授業料支援の需給資格の収入上限が１万ドルから３万ドルに！

MisTy 2025/01/07 07:00

CUE（Center for an Urban Future--都市未来センター）は独立した非党派の政策研究機関で、事実に基づく調査研究により、見過ごされがちな課題に対して政府に現実的なソリューションを提供する機関です。昨日のブログでは、ニューヨーク市内で全国展開しているチェーン店の数が減少しているというデータを公開しました。

CUEの調査は様々な分野に渡りますが、10年以上にわたって調査し、政府に推奨してきたのは教育に関連する改革、支援です。ついに2025年度の州予算で正式に承認され、パートタイムの学生にも授業料援助プログラム（TAP）が拡大され、働く学生の受給資格の収入基準も引き上げられました！

今日はCUEのページから、ニューヨーク州の学費支援プログラムである、TAP(tuition assistance program）の変更について読みます。

2024年５月の記事です。（原文、画像はこちらです。）

リーディングポイントは・・・

★CUE（都市未来センター）が貢献した、ニューヨーク州の学費支援プログラムの改正とはどういうものなのか？

を読み取ることです。

The state's FY 2025 budget formally authorizes （承認する）the expansion of tuition（授業料） assistance to part-time students. CUF has been recommending this key change for more than a decade, including in our January 2022 report, Supporting CUNY's 79,000 Part-Time Students, a follow-up op-ed （論評）in the Albany Times-Union, and most recently in testimony （供述書）before the State Legislature （州議会）in November 2023 on "Strengthening New York State's Tuition Assistance Program."

2025年度の州予算では、パートタイムの学生に対する授業料援助の拡大が正式に承認されました。CUFは10年以上にわたり、この重要な変更を推奨してきました。2022年1月の報告書「CUNYの7万9000人のパートタイム学生への支援」、オルバニー・タイムズ・ユニオン紙への続報論評、そして直近では2023年11月の州議会にあたっての供述書言「ニューヨーク州の授業料援助プログラムの強化」などです。

👩　CUNY（ニューヨーク市立大学）はニューヨーク市の5つの区にある11校の四年制大学と6校のコミュニティ・カレッジ、大学院大学と専門大学院とによって構成される大学群で、学生総数は約50万人です。

👩　Supporting CUNY's 79,000 Part-Time Students　⇒　　こちらにあります。
　　a follow-up op-ed in the Albany Times-Union　⇒　　こちらにあります。
　　　Strengthening New York State's Tuition Assistance Program　⇒こちらです。

👩"op-ed"というのは、ロングマンによると次のような意味です。
a page in a newspaper that has articles containing opinions on various subjects, or one of these articles
新聞の1ページに、さまざまなテーマに関する意見を含む記事が掲載されている、またはその記事の1つ

The state's FY 2025 budget also raises the income thresholds for TAP eligibility, increasing the limit for married students living independently from $40,000 to $60,000 and for unmarried students from $10,000 to $30,000. We have recommended these changes in several publications, op-eds, and testimonies as key to better supporting college access and success for lower-income and working New Yorkers. In our November 2023 testimony, we called on legislators to “raise the TAP award income limit for independent single students without children” in order to help thousands of working adult students afford （負担できる）the costs of college.

また、2025年度の州予算では、TAP（授業料支援）の受給資格を得るための収入基準も引き上げられ、独立して暮らす既婚の学生は4万ドル（約630万円）から6万ドル(約940万円）に、未婚の学生は1万ドル（約157万円）から3万ドル（約472万円）に引き上げられました。私たちは、これらの変更を、低所得者や勤労者であるニューヨーク市民の大学進学と成功をより良く支援するための重要な施策として、複数の出版物、社外論説、供述書で推奨してきました。2023年11月の証言では、何千人もの勤労学生が大学の学費を負担できるよう、「子どもを持たない独身の自立学生に対するTAP給付金の所得制限を引き上げる」よう議員に呼びかけました。

👩CUEは、2022年1月の報告書「CUNYの7万9000人のパートタイム学生への支援」の中で、次のようなグラフを挙げていました。

CUNY Community College Students Enrolled Part-Time ＆ Full-Time （2019 Fall Semester)
ニューヨーク市立大学コミュニティ・カレッジのパートタイムおよびフルタイムの学生数（2019年秋学期）