Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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トランプ氏がニューヨーク市、ブロンクスに現れた!壇上に上げた二人の男性は誰?

アメリカ合衆国大統領選が今年11月に開かれます。大統領候補には、民主党から現職のジョー・バイデン大統領、共和党からドナルド・トランプ氏が各代表として選挙に臨むことが決定しています。RealClear Politicsの調べでは、3月以来、トランプ氏支持がバイデン氏支持をわずかに上回っています。5月25日発表でトランプ氏支持が47.5%、バイデン氏支持が46.4%だそうです。


トランプ氏はニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウン5番街に、「トランプタワー」と呼ばれる58階建ての超高層ビルを所有しています。ニューヨーク市のクィーンズ区に生まれて以来、ニューヨーク市に住んでいたのですが、2019年にフロリダに移籍すると発表しました。


今年の大統領選挙を見据えて、5月25日、ニューヨーク市ブロンクス区の集会に現れました。AP通信のアドリアナ・ゴメス記者とジェニラー・ペルツ記者(ADRIANA GOMEZ LICON AND JENNIFER PELTZン記事)によるそのときの記事を読みます。


見出しは、次のようなものです。



Trump appeared on stage at his Bronx rally with two rappers charged(起訴されている) in a felony(重罪の)gang case



トランプ氏、ブロンクスの集会で重罪のギャング事件で起訴されている二人のラッパーと共にステージに現れた


👩ニューヨークは民主党が強い地域です。現在のアダムズ市長も民主党です。この記事では、なぜ、今、トランプ氏がニューヨークの集会に現れたのか、そしてなぜギャング事件で起訴されている二人のラッパー(無罪を主張しています)を壇上にあげたか、について触れられています。その部分を読みます。


The presumptive (推定の)Republican presidential nominee’s appearance with suspected gang members comes as Trump is on trial (法廷闘争中)himself in his New York hush money case (口止め料の件)and as he recurringly (繰り返して)slams (厳しく非難する)New York and other Democrat-run (民主党が強い)cities as crime-ridden(犯罪に苦しんでいる). Trump has railed (激怒する)against the Manhattan district attorney(弁護士) who is prosecuting (起訴する)him for “letting violent crime run rampant(まん延して) all over our city.”


Challenging the reelection of President Joe Biden, Trump is trying to make inroads (入り込む)with Black Americans, who are traditionally supportive of the Democratic Party. AP VoteCast found Trump won(獲得した) just 8% of Black voters nationwide in 2020 versus 91% who voted for Biden.


He has claimed that his criminal indictments (刑事訴追)have boosted (高めた)his support among Black voters, comparing (同等であるとみなす)his legal challenges to anti-Black prejudice(偏見) in the U.S. legal system.


合衆国大統領選挙における共和党の指名確実候補者のトランプ氏が、疑惑のギャングメンバーと共に集会に現れた。彼はニューヨークの口止め料事件で裁判中であり、また、ニューヨークや他の民主党が率いる都市で犯罪が蔓延していると繰り返し非難しているからだ。トランプ氏は、自分を「暴力犯罪を街中に横行させている」として起訴したマンハッタン区の弁護士に対して激怒していた。


👩"presumptive nominee"で、米国大統領選挙における党の指名確実候補者という意味になります。
全体は現在形になっていますが、当日の記事でもあり、臨場感を伝えるための手法だと思います。
文中に"as"が3回も出てきていますが、初めの2つは接続詞で「~しながら」といった進行中を表す感じで使われ、最後の"as"は前置詞で、"as crime-ridden cities"となるものです。



ジョー・バイデン大統領の再選に挑むトランプは、伝統的に民主党を支持する黒人への浸透を図っている。AP VoteCastによると、2020年に全米の黒人有権者の91%がバイデンに投票したのに対し、トランプが獲得したのはわずか8%だった。


彼は、自身の刑事訴追が黒人有権者の支持を高めたと主張して、自分の法的な窮状を米国の法制度における反黒人的偏見になぞらえた。



トランプ氏は、国会襲撃事件に関して、自分が不当に犯罪を煽っているとニューヨーク市の弁護士に起訴されたことに対して怒り、やはり起訴されて無実を主張している二人のラッパーの共感を得て、今まで指示が低かった黒人有権者数を増やそうとしているようです。


アメリカの主要な選挙は、日本の選挙に比べてかなり激しいです。明日は、ニューヨーク市の裁判所の前で行われた、ロバート・デ・ニーロのスピーチの動画を取り上げます。


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