんが、MisTy風にあくまでもソネットらしく訳してみました。


困ったのはタイトルの"The New Colossus"です。
一般には「新たな巨像」と訳されているようです。


ロングマンによると”Colossus"の定義は、
"someone or something that is extremely big or extremely important"
(とても大きい、あるいは重要な人またはもの)
です。


確かに、最初の2行で、過去の"giant"と違うものだ、つまり「新しいgiant(巨人)」ととらえることができると思います。他に、”the Colossus of Woman"と言っている動画もあり、「巨像」と訳したいところですが、どうも日本語で「キョゾウ」と言ってしまうと、「虚像」という漢字を思い浮かべてしまうのです。。。


また、声に出して読み始めたとき、「新たな虚像」から始まっていると勘違いしてもらいたくないなとも思います。「巨大な像」とすると、「新たな巨大な像」と形容詞が2つついてしまう。。。「新たな」を「新しい」とすると、重みが感じられない。。。「巨人」にすると、なんかアニメっぽい印象がないですか?


「Englishラボ&アソシエイツ」で考案中ですが、とりあえず、「新しきコロッサス」とさせていただきたく、よろしくお願いします。。。(..;)




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