Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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7憶円以上かけた新しいウォーターフロントの公園は、「イクィタブル」で「アクセスィブル」。

ニューヨークには、歴史あるセントラルパークを始め、樹木園の指定を受けているマディソンスクェアパークのような公園、屋外の読書スペースがあるブライアントパークなど、様々な特徴のある公園の他、空き地のような公園もあり、思ったより緑が多いです。


今日はニューヨークの不動産業者の6sgftの情報から、新しい公園が建設中のウォーターフロントの状況をお知らせします。
原文はこちら。
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https://www.6sqft.com/construction-underway-at-new-waterfront-park-in-williamsburg/


See the new $7M park coming to the Williamsburg waterfront

ウィリアムズバーグのウォーターフロントに新しくお目見えする700万ドルの公園はこれだ
APRIL 27, 2021 BY DEVIN GANNON



Construction officially kicked off this month at a new section of the Bushwick Inlet Park in Williamsburg. The long-awaited two-acre green space, dubbed 50 Kent, is scheduled to open in April 2022. Designs of the parkland, which was promised by the city as part of the 2005 rezoning of the Greenpoint and Williamsburg waterfront, were approved in 2018, but work stalled due to COVID-related budget cuts, as Brooklyn Paper reported.


(マンハッタンの)ウィリアムズバーグにある、ブッシュウィック・インレット・パークの新しいセクションで今月(4月)から正式に建設が始まりました。長らくオープンが待たれている2エーカーの緑地(愛称ケント50)は、2022年の4月にオープンする計画です。この公園の構想は2005年グリーンポイント&ウィリアムズバーグウォーターフロント再区分計画の一部として市が公約し、2018年に承認されました。しかし、新型コロナウィルス関連の予算カットにより、建設が止まってしまったとブルックリン紙が伝えました。


注:「ケント」は「ケント・アヴェニュー」のことです。50は番地です。



“We are so excited to begin work on 50 Kent! It reflects and advances the City’s mission to build a more equitable 21st Century parks system,” Anessa Hodgson, a spokesperson for NYC Parks, told 6sqft in an email.


「ケント50の仕事にとりかかれてすごくうれしいです!さらに誰もが利用できる21世紀型公園システムを創るという市のミッションが反映され進められているのです。」とNYC公園・レクリエーション局の広報官であるアネッサ・ホジソンはメールで我々(6sqft)に話しました。


“Upon its completion it will be one of nearly 850 capital projects completed under Commissioner Silver’s tenure as he has prioritized working to ensure that all New Yorkers have access to quality parks.”


さらに、「この建設が完了すると、(ニューヨーク市の公園の)コミッショナーであるミッチェル・シルバー氏在任中に完成したほぼ850の主要プロジェクトのひとつになるのです。彼は、すべてのニューヨーカーが質の高い公園に行けるようにすることを最優先に考えて仕事を続けてきました。」と述べました。


The park sits on Kent Avenue between North 11th and North 12th Street. As part of the $7 million project, the Parks Department plans on bringing an elevated lawn with an overlook facing the water, winding paths, tons of greenery, including a “forest grove,” a water play area, and places to gather and relax.


この公園はケントアベニューの11丁目北と12丁目北の間にあります。700万ドルのプロジェクトの一部として、公園局は水辺を見渡せる高い位置に芝地を持ってきて、曲がりくねった散歩道を通し、「木立ち」や水遊びエリア、集まったりリラックスしたりできるような、緑がふんだんにある場所になる計画を立てています。


Last July, the Parks Department opened 50 Kent as a pop-up park, giving the community much-needed green space during the pandemic. The site, formerly home to a gas plant, has undergone a number of remediations since 2017.


昨年7月に公園局は、パンデミックの間、緑地が強く望まれているとして、ポップアップパークとしてケント50を期間限定でオープンしました。その場所はかつては液化天然ガスの拠点でしたが、2017年以来数多くの改善措置がとられてきています。


In response to work kicking off at the site, Steven Chesler, a co-founder of Friends of Bushwick Inlet Park, a volunteer group that has fought for the revitalization of the site, told the Brooklyn Paper: “We’re very happy because the parks have never been more heavily used.”


オープンに向けての工事が始まったこと対して、ブッシュウィック・インレット・パークフレンズ(コの土地の活性化のために尽力してきたボランティアグループ)の共同設立者の一人であるスティーブン・チェスラーは、ブルックリン紙に次のように述べました。「公園がこれまでよりずっと多くの人に利用されてきているのでとてもうれしいです。」


Last summer, a revised design was approved by the community board for a passive park at the section of Bushwick Inlet Park known as the Motiva parcel. Bounded by Kent Avenue and Quay Street and North 14th Streets, the new park will include wet marshes, native plantings, and a small beach that is wheelchair accessible and has a kayak launch.


去年の夏、(石油と天然ガスの会社である)モティバ所有の区画として知られていたブッシュウィック・インレット・パークのある区域に対して、コミュニティー委員会が(くつろぐことが目的の)静的な公園を設けるということで変更案を承認しました。ケントアヴェニュー、キーストリート、14丁目北に囲まれた新しい公園には、湿地帯や野生植物、車椅子でも近づける小さなビーチがあり、カヤック場もあります。


Upon completion of this site, along with 50 Kent, there will be a continuous public greenspace from Marsha P. Johnson State Park (formerly East River State Park) to the Bushwick Inlet.


この場所が完成すれば、ケント50と一緒になって、マーシャ・P. ジョンソン州立公園(かつてのイーストリバー州立公園)からブッシュウィック・インレットまで公的な緑地が続くことになります。



これが、期間限定でオープンされた、ケント50アベニューでした。
(画像はこちらのサイトから。)

50 Kent Ave. pop-up park (Friends of Bushwick Inlet Park)


以前は、モティバエンタープライズの天然ガスプラントがあり、有害なコールタールで汚染されていたようです。それを市が買い上げて、有害物質を取り除き、安全な公園にしたのです。東京豊洲市場を思い起こさせます。700万ドル、つまり約7憶7千万円かかっているわけです。


新型コロナウィルスの記事にもよく出てきた、"equitable"と"accessible"がここにも使われていました。
ロングマンの定義によると、


"equitable" = treating all people in a fair and equal way
すべての人々を公平で平等なやりかたで扱うこと


"accessible" = a place, building, or object that is accessible is easy to reach or get into
場所や、建物、あるいはものに行き(入り)やすい


です。


「イクイタブル」はただ「公平」と「平等」のニュアンスを重ね合わせて使いっているので、ワクチン接種に頻繁に使われてます。
また、"accessible"は"accessibility"という名詞でもよく出てきます。とくに今日の記事の中にあるように、"wheelchair accessible"というように、社会的弱者が利用しやすいといったニュアンスを持って使われることがあります。今後、日本でもカタカナになってつかわれるようになるかもしれないので、注意しておきましょう。



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