今日は、121年前にニューヨークで創業し、現在はカリフォルニア州に編集室を置いている、アメリカの月刊業界専門誌（trade news magazine)の"E＆P"からの記事を見ます。

"E&P"は、120年以上前に創刊された、いわゆる業界専門雑誌です。

ホームページはこちらです。
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Wikipediaでは、次のように紹介されています。

Editor & Publisher (E&P) is an American monthly trade news magazine covering the newspaper industry. Published since 1901, Editor & Publisher is the self-described "bible of the newspaper industry."

Originally based in New York City, the magazine's editorial offices are currently located in Fountain Valley, California; its business offices are in Lutz, Florida.

Editor & Publisher (E&P)は、新聞業界をカバーする米国の月刊業界ニュース誌である。1901年から発行されており、自称「新聞業界のバイブル」である。

当初はニューヨークを拠点としていたが、現在はカリフォルニア州ファウンテンバレーに編集部を置き、フロリダ州ルッツにビジネスオフィスを構えている。

ウィキペディアでは、121年前に創業とありますが、ホームページのロゴの下には、

"The Authoritative Voice of #NewsMedia Since 1884”
1884年から続く#ニュースメディアの権威ある声

と書かれています。

その"E&P"が、アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトが315万ドルを地方の非営利ニュース機関に投資したというニュースを掲載していました。今年７月20日発行のものです。

投資先が３つの団体で、そのひとつが、ニューヨークのローカル紙、"The City"でした！

ほら、あの、ハトが！！

原文はこちらです。（画像もです。）読んでいきます。

American Journalism Project invests $3.15 million in three local, nonprofit news organizations
アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクト、地方の非営利報道機関3社に315万ドルを投資

Posted Wednesday, July 20, 2022 
Staff | American Journalism Project

The American Journalism Project today announced $3.15 million in new support for three nonprofit news organizations: Verite, a sister newsroom of Mississippi Today ​​launching this fall in New Orleans, ICT (formerly Indian Country Today) and New York City-based THE CITY.

アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトは本日、3つの非営利報道機関に対する315万ドルの新たな支援を発表しました。ミシシッピ・トゥデイが今秋ニューオーリンズで立ち上げる姉妹ニュースルームのベライト、ICT（旧インディアン・カントリー・トゥデイ）、ニューヨークを拠点とするザ・シティーです。

Since 2019, the American Journalism Project has committed nearly $37 million to 33 local nonprofit news organizations. The first venture philanthropy dedicated to local news, the American Journalism Project’s unique model focuses on helping nonprofit news organizations grow their business teams and revenue capacity, while also giving its grantees personalized and strategic support.

2019年以降、アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトは、33の地方非営利報道機関に約3,700万ドルをコミットしてきました。ローカルニュース専門の初のベンチャー・フィランソロピーであるアメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトのユニークなモデルは、非営利報道機関のビジネスチームと収益能力の成長を支援することに重点を置いており、助成先には個別的かつ戦略的な支援も行っています。

“The market failure in local news has left Americans in crisis — people across our country are strapped for the information they need to participate in our democracy and live healthy, thriving lives,” said Sarabeth Berman, CEO of the American Journalism Project. “Anyone searching for solutions to the crisis in local news should take a close look at what these organizations are doing to build trusted and sustainable news for communities.”

アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトのサラベス・バーマンCEOは、「ローカルニュースの市場の失敗により、アメリカ人は危機に瀕しています。 この国の人々は、民主主義に参加し、健康的な生活を送るための情報を持っていません。「地域ニュースの危機に対する解決策を模索している人は、これらの組織が地域社会のために信頼できる持続可能なニュースを構築するために何をしているかをよく見てみるべきです」。

Data from the American Journalism Project’s 2022 Impact Report shows its grantees grow by an average of 67 percent in the first year of their grant. The American Journalism Project attributes this success to its unique venture support model, which provides each grantee organization with tailored support, including funding, one-on-one guidance, capacity building resources, peer learning opportunities and other tools to strengthen their business and revenue operations.

アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトの2022年インパクト・レポートのデータによると、助成対象組織は、助成金の初年度に平均67%の成長を遂げています。アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトは、独自のベンチャー支援モデルにより、各助成先団体に資金、マンツーマンの指導、能力開発リソース、ピアラーニングの機会、その他ビジネスと収益事業を強化するためのツールを提供し、カスタマイズされた支援を行ったことが、この成功の要因であると述べています。

The grantee organizations will use the new support to reach audiences not currently served by existing news operations. More on the grantees:

助成対象組織は、この新たな支援により、既存のニュース事業ではカバーしきれない視聴者にリーチすることを目指します。助成対象団体の詳細は次のようなものです。

(3MisTy says: つの団体のうち、"The City"のみに焦点を当てています。）

THE CITY is a nonprofit news organization that produces free-to-read beat, investigative and explanatory journalism across the five boroughs of New York City. It aims to be deeply responsive to the communities it serves, and is committed to driving deeper and richer democratic engagement. 

THE CITYは非営利の報道機関であり、ニューヨーク市の5つの地区で、無料で読めるスクープ記事、調査報道、説明報道を制作しています。THE CITYは、サービスを提供するコミュニティに敏感であることを目指し、より深く豊かな民主主義への関与を促進することに精進しています。

With this new funding, THE CITY will build a durable, resilient and effective institution to better meet the information needs of the largest city in America. As the organization grows and expands, it will continue to refine its audience strategy and to expand its existing partnership model as it seeks to become the leading accountability and service news organization in New York City.

今回の資金調達により、THE CITYは、米国最大の都市の情報ニーズに応えるため、耐久性、弾力性、実効性のある組織を構築していきます。組織の成長と拡大に伴い、視聴者戦略を磨き、既存のパートナーシップモデルを拡大し、ニューヨーク市を代表する説明責任とサービスの報道機関になることを目指しています。

In December 2021, the American Journalism Project closed its first fund, which supported its first 32 grantees. The grants announced today mark the first investments in nonprofit news organizations from the organization’s second fund, which aims to raise another $60 million by 2024. Laurence Baer, the Hellman Foundation, the Lubetzky Family Foundation and the Seedlings Foundation are joining the American Journalism Project’s community of supporters with investments in its second fund.

2021年12月、アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトは、32の助成団体を支援して、第１期のファンドを終えました。今回発表された助成金は、同組織の第2期ファンドの非営利報道機関への最初の投資となり、2024年までにさらに6000万ドルの資金調達を目指します。ローレンス・ベアー、ヘルマン財団、ルベツキー・ファミリー財団、シードリングス財団がアメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトの支援団体に加わり、第2期ファンドへの投資をしてくださいます。

The City以外の２つの団体に関しては省略しました。

アメリカという国は、政府の支援を待たずに自分たちでガンガン前に進んで行く印象があります。コロナのときもそうでした。その力強さこそが民主主義を支え、強固なものにしているのだということを感じます。

アメリカン・ジャーナリズム・プロジェクトの特集はこれで終わりにします。
お読みいただき、有難うございました。

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MisTy