アダムズ市長が考える"City of Yes"の内容を読む
今日はニューヨーク市の政策についてです。
市のサイトには、市長の掲げる"City of Yes"の大きな柱が3つ載っています。
ニューヨーク市長のエリック・アダムズ氏が進める、「シティ・オブ・イエス」計画の中の一つに、昨日ご紹介した、古い「ダンス禁止令」の撤廃がありましたが、それは、"Economic Opportunity”(経済的機会)の中の一つでした。
3つの柱のイメージは市のサイトからダウンロードできるようになっています。
次のようなものです。
★Carbon Neutrality

★Economic Opportunity

★Housing Opportunity

それぞれの柱について、どのようにすればよいかを市が簡潔に示しています。その内容を市のサイトから載せます。こちらからです。
Carbon Neutrality
カーボン・ニュートラル
👩"carbon Neutrality"は、日本語では「カーボン・ニュートラル」というカタカナで使われているかもしれません。
ケンブリッジでは、次のように定義されています。
the fact or principle of not adding to the total amount of carbon dioxide in the atmosphere, for example by doing things such as planting trees to remove as much carbon dioxide as is created
大気中の二酸化炭素の総量を増やさないという事実または原則のことで、例えば、発生した二酸化炭素と同量の二酸化炭素を除去するために木を植えることなどを行うこと
How would it work?
• Support a renewable(再生可能な) energy grid (エネルギー供給網)by making it easier for building owners to add rooftop solar panels
• Remove obstacles to clean, efficient building construction and renovation
methods
• Allow for more electrical vehicle charging stations on city streets
• Reduce carbon emissions by minimizing landfill waste and stormwater processing(処理)
どうすれば良いか?
● 建物の所有者が屋上にソーラーパネルを設置しやすくすることで、再生可能なエネルギー網をサポートする。
●クリーンで効率的な建物を建設したり改修したりする際に障害となるものを取り除く。
●市道に電気自動車の充電ステーションを増設できるようにする。
●埋立廃棄物や雨水処理を最小限に抑えることで、二酸化炭素排出量を削減する。
👩埋め立てなくてはならなくなる廃棄物、つまり廃棄物そのものを減らそうということと、雨水として処理しなければならない水の量を減らそうということです。
日本では、多くの地域で雨水と汚水は別々の管を通って流され、汚水だけが汚水処理場に行きますが、ニューヨークではこのシステムがまだ完成していないと思われます。そのため、膨大な量の雨水が汚水処理場に流れ込みます。すると汚水処理の効率は著しく落ちて、エネルギーが猛烈に消費されます。そうならないよう、分流を進めたり、下の画像にあるように、雨水を植栽枡から直接地下に浸透させたりしています。

Economic Opportunity
経済的背景の改善
👩経済的な"opportunity"には、次のような意味があります。(ロングマンより)
a chance to get a job or improve your situation at work
職を得る機会、あるいは職場での状況を改善する機会のこと
How would it work?
• Make it easier for small-scale producers(小規模生産者), like bakeries and 3D printing shops, to start or expand their business.
• Remove outdated dancing restrictions(規制) in zoning, so that people who get up and dance at a local (地元の)bar or restaurant are not breaking the law
• Make it easier for buildings to provide space for new and growing businesses
• Make clear and consistent (一貫性のある)design regulations for commercial ground floors for active and attractive retail streets(商店街)
• Create new zoning districts for job centers
どうすれば良いか?
● ベーカリーや3Dプリンターショップのような小規模生産者の起業や事業拡大を容易にする。
● ゾーニングにおける時代遅れのダンス規制を撤廃し、地元のバーやレストランで立ち上がって踊っても法律違反にならないようにする。
● ビルが新しいビジネスや成長するビジネスのためのスペースを提供しやすくする。
● 活発で魅力的な商店街のために、商業施設の1階部分について明確で一貫性のあるデザイン規制を設けること。
●さまざまな仕事がしやすくなるように建築規制のゾーニングを見直す。
Housing Opportunity
住居供給の機会の拡大
How would it work?
• Allow extra space for affordable (手ごろな値段の)and supportive(支援のある) housing
• Make it easier to convert (転用する)underutilized (使用されていない)buildings to housing
• Allow more housing types, including more studio (ワンルーム)apartments and shared housing for intergenerational (多世代の)families
• Reduce costly parking mandates(委託)
• Make it simpler for owners of homes and small buildings to alter (改造する)and update their buildings
どのようにすればよいか?
● 詞が、手頃な価格の住宅や支援付き住宅をさらに多く確保する
👩地域所得中央値の60%しか収入がない世帯が住宅購入を希望し、手ごろな価格の住宅の購入が可能であれば、そうした住居を20%追加で(市営住宅として)確保できる、ということです。
●未利用の建物を住宅に転用しやすくする
● ワンルームアパートや世代を超えた家族のためのシェアハウスなど、より多くのタイプの住宅を許可する
● コストのかかる駐車場の規制を削減する
👩新築住宅に対する駐車場設置を義務付けることを廃止するものです。不必要な駐車場の建設はしなくてもよいということになります。
● 住宅や小規模な建物の所有者が、建物を改築・更新しやすくする
日本では、これから都知事選に向けて、各候補が様々な公約を発表してくると思います。ニューヨーク市との政策の違いを比較検討してみるのも面白いと思います。

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