Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

この作品からどんな音が聞こえてくる?新しいのにレトロ。

今日の作品はニューヨークのグランドセントラルステーションの地下にある、42ストリート駅(Grand Central-42 St )からです。


「Fast Track and Speedwheels----急行列車用線路とスピードウィールズ」というDaniel Sinclair ダニエル・シンクレアによる作品です。



Fast Track and Speedwheels
Daniel Sinclair


(画像はNYC Subway Art: 7 lineより)


"Untapped New York"というニューヨークの情報サイトには、次のような記述がありました。


Along the “home stretch,” as it were, lie three major New York subway stations, including 42nd Street – Grand Central. Although the terminal above is one of the most photographed and iconic sites in NYC, there is art underground, as well. Dan Sinclair created two assemblages called Fast Track and Speedwheels (1990), emphasizing the hustle and bustle of this transportation center as well as the mechanics of the trains. The shapes are familiar–futuristic yet retro, a combination of art deco and steam punk–and mimic the grinding gears only yards away that keep this city’s 8 million people moving.


グランドセントラル駅地下の地下鉄駅構内には、42丁目ストリート~グランドセントラルを含む、ニューヨークの3つの主要な地下鉄駅があります。このターミナルは、ニューヨークで最も写真に撮られ、象徴的な場所のひとつですが、地下にアートがあります。製作者のダン・シンクレアは、「ファーストトラック(急行列車の線路)とスピードウィールズ」(1990年)という2つのアッサンブラージュ(金属、布、ひもなどの異なる3次元の素材を組み合わせて制作する芸術作品の手法)を制作しました。この作品は、この交通の中心地の喧騒と列車のメカニズムを強調しています。アール・デコとスチームパンクを組み合わせたような、近未来的でありながらレトロな形状で、わずか数ヤード離れたところで800万人の人々を動かし続けて、すり減っていく歯車を模しています。


※「スチームバンク」とは?1980年代に生まれたSFジャンルの一つで、「大規模ネットワークや電脳世界、AIの発展、人体や頭脳の機械化といった表現で、どこか人間性の失われた、ハイテク化された未来社会を描く世界観のこと(Creemaによる)」




グランドセントラル駅は、ニューヨークの中でも最も大きい駅のひとつです。建物も最も古い駅のひとつです。日本で言うと、上野駅のような場所。古いものを題材にして色も建物に調和させることで、古い中の新しい感覚を感じることができます。




Subway Art By Daniel Sinclair: Fast Track and Speedwheels | The Worley Gigy
には、次のような説明がありました。


The art-deco shapes and various turning wheels, spinning gears and pistons interpret the speed, energy and train travel imagery into this relief sculpture, and add to the aura of the location, below one of America’s premiere rail stations.


アール・デコ調の形状と様々な回転する車輪、歯車、ピストンにより、スピード、エネルギー、列車の旅のイメージこのレリーフ彫刻に表現され、アメリカの主要な鉄道駅の一つの地下で、その場所の雰囲気を高めています。



Sinclair explains, “I want my sculpture to make people think of the power of the engines that drive the trains, the speed and efficiency of them. The sculptures also reflect the architectural elements of Times Square and the Art Deco glamour of Radio City Music Hall.”


(製作者の)シンクレアは、「私の彫刻は、列車を動かすエンジンの力、そのスピードと効率性を人々に考えてもらいたいと思っています。また、この作品には、タイムズスクェアの建築要素やラジオシティミュージックホールのアール・デコ調の華やかさも反映されています。」と説明しています。





グランドセントラルステーションはこちらです。


皆さんは、この作品からどんな音を聞くでしょう?
コロナ感染の心配がなくなったら地下鉄アートをめぐるツアーに行きましょうか。。。


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MisTy

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