ニューヨークの自転車移動理髪店を営むジュリアン・ハワードの話
ニューヨークタイムズに次のようなタイトルの記事が掲載されました。
日本には、10分カットなど、比較的安い値段でカットだけをしてくれるお店もありますが、今日読むのは、移動理髪店、しかも、壁がない場所で行うヘアカットです。
少し考えると不可能なように思います。ハサミやカミソリを使う職業だし、自然現象にも影響を受けるでしょう。なぜ、彼はこの試みで成功することができたのでしょうか?
今日のリーディングのポイントは・・・・
★彼が移動理髪店を始めたきっかけを知る
ということです。
A Bike-Riding Barber Cuts Hair on Broadway, in the Park and on the Roof
Julien Howard, who is known as the Vélo Barber, travels around New York City by bike in search of the “dopest” (超イケてる)places to cut hair.
Julien Howard, who is known as the Vélo Barber, cuts the hair of Joshua Murphy atop a building on the Upper West Side.Credit...Lucia Vazquez for
By Jordi Lippe-McGraw
Aug. 10, 2024
自転車で移動して、ブロードウェイや公園、ビルの屋上で散髪をする一人の男性の話
ヴェロ・バーバーとして知られるジュリアン・ハワードは、髪を切る "超イケてる "場所を求めてニューヨーク市内を自転車で移動している。
👩Véloはフランス語のvélocipède (自転車)の略です。
(写真)
アッパー・ウエスト・サイドのビルの屋上で、ジョシュア・マーフィーの散髪をするヴェロ・バーバーとして知られるジュリアン・ハワード。
(ジョシュア・マーフィーは有名なイギリス出身のサッカー選手です。)
Imagine a barbershop where the sky is the ceiling and the bustling(にぎやかな)cityscape of New York City forms its walls. That is the world of Julien Howard, who is known as the Vélo Barber.
Born and raised in the Bronx and now living in Astoria, Queens, Mr. Howard, 33, has combined his love of cycling and urban exploration into a career that breaks the conventional (従来の) boundaries (境界)of cutting hair.
“When I became a barber, I didn’t want to be confined (閉じこもる)to one location all the time,” he said. “Being A.D.H.D. and dyslexic(失語症), I see the world differently. People might see a square, but I see all the angles and possibilities.”
In search of the “dopest places” to cut hair, he has taken his mobile salon to benches in Central Park, Broadway dressing rooms, secluded(人気のない)city rooftops, historic plazas in Mexico City and the ancient ruins of Machu Picchu.
天井は空、ニューヨークの賑やかな街並みが壁、という理髪店を想像してみてください。それがジュリアン・ハワードの世界です。彼はヴェロ・バーバーとして知られています。
ブロンクスで生まれ育ち、クイーンズ区アストリアに住んでいるハワード氏は33歳。自転車に乗ることと街を探検することが大好きで、これらを結び付けて従来の枠にとらわれない理髪店を営んでいます。
「理容師になったとき、いつも1つの場所に閉じこもりたくなかったんです。A.D.H.D.であり、失語症である私は、世界が違って見えます。人にはひとつの四角に見えるかもしれませんが、私にはあらゆる角度と可能性が見えるのです。」と彼は言います。
髪をカットするのに「最もイケてる場所」を求めて、彼はセントラルパークのベンチ、ブロードウェイの楽屋、人気のない街の屋上、メキシコシティの歴史的な広場、マチュピチュの古代遺跡などを移動サロンの場所にしました。
“It’s incredible to see how a simple change of scenery can transform a routine (お決まりの)haircut,” he said.
His career began with an inventive (独創的な)barter (物々交換)at a North Carolina boarding school (寄宿学校)— haircuts in exchange for Burger King meals. Over the years, he refined his skills, on his own, and then earned his barber’s license.
During this time, Mr. Howard inspected fire systems across New York City, initially (始めは)navigating the congested city by car. The inefficiency (非効率性)led him to an epiphany(突然のひらめき).
Mr. Howard started riding bicycles around the city to avoid being trapped in a car on congested streets and to explore new sights.Credit...Lucia Vazquez for The New York Times
「景色を変えるだけで、いつものヘアカットが変わるってすばらしいことだよ。」
彼の理容師としての始まりは、ノースカロライナ州の寄宿学校で、バーガーキングの食事と引き換えにヘアカットをするという独創的な物々交換から始まりました。何年もかけて独学で技術を磨き、理容師免許を取得しました。
この間ハワード氏は混雑した街を始めは車で移動してニューヨーク中の消防システムを点検する仕事をしていました。あまりに非効率なので、彼はあることを思いついたのです。
(画像)
ハワード氏は、混雑した道路で車に閉じ込められるのを避けるため、自転車で市内を走り、新しい場所を調べ始めました。
続きは明日・・・。
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