Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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今回は衝撃的な結果だった!一体AIはどうなっていくのか?

昨日の作文は、実際の人間の中学2年生が書いたものが含まれている、またAIに中学2年生を想定して書くよう指示した英文ということで、とても興味があるものでした。


作文となると英語力ばかりでなく、「国語力」も要求されます。そして「良い作文」を書くために単語力や表現力が重要なキーとなります。


昨日の結果は、


一つ目の作文は・・・人間の中学2年生
二つ目の作文は・・・AIによるもの
三つ目の作文は・・・AIによるもの


です!


ニューヨークタイムズの記事(こちら)にある、結果の分析の英文を読みます。


今日のリーディングのポイントは・・・


★専門家のコメントを正しく読み取る


という点です。


批評家は、読者が納得するようなコメントができるはずだし、共感を得られる様な指摘をすることを心掛けていると思います。ですから、その点をしっかり読者として受け止められる読み方をしてみましょう。(文中の単語の日本語表現は文脈にそったものにしました。)


The instructions we gave the bot to generate the second essay (“Shocked and amazed”) were extremely simple.


Write a very brief answer to the following prompt as though you were an 8th grader.


Even though the third essay (“Madam President”) was more evocative(思い出させる), our directions for the bot added only two ideas. We told ChatGPT to think more creatively, and we suggested it should include some drama(劇的な話).


Write a brief response to the following prompt as though you were a very creative 8th grader. Make it a crisis-filled day.


(You can see that ChatGPT took that final directive (指示)very literally, inserting a paragraph-long list of crises.)


We didn’t stop there. We then told ChatGPT to refine(磨きをかける) its answer, in a way that hints at (ほのめかす)the eerie (不気味なまでの)degree to which the tool can emulate (まねる)us, if you just ask it to:


Add some typos(スペルミス).


我々がひとつ目の作文(タイトルは「衝撃と驚き」)を作成するためにボットに与えた指示は、(次のように)極めてシンプルなものだった。


中学2年生になったつもりで、次のプロンプトに対して非常に簡潔な答えを書きなさい。


3つ目の作文(「マダム・プレジデント---女性大統領」)は、すでに持っている知識をAIに思い出させるようなものだったが、我々はボットにさらに2つの指示を与えた。もっとクリエイティブに考えなさいということと、いくつか劇的な話を加えなさいというものだった。


次のプロンプトに対して、まるであなたがとてもクリエイティブな中学2年生であるかのような簡潔な答えを書いてみて。ハラハラドキドキがいっぱいの一日を作ってね。


(チャットGPTはこの最後の指示を文字通りに受け止め、ハラハラドキドキがいっぱい出てくるパラグラフを挿入したことがわかるでしょう。)


我々はそれだけで終わらなかった。私たちはチャットGPTに答えをさらに磨くように指示した。それは、そう指示するだけでAIは不気味なまでのレベルで、我々人間を真似ることができるようになるものだった。つまり、「誤字脱字」を追加することだ。



👩この記事のライターは、AIが「書く」という単語に"write"ではなく"generate"という言い方を使っていますね。( ´艸`)


👩「マダム・プレジデント」は実際のテレビドラマのタイトルです。大統領の急死により副大統領から大統領になった女性のドラマです。「マダム・プレジデント 星条旗をまとった女神」としてDVDも出ています。





All our experts liked the third essay, which described the young woman who was surprised to wake up as Madam President; they were genuinely delighted by its creativity and voice.


“It made me actually laugh out loud there for a moment,” said Amanda Nielsen, the writing specialist for TutorMe, an online tutoring service, and a former ninth-grade teacher, which she described as teaching “just slightly taller eighth graders.”


“It is charming,” she continued. “It makes me nervous that it isn’t a real person, because I don’t want to be charmed by an A.I.”


She waffled(あいまいなことを言う). She liked the sentences, but found it suspicious that an eighth grader taking a timed (制限時間をもうけた)test would use as much dialogue(セリフ).


“I’m just gonna say it’s a student and prepare for my soul to be crushed,” she said.


It was the bot.


専門家は全員、「マダム・プレジデント」として目覚めたことに驚いた若い女性を描写した3番目の作文を気に入った。彼らは、作文の創造性と文中のセリフを実に気に入っていた。


「しばらく大笑いさせられたところがあったわ。」とアマンダ・ニールセンは言った。彼女は、オンライン家庭教師サービスである、チューター・ミーのライティングの専門家で、元中学3年生を教えていたことがあり、(今回は)「少し背の高い中学2年生 」を教えていた感じだったという。


「面白いわ。」と続けて言った。彼女曰く「A.I.に魅了されたくないから、本物の人間でないということに神経をとがらせたのよ。」


彼女は態度がはっきりしなかった。彼女はその文章を気に入ったが、中学2年生が時間制限のある作文テストで、これほど多くのセリフを使うのは疑わしいと思ったのだ。


「生徒であっても、心を揺さぶられる覚悟をしとかなきゃ」と彼女は言った。


それは実際AIだったのだ。



This round stumped(困らせた) the rest of our experts, too. Sarah Levine, a Stanford Graduate School of Education assistant professor who researches how to teach writing, noted that the bot would know to associate (結びつける)terms (言葉) like “Secret Service” and “cabinet”(内閣) with the president, as the second essay did — and she was correct. Then again, she said, a bot probably wouldn’t associate getting dressed with the president, yet it was mentioned in two essays — one by a child and one by the bot.


And the female president in the third essay would require a leap (飛躍)of imagination that she thought a chatbot would be unlikely to make. “One thing I think the chatbot does is reduce (絞り込む)each subject that it writes about to its most mainstream(誰でもやること) and generic(一般的), so it doesn’t offer new possibilities, doesn’t surprise the way a kid does,” she said.


Except in this case, it did.



この3つめの作文は、他の専門家をも困惑させた。スタンフォード大学教育学大学院の助教授で、ライティングの教え方を研究しているサラ・レヴィーン氏は、2番目のエッセイのように、「シークレット・サービス」や「内閣」といった用語と大統領を結びつけることを、AIは知っているだろうと指摘した。それは彼女の言った通りだった。そしてまたこのようにも言った。チャットボットはおそらく「着替える」ということと「大統領」を結び付けないのではないかとも言った。しかし着替えることは2つの作文で言及されていた。一つは人間の子供が書いたもので、もう一つはAIが書いたものだったが。


そして3つ目のエッセイにある女性大統領に関しては、想像の飛躍が必要だ。サラはチャットボットには無理だと思っていた。「チャットボットがいつもやることは、書く内容を誰もがよくやっていること、一般的なものに絞り込むことだから、新しい可能性を示してくれることはないし、子供と同じように驚かせてくれることはないでしょう。」


ただし、このケースは別だった。



👩今日のテスト結果で、全問正解された方はおられますか?MisTyは見事に2問外しました。( ´艸`)
皆さんご自身のご感想などありましたら、ぜひコメント欄にお願いします。
明日は、3ラウンド、最終ラウンドです。
果たして、もっとすごいことになるかも・・・。


Englishラボ
MisTy

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