Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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タイムズスクェアにあった最後の公衆電話が撤去されました。

ついにタイムズスクェアの公衆電話が撤去されました。ニューヨーク市で最後の公衆電話だったそうです。


ニューヨークタイムズの記事が、ニューヨークの公衆電話の歴史をざっと振り返っています。


“The Only Living Pay Phones in New York”という記事のタイトルを見たとたん、これは、サイモンとガーファンクルの「ニューヨークの少年」のパクリだと思いました。こちらは、


"The Only Living Boy in New York"


ですから。(歌はこちらにあります。)


原題の「たった一人でニューヨークで生きている少年」を日本語のタイトルで、「ニューヨークの少年」というタイトルにしたのは、絶妙だったと思います。これだけで哀愁が漂ってきますから。今日の記事のタイトルも「ニューヨークの公衆電話」にしようと思ったのですが、「少年」と「公衆電話」では、全く伝わってくるイメージが違うので、今日読む記事のタイトルを「ニューヨーク最後の公衆電話」にしました。(´;ω;`)


画像とともに、読みます。実際の記事には多くの画像が載せられています。原文の一部を省略しています。
こちらです。





The Only Living Pay Phones in New York
ニューヨーク最後の公衆電話


By Ann Chen and Aaron ReissPhotographs by George Etheredge, Geoffrey Haggray, Sara Messinger and Sinna Nasseri


As a curious crowd gathered in Times Square on Monday, a power saw cut through the base of a pay phone on the southwest corner of Seventh Avenue and 50th Street. According to the city’s news release, this was “the final New York City public pay telephone.”


月曜日、タイムズスクェアに好奇心旺盛な人々が集まる中、7番街と50丁目の南西角にある公衆電話の基礎が電動のこぎりで切り離されました。市の広報によると、これが 「最後のニューヨーク市の公衆電話」だったそうです。



In the early 2000s, there were around 30,000 public street pay phones registered with the city — according to Stanley Shor, who served as an assistant commissioner overseeing pay phones — blanketing the five boroughs in booths, pedestals, bubbles and pillars. But for the last seven years, the city has been quietly removing them. Now, the only official pay phones on New York City streets will be four phone booths maintained in perpetuity on the Upper West Side of Manhattan.


公衆電話を監督するコミッショナー補佐を務めたスタンリー・ショーによると、2000年代初頭、市に登録されていた公道公衆電話は約3万台あり、ブース、台座、丸屋根、柱で5つの行政区を覆い尽くしていたといいます。しかし、この7年間、市はそれらを静かに撤去してきました。現在、ニューヨークの街角にある公衆電話は、マンハッタンのアッパーウエストサイドに永久に残されr4つの電話ボックスのみとなる予定です。


In the age of the smartphone, it may be hard to recall the importance of pay phones in the daily life of New Yorkers — but at one point in time, you couldn’t walk 30 feet on a city block without encountering one, around the early 2000s when there was an uptick in street side pay phones. As Lilly Tuttle, a curator at the Museum of the City of New York, explained: “New York is a dense, pedestrian city. It wasn’t until the 1940s that even half of Americans had a phone. If you need to make a call on the go, the pay phone was really necessary.”


スマートフォンの時代に、ニューヨーカーの日常生活で公衆電話がどれだけ重要だったかを思い出すのは難しいかもしれません。しかし、ある時期、街を30フィート歩くと必ず公衆電話があったのです。2000年代初頭でも街角の公衆電話数は伸びていました。ニューヨーク市博物館の学芸員であるリリー・タトルさんは、 「ニューヨークは密集した歩行者天国のような街です。1940年代まで、アメリカ人で電話を持っている人は半分もいませんでした。外出先で電話をかけなければならない時、公衆電話は本当に必要だったのです。」


Myles MacLaren, who was present for Monday’s phone removal in Times Square, grew up nearby in the 1970s. He remembered the phones well. “We lived in a one-bedroom apartment with six people, two dogs, four cats and two goldfish,” he said. Privacy was hard to come by in the MacLaren household, “so the corner pay phone was my lifesaver in high school.”


タイムズスクェアで月曜日に行われた電話撤去に立ち会ったマイルス・マクラーレンさんは、1970年代にこの近くで育ちました。彼は電話のことをよく覚えていて、こう言いました。「私たち家族は1ベッドルームのアパートで、6人、2匹の犬、4匹の猫、2匹の金魚と暮らしていましていました。」うちではプライバシーを守ることができなかったので、「高校時代、角の公衆電話は私の救世主でした。」


中略



While pay phones have played a vital role in more recent emergencies like Sept. 11 and Hurricane Sandy — when blackouts and limited cellphone service outages brought them back into emergency use — they are more or less incongruous with the way people communicate today. LinkNYC booths not only allow no-cost phone calls to any number in the U.S. but also provide Wi-Fi and device charging. “Just like we transitioned from the horse and buggy to the automobile, and from the automobile to the airplane,” Matthew Fraser, the city’s chief technology officer, explained in an emailed statement, “the digital evolution has progressed from pay phones to high-speed Wi-Fi kiosks to meet the demands of our rapidly changing daily communications needs.”


公衆電話は、9月11日やハリケーン・サンディのような最近の緊急事態では、停電や携帯電話の限定的なサービス停止によって再び緊急使用されるようになり、重要な役割を果たしたのですが、今日の人々のコミュニケーションのとりかたには多少ともそぐわないものでした。LinkNYCのブースでは、米国内のあらゆる番号に無料で電話をかけられるだけでなく、Wi-Fiや機器の充電もできます。「馬車から自動車へ、自動車から飛行機へと移行したように、デジタルの進化も公衆電話から高速Wi-Fiキオスクへと進み、急速に変化する日々の通信ニーズに対応しています 」と、市の最高技術責任者であるマシュー・フレーザー氏は電子メールで説明しています。


中略


When Monday’s news conference ended, a platform truck carrying the pay phone pulled into traffic and drove off. This particular phone shelter has been acquired by the Museum of the City of New York, but Steve Flinchbaugh, a member of the removal crew, said that most of the removed phone booths ended up back in his employer’s yard. “The sheet metal parts come off and get scrapped. But other than that, they have no value. They’re just stainless steel.”


月曜日の記者会見が終わると、公衆電話を積んだトラックは車の流れの中に引き込まれて走り去りました。この(タイムズスクェアの)電話ボックスはニューヨーク市博物館に納められましたが、撤去作業員のスティーブ・フリンチボーさんによると、撤去された電話ボックスのほとんどは、彼に撤去を依頼した人の家の庭に戻されることになったそうです。「板金部品は外されてスクラップされます。しかし、それ以外には何の価値もありません。ただのステンレス鋼なんです。」



ニューヨークの公衆電話については、こちらでも扱っています。
   ⇓
公衆電話は歴史そのもの!古いものを大切にしながら、新しい形の街に変貌するニューヨーク。 - Talking New York 



日本でもいつの間にか公衆電話がなくなりましたね。テレホンカードだけが残ってしまいましたが、これは条件によって、電話料金の支払いに使えるようです。



テレホンカードができたときは、画期的な進歩だと思いましたが、そのときは現在のような携帯の普及はとても考えられませんでした。


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