Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

国やニューヨーク政府が企業と連携して支援する、"Shop Small"とは?

感謝祭の翌日の金曜日は「ブラックフライデイ」で、年に一度アメリカ中で大幅な値引きが行われ、多くの人が買い物をしますが、主に大型店やブランドを扱う専門店中心のイベントです。


同じ週の土曜日が「スモールビジネス・サタデイ」で、こちらは手作り品を中心とした小さな店を支援するイベントです。合衆国の中小企業局のサイトでも次のようにスモールビジネス・サタデイを奨励しています。合言葉は"SHOP SMALL"(小さく買い物をしよう)です。



画像右下にある

はアメリカ政府の機関の「中小企業局」ロゴです。


Small Business Saturday supports small businesses hit by the pandemic
「スモールビジネス・サタデイ」はパンデミックの被害を受けた小規模ビジネスを支援しています


画像下に書かれている英語を見ます。


Cosponsorship Authorization #23-3-C SBA’s participation in this
cosponsored activity is not an endorsement of the
views, opinions, products of services of any cosponsor
or other person or entity.


共催についての条項 #23-3-C により、SBAのこの共催活動への参加は、いかなる共催者やその他の個人または団体の見解、意見、製品、サービスの見解、意見、製品、サービスを是認するものではありません。


ニューヨーク市の政府のサイトでは次のように書かれています。


Making New York: Small Business Saturday & Weekend Market
メイキングニューヨーク:スモールビジネス・サタデイとウィークエンドマーケット


Before this year’s highly anticipated Holiday Handmade Cavalcade opens in December, shoppers can get a preview of what’s in store at this small-business shopping experience. Etsy’s NY Handmade Collective and American Express are joining forces to support small businesses through this pop-up market at the Brooklyn Art Library (10am–6pm, both days), as well as on etsy.com. Come out to see what kinds of distinctive holiday gifts you can cross off your list.


みんなが楽しみにしているホリデイ・ホームメイド・カヴァルケイドが12月に開催されるのに先立って、このスモールビジネスショッピングでお買い物体験ができます。エッツィー(ハンドメイド作品やオリジナルグッズの出品、販売をするマーケットプレイスサイト)の、ニューヨーク・手作り品販売団体とアメリカンエクスプレスが共同でetsy.comとブルックリン・アートライブラリーで臨時のマーケットを開いてスモールビジネスを支援します。(10am–6pm。両日とも)。エッツイーのサイトでも支援を行います。他で手に入らないギフトがあるか見に行ってあなたのギフトリストを消していきましょう。



次に、ニューヨーク、ベッドフォードの「ショップ・スモール」をご紹介します。
原文と画像はこちらからです。
Small Business Saturday 2021: 'Shop Small' Bedford | Bedford, NY Patch



Small Business Saturday 2021: 'Shop Small' Bedford
2021年スモールビジネス・サタデイ:「小さく買い物」のベッドフォード


Small Business Saturday has never been more important as Bedford small businesses pull themselves out of the pandemic.
ベッドフォードのスモールビジネスがパンデミックから立ち直るために、スモールビジネス・サタデイが今までになく重要なものとなっている


Jeff Edwards,  Nov 25, 2021 



BEDFORD, NY — Local businesses in Bedford hope to make the most of Small Business Saturday and other promotions as the coronavirus pandemic continues to redefine the holiday shopping season.


ベッドフォード、ニューヨーク発----コロナウィルスパンデミックがホリデイショッピングシーズンの姿を変え続ける中、ベッドフォードの地元ビジネスは、スモールビジネス・サタデイとその他の販売促進活動を最大限活用したいと思っている。


Independently owned boutiques, gift shops, mom-and-pop hardware stores, restaurants and the like in Bedford are facing unprecedented challenges as the ongoing coronavirus pandemic changes how Americans do their holiday shopping.


今も続くコロナウィルスパンデミックでアメリカ人のホリデイショッピングシーズンの意味が変わり続ける中、ベッドフォードの個人ブティックや、ギフトショップ、家族経営の金物店、レストランなどが前代未聞の困難に直面している。


The list of local businesses participating in Small Business Saturday in Bedford continues to grow. Here are a few of them:


ベッドフォードの「スモールビジネス・サタデイ」に参加している地元のビジネスは参加者が増え続けている。次に示すのはそのいくつかだ。


● Village Market
● Katonah Wine & Liquor Store
● Bedford Stone & Masonry Supply


ヴィレッジマーケット
カトナー・ワイン&リカーストア
ベッドフォード ストーン&メイソンリー 石・工芸)サプライ


American Express launched the "Shop Small" movement in 2010 to encourage people to support local businesses on the Saturday after Thanksgiving and Black Friday. Since then, it has evolved into a year-round effort to encourage people to support the mom-and-pop businesses and local shops in Bedford and elsewhere around the country.


アメリカンエクスプレスは、2010年、感謝祭とブラックフライデイの後の土曜日に、地元ビジネスを支援してもらいたいと考えて、「ショップスモール」運動を立ち上げた。それ以来、この運動は年間通じてのベッドフォードや国中の家族経営のビジネスや地元の商店の支援の取り組みに発展した。


Last year, Americans spent about $20 billion on Small Business Saturday, up slightly from the year before.


去年は、アメリカ人はスモールビジネス・サタデイに約200億ドルを消費し、その額は前年より少し上がった。


Supporting local businesses is important, according to American Express, which estimates that 67 cents of every $1 spent remains in the local community. That amounts to about $67 billion that has stayed in local communities since Small Business Saturday began, according to the financial services company.


アメリカンエクスプレスは地元のビジネスを支援することは重要であるとし、1ドルに付き67セントが地元のコミュニティーで使われたと推定している。スモールビジネス・サタデイが始まって以来、合計約670億ドルが地元のコミュニティーで使われたことになると金融サービス会社は述べている。


A Shop Small Consumer Impact survey from American Express before the pandemic found that 73 percent of people think empty storefronts are a national issue, and 84 percent agree the increase in empty storefronts and the closings of small, independently owned businesses negatively affect their local communities.


パンデミック以前に行われたアメリカンエクスプレスのショップスモール・コンシューマー・インパクトの調べでは、お客さんが入らない店は国の問題であると73%の人が考えていて、84%の人はお客さんの入っていない店が増えることと小さくて個人所有の店の閉鎖が地元のコミュニティーにマイナスの影響を与えていると考えている。


The survey showed that when consumers are aware of the impact of spending their dollars locally, 75 percent said they would be more likely to purchase a product or service from small, independently owned businesses.


この調査で、消費者は自分たちのお金を地元で使うことの影響に気付いており、75%の人が小さな個人所有の店で買い物をしたり、サービスを受けたりするようになるだろうと述べた。


(これ以降は、経済調査会社の細かい報告になっていたので省略しました。)


ベッドフォードの商店街はこんな感じです。(Google Earthより)



日本では、中小企業の支援といえば政府の給付金支給や「Go To トラベル」や「Go To イート」といった割引サービスが主流ですが、合衆国やニューヨークの支援のあり方では、まず地域の市民の意識を高めているのだと分かりました。企業は、自社の持っているデータを提供して公開したり、政府はサイトでスモールビジネスの紹介をしています。一例はこちらです。


アメリカンエクスプレスでは、会社のサイトに「スモールビジネスショップ」のサイトを開設し、そこから買い物ができるようにしています。こちらです。


日本に必要なのは、助成金を配ったり、旅行や外食の割引支援ばかりではなく、政府ができるスモールビジネス支援の形のアイデアを出すことです。国民にスモールビジネスに対する意識を向けてもらうことがそのひとつだと思います。すでに行っている自治体もありますが、「こんなことやってるのね。こんなもの売ってるのね。知らなかった-!また来てみよう。」といった活動を国として支援して欲しいです。


何かいいアイデアを思いつきますか?英語のディスカッションクラスのテーマにしてみましょう。


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