エリック・アダムス(Eric Adams)はニューヨークシティの市長です。タイムズスクェアのボールドロップイベントの後、その場でニューヨーク市長の宣誓式を行って３週間経ちました。就任早々、スモールビジネスに対する罰則基準を緩和したり、また高校生からオミクロン株感染拡大対策に対して抗議を受けるなどたくさんの問題に対処しています。

その市長に初のお給料が出ました！

いくらだと思いますか？

ニューヨークタイムズの記事に書いてありましたので、一部省略して読んでみます。

原文、画像ともこちらからです。

A First Payday for a Mayor, and for Cryptocurrency - The New York Times
市長としての初めてのお給料は仮想通貨に

Mayor Eric Adams wants New York City to become the global capital for cryptocurrency.
エリックアダムス市長はニューヨーク市が仮装通貨の世界的中心地になることを望んでいる

January 21, 2022　By James Barron

Today is Mayor Eric Adams’s first payday. That’s not the day’s only first: it is also the first time a mayor of New York City has put his money into cryptocurrency, which is trendy. It’s also famous for roller-coasterish fluctuations.

今日はエリック・アダムス市長の初給料日です。それは、この日が初めての給料日というだけではありません。ニューヨーク市の市長が、初めてそのお金を仮想通貨にしたのです。トレンディーですね。そしてそれはまたジェットコースターのような動きをすることで有名です。

How much will be in that first paycheck? His gross pay is $9,924.66, which he will receive every two weeks. A City Hall spokesman would not say how much was being deducted for taxes but said that Adams would put all of his take-home pay into cryptocurrency.

その最初の給料はおいくら？総支給額は9,924.66ドルで、それを2週間に一回受け取ることになります。（日本円の月給にしたら200万円ほどです。）市役所の広報担当者は、税金の差引額がどれくらいなのか明らかにしませんでしたが、アダムス氏は手取りの給料をすべて仮想通貨にすると述べました。

Adams will be paid in old-fashioned, federally backed money because federal labor laws require base wages to be paid that way. He will convert the money to Bitcoin and Ethereum using the cryptocurrency exchange Coinbase. It’s enough to make you wonder what Alexander Hamilton — who established the Bank of New York before becoming the nation’s first secretary of the Treasury — would say.

連邦労働法では基本給は今までのやり方で支払うことになっているので、アダムス氏にはそのやり方で支払われることになります。彼はそのお金を仮想通貨取引のコインベースを使ってビットコインとイーサリアムに変換するのです。アレクサンダー・ハミルトン（ニューヨーク銀行を設立し、初代財務長官に就任した人物）ならどう言うだろうかと思ってしまいますね。

In a way, Adams is simply applying an age-old political strategy — appealing to the business community — to a relatively new corner of that community. Joseph Grundfest, a professor of law and business at Stanford University who is a cryptocurrency expert, said Adams was signaling that he was “really supportive” of crypto and wanted to attract the crypto subculture to New York.

考え方によれば、アダムス氏はただ、昔からの政治的戦略を応用しただけと言えます。つまり、経済界に対するパフォーマンスです。自分はその世界の比較的新しい一角に踏み込んだだけなのだよと。スタンフォード大学の法律・ビジネス学教授で仮想通貨の専門家であるジョセフ・グランドフェスト氏は、アダムズ氏が自分は仮想通貨を「実際支持している」ことを示し、仮想通貨というサブカルチャーをニューヨークに持ってきたいのだろうと述べました。

（中略）

Adams went to Washington on Thursday to promote what he called a “radically practical” agenda. He has used the phrase before, including during his first speech as mayor three weeks ago. My colleague Emma G. Fitzsimmons says it means concentrating on the basics of running city government rather than pressing for one ambitious and wide-reaching policy proposal, as his predecessor, Bill de Blasio, did with his universal kindergarten plan.

アダムス氏は木曜日にワシントンに行き、彼の言う「革新的かつ現実的な」アジェンダをアピールしました。「革新的かつ現実的」という言い方は、3週間前の市長としての最初の演説を含め、以前にも使いました。私の同僚のエマ・G・フィッツシモンズは、前市長のビル・デ・ブラシオが幼稚園児の一斉保育プランで行ったような、野心的で広範囲に影響が及ぶような政策の提案を押しつけるのではなく、（アダムス市長は）現行の市政の基本原則は勢は崩さないということを示しているのだ、と言っています。

Adams, who has referred to himself as the “future of the Democratic Party,” used a speech to the United States Conference of Mayors to reveal more details about his priorities. He outlined a “national urban agenda” built around public safety, child care and infrastructure. He also called for more federal funding for anti-violence programs.

自らを「民主党の未来」と称するアダムズ氏は、全米市長会議での演説を機に、優先事項の詳細を明らかにしました。公共安全、チャイルドケア、インフラにまつわる「全米都市の行政方針」の概要を説明しました。また、反暴力プログラムへの連邦政府の資金提供の強化も求めました。

“That is how we create safer, more prosperous cities as we recover — that is how we bring our country back,” he said. “That’s being radically practical.”

「それが、復興にあたってより安全で、より豊かな都市を作る方法であり、ひいては我々の国を取り戻す方法なのです」、「それが、革新的かつ現実的であるということなのだ」と彼は述べました。

お給料が高いか安いかというより、アダムス市長がそれをすべて仮想通貨に替えたということがちょっと驚きでした。日本のリーダーたちはアダムスのようなやりかたで未来に向かって一歩先を進もうとするでしょうか。。。

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