Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

ブロードウェイに行って、リンディーズのチーズケーキを食べよう!と思ったのに・・・。

コロナウィルスで今年いっぱいブロードウェイの上演はありません。
ブロードウェイがないニューヨークは、活気がありません。


おいしいものがいっぱいのレストランやカフェも人数が制限され、テイクアウトやデリバリー中心の現状には、日々いら立ちがつのります。


そんな中、今日はThe New York Times に掲載されている、メトロポリタンダイアリーから、"A Good Lonely" (素敵なロンリー)を読みます。


A Good Lonely     素敵なロンリー



Dear Diary:


I used to go into New York from Mount Vernon by myself to see shows, taking the subway downtown from 241st Street. The price had gone up to a dime at the time.


私はかつてよく一人でショーを見にマウントバーノンからニューヨークに行っていました。241丁目から地下鉄に乗って行くのです。そのときすでに電車賃は10セントになっていましたが。


When I got to Times Square, I’d walk up Broadway to Lindy’s for supper. I always had the same thing: ground sirloin steak. It came with a baked potato and wonderful creamed spinach.


タイムズスクェアに着くと、私はブロードウェイを歩いて夕食は「リンディーズ」でしたものです。いつも同じものでした。グラウンドサーロインステーキ(サーロインステーキをひいたもの)です。ベークドポテトとおいしいクリームであえたホウレンソウが添えてありました。


I’d also have a beer even though I was underage. The drinking age was 18 then, but at 16 I was 6 feet 6 inches tall. Close enough.


ビールも一杯飲んでいました。未成年だったけどね。当時18歳までお酒は飲めなかったのですが、私は16歳でも背丈が6フィート6インチ(2メートル近く)あったから、成人と思われるのにいい線いってたのです。


The meal cost less than $5 with tip. I never had the cheesecake for which Lindy’s was famous because I needed the money for a theater ticket.


食事代はチップ込みでも5ドル以上になることはありませんでした。チケットのお金を残しておかなければならなかったので、リンディーズを有名にしていたチーズケーキは食べませんでした。


After dinner, I’d walk up and down among the theaters looking to see what ticket I could get for $10 or less just before curtain time. I would go to $15 for a musical.


食事の後、私は開演時間直前まで、10ドルかそこらのお金でどのチケットを買おうかと劇場あたりを行ったり来たりしました。ミュージカルは15ドルで見ていました。


You could see almost anything if you timed it right. On one of my trips, I saw “Guys and Dolls.” Alan Alda’s father was in the cast. In the show, Lindy’s became Mindy’s and praises for the cheesecake were sung.


時期を逃さず行けば、ほとんどどんなものでも見ることができました。一度私は「ガイズ・アンド・ドールズ」を見ました。アラン・アルダの父親がキャストに入っていました。そのショーでは、リンデーズがミンディーズとなって出ていて、チーズケーキのことが歌われて称賛されていました。


I was lonely, but it was a good lonely and I felt sophisticated beyond my years.


私は一人でしたが、そのことを楽しんでいました。そして大人のしゃれた気分になりました。


In 1963, I honeymooned in New York, and my wife and I passed what was the second Lindy’s. The cheesecake recipe was posted in the window. We wrote it down, and although my wife became a great cook, she never made the cheesecake.


1963年に、ハネムーンでニューヨークに行きました。そして私の妻と二代目のリンディーズの前を通りかかりました。チーズケーキのレシピが窓に貼られていました。私たちはそれを書き留めました。それから私の妻は料理がうまくなったのですが、そのチーズケーキは一度も作ってくれませんでした。


I wonder what it tasted like.
どんな味だったのかなあ。。。


— Nils Peterson


".....she never made the cheesecake."
が気になります。現在完了形ではなく、過去形?結婚したのが、57年前だから・・・。
奥様は亡くなった?
また、一人になった?
今もブロードウェイに行ってる?でも時制はすべて過去形・・・。
”a good lonely” はやせ我慢?



このダイアリーに出てくるものをいくつか紹介しますね。


① 彼が住んでいた、Mount Vernon(マウント・バーノン)って?


ニューヨーク州、ウェストチェスター郡にある町で、ニューヨーク市の郊外に当たります。
ニューヨーク市のブロンクス区に接していて、マンハッタンまで電車で行けます。東京から言うと、埼玉県のような感じでしょうか・・・。



昔はもっと田舎だったでしょうね。
最近は、急激な地価の上昇で、中古物件でも億単位です。。。



② ミュージカルの"Guys & Dolls"について、Wikipediaより。


『ガイズ&ドールズ』 (Guys & Dolls) は、1950年初演のミュージカル。デイモン・ラニアンの2つの短編『The Idyll of Miss Sarah Brown』『Blood Pressure』を原作としている。ブロードウェイでも、最も陽気なミュージカル・コメディの一つとして、評価の高い作品である。



今から70年前初演ですよ!
日本はどんな社会だった?
約1分半の動画があります。どうぞ。



Guys and Dolls @ London's Savoy Theatre | NEW Trailer


③ Lindy's (リンディーズ)のチーズケーキ とレストランのこと。



ダイアリーにあった、"Lindy's"レストランは・・・。


                                   (画像はWikipediaより)


残念なことに、1921年創業のこのお店は2018年の2月に閉店しました。。。(T-T)


Wikipediaに次のような説明がありました。


Lindy's was two different deli and restaurant chains in Manhattan, New York City. The first chain, founded by Leo "Lindy" Lindemann, operated from 1921 to 1969. In 1979, the Riese Organization determined that the Lindy's trademark had been abandoned, and opened new restaurants, the last of which closed in February 2018.


リンディーズはニューヨークシティのマンハッタンにあった二つの異なるデリとレストランのチェーンである。最初の店はレオ・リンディ・リンダーマンによって、1921年から1969年まで営業していた。1979年に、(ニューヨークのレストランチェーンを運営している)リーゼ・オーガニゼーションがリンディーズの商標を消滅させ、新しいレストランをオープンさせたが2018年2月に閉店となった。



リンディーズのチーズケーキ、食べたかったな-。


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