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コストコに関する数字が半端ない!アメリカ人の心をつかんではなさない理由はどこに?

皆さんのお住まいの近くにコストコはありますか?近頃はかなりの田舎でもコストコのコーナーがあったりします。またオンラインで購入もできます。
今日は、ニューヨークタイムズが、私たちが知らないコストコについて色々教えてくれている記事を読みます。(抜粋になります。原文、画像はこちらです。)


今日のリーディングポイントは・・・


★コストコについて話題にできるような内容をつかもう!


です。



How Costco Hacked (侵入した)the American Shopping Psyche (精神)


More than 100 million people visit the retailer for their groceries — and gas and TVs and gold bars and pet coffins(棺) — but saving money may not be the only motive.


By Ben Ryder Howe

Aug. 20, 2024


コストコはいかにしてアメリカ人の買い物心理に入り込んだのか
1億人以上の人々が、食料品、ガソリン、テレビ、金の延べ棒、ペットの棺を買うためにコストコに行っている。しかし節約だけが動機ではないかもしれない。




When it opened in 1984, the Costco on West Dimond Boulevard in Anchorage did not seem like the future of food. A glorified (見せかけの)shed倉庫)the color of stale coffee, the warehouse offered the sort of products and deals Alaskans go crazy for: mammoth quantities of staples like peanut butter and tomato sauce, along with local favorites such as caribou (トナカイ)sausage. The state’s extreme environment and the need to travel hours or even days for groceries made it a hit right off the bat (すぐに).


Though the Anchorage location, one of the retailer’s first, once seemed like a survivalist (この世の終わりに備える人) outlier(異端児), today it shows how visionary (先見の明がある)Costco was.


“In 2020, about one-quarter of the population stockpiled(備蓄する) nonperishable foods(保存食) ,” said Jennifer Mapes-Christ of the market research firm Packaged Facts. Today, more than half do. Ms. Mapes-Christ said that while the pandemic was an accelerant(加速要因), the trend began before that, driven by anxieties about climate change and economic instability.



1984年、アンカレッジのウェスト・ディモンド大通りにオープンしたコストコは、食の未来とはほど遠いものでした。古くなったコーヒーのような色をしたその大規模小売は、アラスカの人々が熱狂するような商品を揃えて売っていました。例えば、カリブーソーセージのような地元で人気商品と共に、ピーナッツバターやトマトソースのような定番商品を売っていたのです。この州の極端な環境と、食料品を買うために何時間も、あるいは何日もかけて来なくてはならないこともあって、その店はすぐに大評判となりました。


アンカレッジの店舗は、コストコの最初の店舗のひとつであり、かつてはサバイバリストの異端児のように思われていましたが、今日ではいかにコストコに先見の明があったのかを示しています。


市場調査会社のパッケージド・ファクツ社のジェニファー・メイプス・クリスト氏は、「2020年には、人口の約4分の1が生鮮食料品を備蓄していました。現在では半数以上が備蓄しています」と言いました。さらに、食糧備蓄の傾向はコロナによって加速的に伸びたのですが、気候変動や経済変動に対する不安のために、その傾向はそれ以前から始まっていたと言っています。



A Costco store in Anchorage. The average size of a warehouse is 147,000 square feet.Credit...Kerry Tasker for The New York Times
アンカレッジのコストコ店舗。倉庫店の平均規模は14万7000平方フィート。

In 2019, one quarter of U.S. consumers shopped at Costco. Today it is nearly one-third(3分の1). Costco is the third-largest retailer in the world, behind only Amazon and Walmart.


But the success of Costco goes far beyond hoarding (買いだめ). The company has hacked the psyche of the American consumer, appealing to both the responsible-shopping superego (“Twelve cans of tuna for $18!”) and the buy-it-now id (本能的衝動)(“I deserve that 98-inch flat screen”).




2019年、米国の消費者の4分の1がコストコで買い物をしていました。現在はほぼ3分の1。コストコはアマゾンとウォルマートに次ぐ世界第3位の小売業者です。


しかし、コストコの成功は買いだめにとどまりません。コストコはアメリカ人消費者の心理に入り込み、責任感の強いショッピング・スーパーエゴ(「ツナ缶12缶で18ドルだもの!」)と、今すぐ買いたい本能的衝動(「98インチの薄型スクリーンは私へのご褒美よ!」)といった具合に訴えかけているのです。


👩"superego"は「超自我」、"id"は、「本能的衝動」といった、精神分析上の用語です。


Ostensibly, Costco is a discount store, a place to save money and stretch your grocery dollar, but it is also an aspirational (熱のこもった)shopping experience, feeding that most American of appetites: conspicuous (目立つ) consumption.


Few companies have greater influence over what we eat (or wear, or fuel our cars with, or use for personal hygiene). Costco dominates multiple categories of the food supply — beef, poultry(鶏肉), organic produce, even fine wine from Bordeaux, which it sells more of than any retailer in the world. It is the arbiter (決定者)of survival for millions of producers, including more than a million cashew (カシューナッツ)farmers in Africa alone. (Costco sells half the world’s cashews.) Its private label, Kirkland, generates more revenue than towering brands like Nike and Coca-Cola.


表向き、コストコはディスカウントストアであり、食料品を買うのに節約しながら得をする場所です。同時に、アメリカ人の食欲を刺激する魅力的な買い物もできます。


私たちが何を食べるか(あるいは何を身につけるか、あるいは何を燃料に車を走らせるか、あるいは何を衛生のために使うか)に対して、これほど大きな影響力を持つ企業は他にないでしょう。コストコは、牛肉、鶏肉、有機農産物、さらにはボルドー産の高級ワイン(ボルドーワインの販売量は世界の小売業で一番です)など、食品供給のさまざまなカテゴリーを支配しています。アフリカだけでも100万人以上のカシューナッツ農家を含む、何百万もの生産者の生活を左右する存在です。(世界の半分のカシューナッツを売っています。)プライベートブランドであるカークランドは、ナイキやコカ・コーラといった有名ブランドを凌ぐ収益をあげています。



明日もコストコです。
創業の歴史からです。

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