身近な人たちのための「終活」のアドバイスに納得!
ニューヨークタイムズの『スクラッチ』というコラムの後半です。
「終活」が有意義であること、遺族の負担を軽くするためにしておくと良いと思われることを二人の経験者がアドバイスしています。
法律的な部分については、日本と異なることがあるかもしれませんが、共通する部分も多いと思います。
😀 今回の質問に答えているのは、葬儀の大変さの経験者である、ペヴニーさんとマルドナードさんです。
HAVE YOU THOUGHT ABOUT WHAT WILL HAPPEN TO ALL
YOUR STUFF?
ご自分の遺産がどうなるか考えたことがありますか?
Yes. I have a will or a trust.
はい、遺言状は書きましたし、信託を行っています。
Great, keep it in a safe place and give one to someone you trust.
素晴らしい。それは安全な場所に保管して、コピーを一枚信頼できる人に渡してください。
Or, if your needs are more complicated, hire an estate planner.
もしくは、内容がかなり複雑な場合は財産管理人に頼みましょう。
“Most states have a free version of these documents: the financial power of attorney, the health care documents and a simple will---that people can download and fill out themselves,” Mr. Pevney said. If your financial circumstances are more complicated, or you have more assets at stake, he said, you should consider hiring an estate planner.
「ほとんどの州では、金融資産の委任状、医療委任状、そして簡単な遺言書など、書類の無料版が用意されています。ダウンロードして自分で記入することができますよ。もしご自分の経済状況がかなり複雑であったり、資産について心配なことがある場合は、財産管理人に頼むことを考えたほうがいいです。」と、ペヴニーさんは言っています。
No.
お考えになっていらっしゃらなければ、次のことをご検討ください。
Well, you should. You’ll want to create a will or a trust. Otherwise, your survivors could end up in court.
遺言状や信託のご用意がなければ、ご用意された方が良いです。そうしないとご遺族の間で、裁判になる可能性があります。
Why choose a trust?
“Especially if you have younger children, placing money in that trust and putting restrictions on it or terms at which that money can be distributed can protect them from bad decisions or outside forces --- future ex-spouses, lawsuit, etc.,” Mr. Pevney said. “The power that a trust has over a will is that it stays away from court, takes less time, you have more control and it’s private.”
なぜ信託がいいのですか?
ぺヴニーさんによると、「特に幼い子供がいる場合、信託にお金を預け、そのお金に制限をつけたり、分配の条件をつけることで、間違った決定や外部の力(将来の元配偶者、訴訟など)から子供を守ることができます。信託が遺言より優れている点は、裁判になることがなく、すぐに対応できるし、ご自分で調整可能で、他の人の介入を防げるし、他人に知られないことです。」ということだそうです。
HOW DO I DO IT?
どうすればいいのですか?
You can find a basic template for a will online.
遺言状の基本的なテンプレートはネットで見られます。
DO YOU HAVE SOMEONE YOU CAN TRUST?
信頼できる方はいらっしゃいますか?
Yes.
はい、信頼できる人がいます。
Ok, great!
それは、素晴らしい!
Legally give this person power of attorney.
信頼できる人に法的な代理権を与えてください。
“A traditional power of attorney,” Mr. Pevney said, “is where you nominate somebody to take care of your finances if you are not able to. They would have to act in your best interest. Typically this will take effect immediately or when you’re medically incapacitated.”
「昔からある代理権というのは、もし自分に判断能力がなくなったとき、自分の財産を管理してくれる人に委任するということです。委任された人は頼まれた人の希望に最大限沿うようにしなければなりません。一般的に、この委任は即、効力を持つ場合もありますし、ご自分が医学的に判断能力がなくなった時に効力を持つ場合もあります。」とペヴニーさんは言います。
No.
信頼できる人がいません。
Nobody? Don’t worry, you can hire a legal, financial or health care professional.
どなたもいらっしゃらないのですね。ご心配なく。法律、金融資産、医療のことについて詳しい専門家にお願いすることができます。
“The amount of decisions that have to made within 24 to 72 hours to put on a funeral, especially if you aren’t prepared or have pre-arrangements, is shocking,” said Mrs. Maldonado. The more prepared you can be, the better it is for those who are left grieving.
「葬儀を執り行うために24時間から72時間以内に決めなければならないことの多さは、特に準備や事前の手配をしていなかったりすると、ショッキングなものです。」とマルドナードさんは言っています。準備ができていればいるほど、悲しみに暮れる人々のためになるのです。
「終活」にはまだ早いと思っていても、知っておくべきことがいくつかありました。身近な人のためにできることがあるということは、アメリカでも日本でも、また、葬儀の形がちがっても、あるのだということが分かりました。
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