Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

ここでも、"carry"を見つけた。ニューヨーク、クィーンズ区のスーパー。

ホームデポで、店内の様子を原稿を見ずに言えた方は、お気づきになっているかもしれませんが、日本語で普通に「ここのお店には、~が(置いて)ある」という言い方に"carry"を使っていましたね。


ほら、ここに・・・。2か所あります。



ここにも一か所。。。



学校では、テキストや単語帳で、「~を運ぶ」という意味で習ったでしょう。また、「~を携帯する」という意味も出ていたかもしれません。


ロングマンには、35の意味やイディオム、それらの例文が示されています。(こちらです。)


その中で、10番目に書いてある定義を転載します。


"carry"
if a shop carries goods, it has a supply of them for sale
店が品物を"carry"しているというのは、店が売るためにその品物を置いているということである。


この意味で使う場合、「店(または店で働く人)」が主語になることがポイントです。



The sports shop carries a full range of equipment.

そのスポーツ店には豊富な種類の備品が揃っている。



ということで、上の画像の左側の広告を写して読みましょう。


We carry full line of Greek, Brazilian Central and south American products
ギリシャ、ブラジル、中央、南アメリカの品を豊富に取り揃えております


We carry full line of halal meat
ハラルミートを豊富に取り揃えております



2枚目の広告の英語はこれ。


We carry full line of organic products
オーガニック食品を多く揃えております


この店は、クィーンズ区のロングアイランドシティ、アストリアにありました。クィーンズは、比較的低所得者層が多く住んでいて、マンハッタンとは全く違う雰囲気を持った、もうひとつのニューヨークの顔です。しかし、そこが本当のニューヨークだと言う人がいます。「ジャクソンハイツへようこそ」というドキュメンタリー映画をとった、フレデリック・ワイズマン監督です。


「ジャクソンハイツ」と言うと、「どこのアパート?」と聞かれることがありますが、そこは、様々な国の人が住み、100以上の言語が話されているという、いわば民族の多様性が息づく所です。この地区は、マンハッタンへの通勤圏ということで、近年開発が進み、地価の急騰で、貧困層が住めなくなったり、古くからの小さな店が数多く閉店や移転を迫られていたり、公園をなくして駐車場建設にすることに対する反対運動があったりしています。その現実を、フレデリック・ワイズマン監督がドキュメンタリーにして話題となりました。


この広告を見るだけでも、クィーンズ区の民族多様性が分かります。


少し遠くから全体を撮ったので画像を載せますね。


"TRADE FAIR"と書いてあります。多分旅行ガイド誌には出てこない?
でも、こういうところがかえって面白い。



マンハッタンのおしゃれなお店とまるで雰囲気が違います。


世界中のおいしいものがここに集まっていると言っても過言でもありません。
安くて、本格的なエスニック料理を楽しみたい方が多く訪れています。




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