Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

なぜ、タクシーの運転手にホウキが必要なのか?ネイティブの意見を読む。

昨日のブログで取り上げた、メトロポリタンダイアリーの"Heavy Traffic"については、タクシーに乗っていた4人の男性を笑わせた「ユーモア」が分からないというネイティブのコメントとともに、彼らが考えた内容をご紹介します。(順不同で名前は省略しています。)



● Why does the cabbie need a broom?
なんでタクシーの運ちゃんにホウキが要るんだ?



●  Why would a horse be better than a bike and why would a cab driver need a broom?
なぜ自転車より馬がいいんでしょう?なぜタクシーの運転手に箒が必要なのでしょう。



● Mean witches fly on brooms, I believe. At least, that was my inference.
魔女はホウキにのって飛ぶってことじゃないかな。少なくとも私はそう推測したけど。



● I know it's bad scatological joke, but if she did get a horse they would have to follow with a broom to sweep up the manure. At least that's a ladylike response.
悪くて汚い冗談だろ。でももし彼女が馬に乗ったら、誰かが糞を掃除するのにほうきをもって付いていくだろうね。少なくとも、それって女性らしい返し方だな。



● The first thought I got was that she was telling him he should be riding a broom like an evil witch. There may be other interpretations, though.
私が最初に思ったのは、彼女は運転手には意地の悪い魔女みたいだからホウキにまたがったらっていったのではないかなということです。ほかにも解釈があるかもしれないけど。


● Regarding the can-you-top-this returning of the cab driver's sass with the topper that he should get himself a broom. There's little that's more New York than snapping back with a funny rejoinder that the other person can't top!
ラジオ番組の「キャン・ユー・トップ・ディス」(このジョークを返せるかといった内容のな番組)のやりとりのように、タクシー運転手がふっかけてきた嫌味に「あなたはホウキが必要ね」というさらに上を行く答えをしたんだね。これほどニューヨークらしいことはないね!他の人にはできないおもしろい返し方だよ。



● When automobiles were first introduced, they were noisy and clunky. Pedestrians thought they were being clever when they yelled at the driver to “get a horse”. (I’m not old enough to remember that, but heard it somewhere.) As to why a cab driver would need a broom. . .you got me!
自動車が登場した当初は、うるさくて不格好なものでした。歩行者が運転手に「馬にしろ」と叫ぶときは、歩いている自分のほうが賢いと思ったのです。(そんなことを知っているほどの歳じゃないけれど、どっかで聞いたわ。)タクシー運転手になぜホウキが必要なのかというと.....。.さあ、わかりません!



● The recommendation to “get a broom” implies that the cabbie is acting like a witch! Should be flying a broom!!
「ホウキが必要ね。」というのは、タクシーの運ちゃんが魔女のような行動(突然の車線変更)をしていることを暗に言っているのですす!(そんなことをするならあなたは)きっとあなた、ホウキに乗って飛んでるのねっ!ってね。



もう一度原文を読み返しましょう。


I was riding my bike on Fifth Avenue south of 55th Street. Traffic was heavy. Suddenly, a cabdriver with four young male passengers cut across a lane and screamed at me in an unfriendly voice.
“Hey, lady,” he yelled, “Why don’t you get yourself a horse?”
I didn’t respond and instead kept an eye on the cab as I continued on downtown. When it was forced to stop and wait at a light, I sidled up to the driver’s window and leaned in.
“And you sir,” I said in a soft voice, “should get yourself a broom.”
I heard a loud burst of laughter from inside the car.
The light changed, and we continued along at about the same pace. When we reached 34th Street, the driver leaned out of the window.
“Lady,” he said, “please accept my apology.”
“An apology from a cabdriver!” I said. “No one will believe me, but apology accepted.”
— Dorian Cusick


私は55丁目の南の5番街で自転車に乗っていた。交通量は多かった。突然、4人の若い男性を乗せたタクシー運転手が車線を横切り、無愛想な声で私に向かって叫んだ。
「ちょっと、お嬢さん、馬にしたらどうだい?」と運転手が怒鳴った。
私は何も答えず、タクシーから目を離さずに繁華街を進んだ。信号で止まらなくてはならなくなったとき、私は運転席の窓際に寄り、身を乗り出した。
「あなたにはホウキが要るわね。」と優しい声で言った。
車内から大きな笑い声が聞こえた。
信号が変わり、私たちはほぼ同じペースで走り続けた。34丁目にさしかかったとき、運転手が窓から身を乗り出してこう言った。
「お嬢さん、私がいけなかった。許してくれますか?」
「タクシー運転から謝罪の申し出があるなんて!誰も信じてくれないだろうけど、その申し出、受け入れました。」 私は言った。
- ドリアン・キュージック



(自転車専用道路は、タクシーの運転手さんにとっては、乗客が昇降する際に開けたドアに自転車がぶつかる事故があるので、恐いと思うことがあるようです。画像はこちらからです。)



[MisTyによるコメントのまとめ]


「糞の掃除をしなくてはならない」という意見に笑っちゃいましたが、ニューヨークの道路法では、馬は道路を走ることができますが、車の流れを邪魔してはいけないという規則があります。自転車は、かなり自転車専用道路が整備され、車道と分かれているところが多く、いくら道路が混んでいても車線変更はできません。そしてタクシーは自転車道路に入って止めることができないので、乗客の昇降の度に自転車が邪魔な存在になるのです。実際タクシーのドアを開けたとたんに、自転車がそのドアにぶつかりドアが破損したという事故もあっりました。


混んでいる道路でも、ひたすら自転車道路を進む彼女に対して、急な車線変更で彼女の前方に出た運転手が、自転車は混んでいても専用道路しか走れないだろ、(もしくは、馬なら車優先で走ってくれるんだけどな)という意味の嫌みを言ったのでしょう。それに対して、急な車線変更はホウキに乗った魔女みたいで、危険だからやめたほうがいいよと彼女は言っということで、いかがでしょう?



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MisTy

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