アウトドア専門店の"REI Co-op"（レイコープ）が入っている歴史的建造物がすごい。

2020/09/04 19:00

ニューヨークは、歴史的建造物が数多くあります。
ニューヨーク市の、"Landmarks Preservation Commission"（歴史的建造物保存委員会）のページにあるマップでは、マンハッタン島を中心にこんなにあるのです。

"REI Co-op"（レイコープ）というアメリカのアウトドア専門店が入っているのが、マンハッタンのSOHO（ソーホー）地区にある、"Puck Building"（パックビル）です。

昔

今

https://en.wikipedia.org/wiki/Puck_Building
から、その歴史を一部抜粋します。

"Puck Building"

The building was constructed as the printing facility of J. Ottmann Lithographic Company as a seven-story structure, with a nine-story structure added on in 1892.

この建物はJ. オットマン・リトグラフィック・カンパニーの７階建ての印刷施設として建設されました。1892年（128年前）には９階建ての別棟が加えられました。
（補注：最初建てられたのは1885-1886年です。）

The building was the longtime home of Puck magazine, which gave the building its name; Founded in St. Louis in 1871, the magazine moved into the building in 1887 and remained there until it ceased publication in 1918.

この建物は長く「パック誌」（という雑誌社）の本社でした。建物の（パックという）名前はそこから来ています。この雑誌社は、1871年にセントルイスで生まれ、1887年にこの建物に入り、1918年に廃刊になるまでそこにありました。

A June 1887 fire caused significant damage, estimated as high as $30,000, including water damage to Puck magazine's editorial rooms. A fire in November caused $50,000 in damage after a can of turpentine caught on fire inside a finishing room where workers were producing Christmas cards.

1887年６月に火事にあい、ひどい損傷を受け、その額は、パック誌の編集室が水浸しになる
など、３万ドルに上ったとみられています。11月の火事では、５万ドルの被害が出ました。
仕上げ室のテレピン油の缶が火元でした。そこでクリスマスカードを作っていたのです。

The building later housed numerous independent printing firms and related printing services such as typesetters and a printing ink company, Superior Printing Ink. The odor of printing ink permeated the building for many years. An office stationery company, S. Novick & Son, once occupied the second floor.

その後、その建物には、植字工やスーペリアプリンティングインクといった印刷インク関連会社が数しれず入りました。インクの臭いが何年も漂っていました。事務用品会社の「S・ノヴィック＆サン」のオフィスが２階に入ったこともあります。

Owner Jared Kushner sought approval from the Landmarks Preservation Commission to erect six penthouse apartments at the top of the red-brick building. After initially being turned down in October 2011, Kushner made two modifications and his plans were approved. The first of the six units closed in May 2014, selling for $28 million.

所有者のジャレッド・カッシャーは赤煉瓦のビルの最上階に６つのペントハウスを造ることに対して歴史的建造物保護委員会の認可を求めました。最初、2011年10月に却下された後、カッシャーは、２カ所の変更を行ない、彼の計画が承認されました。2014年５月に、６つのペントハウスのうちの一つが初めて売れ、その額は2,800万ドルでした。　

Puck Buildingの別の記事を読んでいると、こんな見出しの物がありました。
2017年４月のものです。

Puck Building's most expensive penthouse returns to the market for $58.5M

The lavish penthouse comes with a ton of outdoor space and a “yoga lawn”

パックビルのペントハウス、最高額の5,850万ドルをつける

豪華なペントハウスには、屋上に広いアウトドアスペースがあり、「ヨガのための芝生」がついている