Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

誘惑?衝動?それともお買い得?「それ、本当に必要?」と自分に問う。

ある友人がコストコは自分の家族の"excursion"「遠足」だと言っていました。週末は駐車場がいっぱいで、最近は週日でもホットドッグを食べる場所が確保できなくなりました。


帰宅してからは、商品の整理も結構面倒だったり、ゴミが増えたりします。でも冷蔵庫や棚が埋まることである種の安心感と満足感が得られるのも確かです。


もしかして、コストコの戦略にはまってるかも?


最終回の今日のリーディングポイントは・・・


★もしかして、コストコの戦略にはまってるかもしれない点


を探すことです。



Some Costco locations have become so popular that the company has built other nearby warehouses to relieve the crowds.Credit...Kerry Tasker for The New York Times

コストコはとても人気が高く、中には混雑緩和のために、別の倉庫を近くに建てたところもある。


“We have created a treasure-hunt atmosphere,” said Jim Sinegal, the previous Costco chief executive, in an address to San Diego State University business students in 2017. “We try to create a sense of urgency (切迫感), that if you see the product there, you better buy it, because chances are they won’t be there next time.”


In recent years, the treasure-hunt (宝探し)offerings have included Burberry shoulder bags ($1,000) and bottles of Romanée-Conti wine (a four-pack for $40,000). Last year the retailer even began offering one-ounce gold bars for about $2,000, which typically sell out (売り切れる)within hours.


And this manufactured circle of desire and regret works.


“I love Costco,” said Erica Rualo, a content strategist (戦略家)at Chase Bank, who has shopped at the Sunset Park warehouse. “But I hate the feeling of ‘I wish I had bought that,’ because now it’s gone. Or ‘I should have bought more of that.’”


前コストコ最高経営責任者のジム・シネガル氏は2017年にサンディエゴ州立大学のビジネス学生に向けたスピーチで次のように語りました。「私たちは宝探しのような雰囲気を作り出しています」、「お宝製品を見つけたら、次回来た時にはもう置いていないかもしれないので、今買っておいた方が良いという切迫感を作り出そうと努力しています。」


最近では、バーバリーのショルダーバッグ(1,000ドル)やロマネ・コンティワインのボトル(4本入りで4万ドル)などが、宝探しのお宝として出されました。昨年、コストコは1オンスの金(約2,000ドル)まで売り始めましたが、通常、数時間で売り切れてしまいます。


そして、この作られた欲望と後悔の輪はうまく機能しているのです。


「コストコが大好きです」と言う、サンセットパーク倉庫店で買い物をしたチェイス銀行のコンテンツ戦略家、エリカ・ルアロ氏は次のように言っていました。「でも、『もう出てないわ、買っておけばよかった』とか、『もっとたくさん買っておけばよかった』という気持ちになるのが嫌なんです。」


Strictly speaking(厳密に言えば), Costco can still answer Sol Price’s question “Is it really being honest with the customer?” with a “Yes.” But at this point the spirit of his edict (勅令)may have been lost to its letter.


It would be hard to argue(主張する) that Costco buyers don’t know what they are getting into. After all, they have to ferry the cart with the seven-foot artificial tree, the solar panel, the steel pet coffin (棺)and the three-month supply of Belgian mini-cream puffs back to the car.


“The idea is that you don’t feel that these are temptations (衝動),” said Ayelet Fishbach, a behavioral psychologist at the University of Chicago, Booth School of Business. “You’re getting a great deal(取引).”


But, she added, “The question is, Do you actually need this? You probably don’t.”


コストコは(創業時の経営者の)ソル・プライス氏の問いである、「それは本当に顧客に対して正直な対応でしょうか?」に対しては、厳密に言えばコストコの答えは、「はい」と言えます。しかし、現時点では、彼の本来の指導精神は失われているかもしれません。


コストコの買い物客は何をしようとしているのか分かっていないのだと主張することはできないでしょう。結局、彼らは7フィートの人工ツリー、ソーラーパネル、スチール製のペット用棺、ベルギーのミニシュークリーム3か月分をカートに載せて、車まで運ばなければならないのです。


「これは、お客が衝動買いだと思っていないということです」と、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスの行動心理学者、アヤレット・フィッシュバック氏は言います。「素晴らしい取引をしている」と思っているのです。


しかし、彼女は付け加えてこう言っています。「問いたいのは、『本当にこれが必要ですか?』ということです。おそらくそうではないですよね。」




👩皆さんは、コストコでどのような体験をされているのでしょう?


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MisTy

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