Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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アジア系食料品店に行ってみよう!

昨日のエッセイの続きになります。原文、画像はこちらです。


今日のリーディングのポイントは・・・


★ニューヨークでのアジア系食料品店の変化をつかもう。


です。


Turning specialties into staples


Despite their recent growth, Asian American grocers still represent less than one percent of the total U.S. grocery business, which is dominated by retailers such as Kroger and Walmart, said Dymfke Kuijpers, a senior partner at the consulting firm McKinsey who specializes in retail. But these stores exercise an outsize (なみはずれた)impact, she said, as they dictate (支持する)which products the big-box (大型店の)chains stock.


Americans have become deeply enamored (夢中になっている)with Asian flavors: From April 2023 to April 2024, sales of items in the “Asian/ethnic aisle” in U.S. grocery stores grew nearly four times more than overall sales, according to the data analytics company Circana. And more than any restaurant, cookbook or online video, Asian grocers are driving this shift.


珍しかったものを普通にあるものに


小売業を専門とするコンサルティング会社マッキンゼーのシニアパートナー、ダイムフケ・カイパース氏によると、アジア系アメリカ人の食料品店は、近年成長しているにもかかわらず、米国の食料品業界全体では依然として1パーセントにも満たない規模であり、その業界はクローがーやウォルマートなどの小売業者が優勢であるということです。しかし、大手チェーン店がどの商品を仕入れるかを決定する立場にあるので、小さなアジア系食料品店に対しては、大手の影響力が大きいとカイパース氏は述べています。


アメリカ人はアジアの味に夢中になっています。データ分析会社Circanaのデータによると、2023年4月から2024年4月にかけて、アメリカの食料品店の「アジア/エスニック食品コーナー」の商品の売り上げは、全体で4倍近くにまで成長しました。そして、むしろアジア食料品店のほうが、レストランや料理本、オンライン動画よりも、この変化をけん引しているのです。


“They are the vanguard (先駆者)of mainstreaming,” said Errol Schweizer, who was the vice president of grocery at Whole Foods Market from 2009 to 2016. Miso, ghee, turmeric, soy sauce — their journeys to becoming widely available pantry (食品庫)staples all began with an Asian grocer.



“Without Asian grocery stores, it is extremely hard to get into the mainstream market,” said Mr. Chang, from Nongshim. They make accessible those ingredients that people grew up with, ate in a restaurant or saw online, he said. Brian Kwon, the president of H Mart, said he’s used to seeing employees from major grocers show up at one of his stores and note down which brands are available.


「彼らが主流の先駆者です」と、2009年から2016年までホルフーズ・マーケットの食料品部門の副社長を務めたエロール・シュバイツァー氏は語っています。味噌、ギー、ウコン、醤油など、広く利用されるようになったこれらの食材は、すべてアジア食料品店から始まりました。


「アジア食料品店がなければ、主流の市場に参入するのは非常に難しいことです。」と、ノウシンのチャン氏は語ります。人々が子供の頃から慣れ親しんできた食材や、レストランで食べたことのある食材、あるいはオンラインで見たことのある食材は、アジア食料品店のおかげで手に入りやすくなったのです。Hマートのブライアン・クォン社長は、大手食料品店の従業員が同社の店舗を訪れ、どのブランドが入手できるかをメモしているのをよく見かけると言います。


But H Mart is attracting the clientele (常連さん)of the big grocers, too. Thirty percent of its shoppers today are non Asian, Mr. Kwon said, and he’s made changes to continue drawing them as the company expands into areas with smaller Asian populations — placing more emphasis on in-store tastings(試食), explaining how ingredients are used and posting signs (表示を出す) in both Korean and English. Similarly, at 99 Ranch, the announcements ring out (鳴り響く)in Mandarin (標準中国語)and English, and Western music has been added to the store playlists.


Swetal Patel, a partner at Patel Brothers, said that as the chain has expanded its audience — he estimates that 20 to 25 percent of shoppers are now non South Asian — stores now look more like a Whole Foods, with wide aisles and glass windows. “It is not your mom and dad’s Indian grocery store anymore.”


しかし、Hマートは大手食料品店の顧客も引きつけています。クォン氏によると、現在、同店の買い物客の30%はアジア系以外の顧客であり、アジア系人口が少ない地域への進出に伴い、彼らを引き続き惹きつけるために、店内での試食をより重視し、食材の使用方法を説明し、韓国語と英語の両方の表示を掲示するなどの変更を加えています。同様に、99 ランチでは、アナウンスは中国語と英語で流れ、店内で流れる音楽に西洋の音楽が追加されました。


パテル・ブラザーズのパートナーであるスウェタール・パテル氏は、このチェーン店が顧客層を拡大したことにより、今では買い物客の20~25%が南アジア系以外の顧客であると推定されると言っています。店舗は通路が広くなり、ガラス窓も設置され、ホールフーズのような外観になったそうです。「もはや、昔ながらのインド食料品店ではありません。」とのことです。



99ランチマーケットのサイトはこちらです。(Zipcodeは,ニューヨーク市の10011と入れれば大丈夫です。どんなものが買えるかわかります。日本では売っていない日本語名の製品があります。)


99Ranchのホームページより。⇓


This evolution has not been welcomed by everyone.


Toral Dalal, a retired financial planner in Fulton, Md., said she used to frequent a small Indian store run by a husband-and-wife team she befriended (親しくなった)— until a Patel Brothers opened nearby in 2019, and the shop closed in part because it couldn’t compete on price. While she does shop at Patel Brothers, she said, “it feels like a chore (つまらない作業).” She very rarely buys anything new, and she doesn’t know any of the store employees. “It is impersonal.”


She lamented (嘆いた): When did the Indian grocery store get so corporate?


この変化は、すべての人に歓迎されているわけではありません。


メリーランド州フルトンに住む退職したファイナンシャルプランナーのトーラル・ダラルさんは、親しくなった夫婦が経営する小さなインド食料品店をよく利用していたと言います。しかし、2019年にパテル・ブラザーズが近くにオープンし、価格競争に勝てなかったこともあってその店は閉店してしまったそうです。パテル・ブラザーズでも買い物はするものの、「つまらない雑用のようになってしまった」と感じていると言います。新しいものを買うことはほとんどなく、店員とも知り合いではありません。「人間味がないわ。インド食料品店がいつからこんなに企業的になったのかしら?」と嘆いているようです。



New locations of Patel Brothers are designed to look more like a Whole Foods, with glass windows and expansive aisles.
パテル・ブラザーズの新しい店舗は、ホール・フーズのようにガラス窓があり、通路が広々しています。


It’s not uncommon for a dish or ingredient from an Asian grocery store to go viral on social media, causing it to sell out immediately.
アジア食料品店の料理や食材がソーシャルメディアで話題になり、すぐに売り切れてしまうことは珍しくありません。

These stores are increasingly attracting non-Asian customers, lured in by the quality of the produce and their love for these flavors.
アジア食料品店の料理や食材がソーシャルメディアで話題になり、すぐに売り切れてしまうことは珍しくありません。



ニューヨークのアジア系食料品店に行って、日本の製品がどれだけ売れているか見てみましょう。もっといいものがあるのにな、と思われるに違いありません。(インスタントラーメンは買わない方がいいですよ。(´;ω;`))



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