Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

一日一回知らない人と話してみよう。きっと楽しい一日になる。

あなたは、知らない人に話しかけてはいけないと思いますか?知らない人から話しかけられたら返していますか?


ニューヨークタイムズの「サマー・リーディング・コンテスト」は、中高生からニューヨークタイムズの記事を読んだ後に自分が考えたことことの投稿を募集し、週毎に優秀作品を決めるという取り組みです。


昨年の優勝者の文章を昨日に引き続きもうひとつお届けします。去年の第2週の優勝者は、ロサンゼルスの高校生が、


 ‘Why Strangers Are Good for Us’
知らない人が私たちにとって大切な存在なのはなぜ?


という記事を読んで書いたものです。この記事の原文はこちらです。(次の画像はその原文に添えられたものです。)



では、読みます。



I distinctly remember looking at my mom in awe as she casually chatted with the grocery store cashier. When most would answer with a few dismissive words, she seamlessly instigated an entire conversation from the cashier’s simple question of “How’s your day?” As we made our way out of the store, I turned back and noticed the corners of the cashier’s lips rise into a grin. I wondered, How can my mom so effortlessly impact someone’s day from one small, yet meaningful interaction?


私は、スーパーのレジ係気軽に会話する母を、すごいなと思って見ていたことを鮮明に覚えています。ほとんどの人が素っ気ない言葉をちょっと言うくらいでしょうが、レジの人の、「お元気ですか」というシンプルな問いかけから、母はスムーズに返答を返して会話を始めたのです。店を出て振り返ると、レジ係の女性の口がニコッと笑っているように動いているのに気づきました。母は、どうしてこんなにもサラッと、小さいけれど意味のある交流をして、誰かの一日に影響を与えることができるのだろうと思いました。



As my mother seeks out these moments to connect, I avoid them. In elementary school, I hid behind my mom at gatherings as she spoke to others. In middle school, I often replied “no” to invitations to avoid the awkwardness of meeting new people. Now, in high school, I hope that by wearing my pair of rose-gold headphones, others feel discouraged to talk to me.


母がこうした人とつながる瞬間を求めているのに、私はそれを避けている。小学校の頃、集会で母が話すと、母の後ろに隠れていました。中学生になると、初対面の人との気まずさを避けるために、誘われてもしょっちゅう「ノー」と答えていました。高校生になった今、私はピンクゴールド色のヘッドホンをつけて、他の人が私に話しかけにくくなることを願っているのです。



In “Why Strangers Are Good for Us,” David Sax identifies that engaging with strangers “connect[s] us to the community, teach[es] us empathy, build[s] civility and [is] full of surprise and potentially wonder.” Sax explains when we disregard strangers, we weaken what is at the “core of our social contract.” The technological evolution combined with the pandemic has forced “our world [to grow even more] inward and suspicions.」


『なぜ見知らぬ人は私たちにとって大切な存在なのか』の中で、デイヴィッド・サックスさんは、知らない人と関わることは「私たちとコミュニティをつなぎ、共感を教え、礼節を築き、驚きと潜在的な驚きに満ちている」ことだと書いています。サックスさんは、私たちが見知らぬ人を無視するとき、私たちの 「社会契約の中核」を弱めているのだと説明しています。技術の進化とパンデミックが相まって、「私たちの世界は(さらに)内向きで懐疑的になる 」ことを余儀なくされました


I take a deep breath, slip off my headphones, and start talking to the person next to me as we both wait for our takeout order.


私は深呼吸をして、ヘッドホンを外し、持ち帰りの注文を待つ間、隣の人と話し始めました。



It’s a start.


まずはここから。



私たちは、技術が進むに従って、話す必要がなくなりました。レジも今はバーコードをかざしてカードで支払っています。


先日ペットショップにエサを買いに行ったとき、「うちは、このエサしか食べないんだよな。」と言った(独り言だったかもしれませんが。。。)人に、「ネコってわがままですよね~。うちは、これですよ。」と言うと、ひとしきりペット話になりました。その日は一日楽しい気分になりました。


Englishラボ
MisTy

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