Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

ニューヨーク、タイムズスクェアのカウントダウンの後流れる曲は?

ニューヨークは年中賑わっていますが、その中でも大晦日の新年へのカウントダウン、「ボールドロップ」は最大のイベントと言ってもいいと思います。市長夫妻や有名な歌手なども一緒になって新年を祝う行事です。市長がスイッチを入れたと同時にビルの屋上に設置された巨大なボールが支柱をゆっくりと下り始めます。一番下に下りるまで1分。最後の10秒でそこにいる人たち全員がカウントダウンします。


新年に入ったとたん、紙吹雪が舞い、『蛍の光』が流れます。それに続いてフランクシナトラの『ニューヨーク、ニューヨーク』が流れます。その後はそれぞれが『アフターパーティー』(二次会)に向かうというお決まりのパターンです。


ボールドロップの歴史は、ブログでとりあげたことがあります。

ニューヨークの大晦日の大イベント、ボールドロップの歴史。前編 
ニューヨークの大晦日の大イベント、ボールドロップの歴史。後編



Times Square 2022 Ball Drop in New York City: full video


毎年、CNNでこの様子を特集、配信しています。日本時間では、1日の1月1日(日)
10:00-14:30午後になります。


日本では、デパートなどの閉店時に流れる『蛍の光』は「別れ」のイメージがありますが、ニューヨークではそれが新年最初に流れる曲なのです。そしてメロディーの一部のキーが、日本で聞くものより半音高い部分があるのです。(日本の歌詞でいうと『ほた~るのひか~り』の『ひか~り』の『~』に当たる部分のキーです。それが妙にひっかかります。。。(上の動画で確認してみてください。)


少しでも明るくなるように編曲したのか、間違っているのか、どうでもいいですが気になります。日本の歌では原曲通りなのです。。。( ̄∇ ̄)


今日は、ニューヨークではなぜ新年始めの曲が『蛍の光』なのかを考えてみました。やはり歌詞の内容が全く違うのでしょう。原曲は、スコットランド民謡ですね。"Auld Lang Syne"(old long since) というタイトルです。


"auld" → old
"lang" → long
"syne" → since


です。


原曲を聴いてみました。



The Tenors - Auld Lang Syne (Official Video)


原曲の歌詞です。(古い言い方や方言はそのままになっています。)


Should auld acquaintance be forgot,
And never brought to mind?
Should auld acquaintance be forgot
And auld lang syne?


For auld lang syne, my dear,
For auld lang syne,
We'll tak a cup o' kindness yet
For auld lang syne.


And surely, ye'll be your pint-stoup!
And surely I'll be mine!
And we'll tak a cup o' kindness yet,
For auld lang syne.


We twa hae run about the braes
And pou'd the gowans fine;
But we've wander'd mony a weary fit
Sin' auld lang syne.


We two hae paidl'd in the burn,
Frae morning sun till dine;
But seas between us braid hae roar'd
Sin' auld lang syne.


And there's a hand, my trusty fiere,
And gie's a hand o' thine;
And we'll tak' a right gude-willy waught,
For auld lang syne.


スコットランドの古い単語が使われていますが、何となく流れで、単語を分かりやすいものに置き換えて日本語を付けました。("auld", "lang", "syne"だけそのままにしました。)



Should auld acquaintance be forgot and never brought to mind ?
知人は忘れられ、心に思い起こされることがないものか?


※"should"を「べき」ととるか「はず」ととるかはどちらかしっくりくる方を考えて下さい。


Should auld acquaintance be forgot and days of auld lang syne ?
知人や昔の日々は忘れ去られるべきなのか?


For auld lang syne, my dear, for auld lang syne,
友よ、過ぎ去った日々のために


we'll take a cup of kindness yet, for auld lang syne. 
優しさあふれる祝杯をあげよう、過ぎ去った日々のために


And surely you'll be your pint-stoup !
君は君の祝杯を!


※ "stoup" → 聖水盤


And surely I'll be mine !
僕は僕の祝杯を!


And we'll take a cup of kindness yet, for auld lang syne.
優しさの祝杯をあげよう、過ぎ去った日々のために乾杯だ


We two have run about the braes, and picked the gowans fine. 
僕たち二人、あの丘を駆け回って、きれいなヒナギクを摘んだ


But we've wandered many a weary fit, since auld lang syne.
でも僕たちはさまよい続けて疲れてしまった。ずっと今まで。


We two have paid in the burn, from morning sun till night 
僕たち二人ともあの小川で遊んだ、朝から夜まで


But seas between us broad have roared, since auld lang syne.
だけど、僕たちを隔てた大海は荒れていた、あれからずっと


And there's a hand my trusty friend, and give a hand of you !
この手をとってくれ 友よ!そして君の手を僕に!


And we'll take a right good willie-waught for auld lang syne.
さあ心ゆくまで飲もう、過ぎ去った日々のために



『蛍の光』の後に流れるのが、フランクシナトラの『ニューヨーク、ニューヨーク』です。
原曲はこちらです。(歌詞は、特にライブなどでは一部変わることがあります。悪しからず。。。)




Frank Sinatra - New York, New York (Live At Budokan Hall, Tokyo, 1985)



Start spreading the news, I’m leavin’ today
僕が今日旅立つってみんなに言ってくれ


I want to be a part of it, New York, New York
ニューヨークの仲間になりたいのさ


These vagabond shoes, are longing to stray right through the very heart of it, New York, New York 
あちこち歩いた靴が、今はニューヨークのど真ん中をさまよいたいようだ


I want to wake up, in a city that never sleeps, and find I’m King of the Hill,  top of the heap.
眠ることのない街で目覚め、自分はこの街を君臨するトップに立ってるんだって思いたいんだ。大勢の人の中で一番だって。


My small townn blues, they have melted away
小さな街の今までの鬱々とした鬱打つとした日々は溶けて流れてしった


I’ll make a brand new start of it, in old New York
古い街ニューヨークでまっさらなスタートを切るんだ


If I can make it there, I’ll make it anywhere.
この街でうまくいけばどこだったうまくいく


It’s up to you, New York..New York
ニューヨークではすべて自分次第


New York…New York
ニューヨーク、ニューヨーク


I want to wake up in a city that never sleeps, and find I’m a number one, top of the list, head of the heap, King of the Hill.
決して眠らない街で目覚めて、自分がナンバーワンで、頂点にいて、みんなの先頭に立っている、つまり王様なんだって思いたい


These little town blues, they have all melted away
小さな町での鬱々した日々は、みんな溶けて流れてしまった


I’m about to make a brand new start of it
すぐにまっさらな新しいスタートを切るんだ


That is in old New York
それは古い街ニューヨークでだ


If I can make it there, I’ll make it anywhere
そこで成功すれば、どこだった成功できる


It’s up to you, New York..
ニューヨークは自分次第なんだから


New York New York!!!
ニューヨーク、ニューヨーク!




是非、意味を聴き取りながら、タイムズスクェアの新年の様子をチェックしてみて下さい。
来年が皆様にとって、良い年となりますように。一年間、ありがとうございました。


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