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アダムズ市長がヒップホップ50周年記念イベントをKRS-Oneと共に開催!

日本でもヒップホップはダンスやラップ、DJのパフォーマンスなどで人気がありますが、ひとつのジャンルとしてのヒップホップは、そのメッセージはについての社会的背景の知識がないと、ひとつの文化を創り上げた存在として認識できないだろうと思います。


ヒップホップ誕生50周年を記念して、アダムズ市長が5つのブロックで無料のパーティーを行うことを公表しました。その記事を読みます。原文、画像はこちらからです。


Mayor Adams announces free block parties to celebrate 50 years of hip-hop
アダムズ市長、ヒップホップ50周年を祝う無料ブロック・パーティーを発表


What’s more NY than hip-hop and block parties?
ヒップホップとブロック・パーティー以上にNYらしいものはあるだろうか?


Written by Christina Izzo July 21 2023




On Thursday, July 20, Mayor Eric Adams today announced a partnership with "ITSALLBLACKMUSIC PRESENTS" to host "5X5 Block Party Series,” a series of free block parties, concerts and events that will take place across all five boroughs this August. Hip-hop icon KRS-One—the Bronx-born rapper behind tracks like "Sound of da Police“, “Love’s Gonna Get’cha (Material Love),” and “My Philosophy”—will help curate the series, as well as perform at the block parties.


7月20日(木)、エリック・アダムズ市長は「イッツ・オール・ブラックミュージック・プリゼンツ」との連携を発表し、8月に5つの行政区で開催される無料のブロック・パーティー、コンサート、イベントのシリーズ「5X5ブロック・パーティー・シリーズ」を主催することを明らかにしました。KRS-ワンが、一連のイベントの実行に協力し、ブロック・パーティーでパフォーマンスを行います。KRS-ワンは、「サウンド・オブ・ダ・ポリス」、「ラブズ・ゴナ・ゲッチャ(マテリアル・ラブ)」、「マイ・フィロソフィ」で演じたブロンクス生まれのラッパーで、ヒップホップ界のアイコン的存在です。


KRS・ワンは、現在57歳。ウィキペディアに次のように説明されていました。

KRS・ワン(KRS-One、本名:ローレンス・パーカー(Lawrence Parker)、1965年8月20日 - )はMC、音楽プロデューサー[1]。他に「クリス・パーカー」「ブラストマスター」「ティーチャ」「フィロソファーズ」などの別名を持つ。ハードコアヒップホップや社会派ラップの先駆けとも位置付けられており、2パックやエミネム、その他多くのヒップホップミュージシャンに影響を与えた人物と考えられている。 自身の発する政治的メッセージによっても知られており、アメリカという国に根付いた商業主義を批判している。具体的にはアルバムI Got Next収録のA Friendでは「Back to back we attack corporate America.(連続して私たちはアメリカの経済界を攻撃する)」という一節があり、また、アメリカ同時多発テロ事件で崩壊したワールドトレードセンターをアメリカの商業主義の象徴と見立ててそれが崩壊したことを祝福した。また、ヴィーガニズムの熱心な支持者としても知られている。


(Wikipediaの画像より。2009年のもの)


現在は注文できないようですが、ノートの表紙にもなっていたようです。
KRS-One × INTERBREED オフィシャルコラボレーション学習帳 "Build Ya Skillz note set" 2冊セット(1980円)


Along with live performances, the events will consist of DJ sets, street-art installations, food vendors, educational talks and interactive experiences. And each night, the city will collaborate with Pixis Drones to put on a free drone light show at each of the parties, honoring iconic hip-hop imagery. Other city-wide activations include a collaboration with LISA Project NYC to create 50 murals across all five boroughs from July through Labor Day to pay homage to the lasting influence of hip-hop on popular culture.


ライブ・パフォーマンスに加え、(レコードや音響設備などの)DJセット、ストリート・アートのインスタレーション、フード・ベンダー、講義、インタラクティブな体験などで構成されています。また、毎晩、市はピクシス・ドローンズとコラボし、ヒップホップの象徴的なイメージに敬意を表し、各パーティーで無料のドローンライトショーを行います。その他にも、「リサ・プロジェクト NYC」とのコラボレーションにより、7月からレイバー・デーまでの間、5つの行政区に50の壁画を制作し、ヒップホップがポピュラー・カルチャーに与えた永続的な影響に敬意を表します。


"The growth of hip hop into a worldwide cultural phenomenon is a testament to the creativity, innovation, and passion of New York City," said Mayor Adams. "From the Boogie Down Bronx, to Wu Tang in Staten Island, to the pioneers in Queens, to the storytellers in Brooklyn and the clubs in Manhattan, hip hop has told the story of New York City and our people. These block party concerts will celebrate 50 years of hip hop, and I look forward to partnering with 'ITSALLBLACKMUSIC PRESENTS' to check the rhyme this summer."


「ヒップホップが世界的な文化現象に成長したのは、ニューヨーク市の創造性、革新性、情熱の証です」、「ブギー・ダウン・ブロンクスから、スタテン島のウー・タン、クイーンズのパイオニア、ブルックリンのストーリーテラー、マンハッタンのクラブまで、ヒップホップはニューヨーク市と私たちの人々の物語を語ってきました。これらのブロック・パーティー・コンサートは、ヒップホップの50年を祝うものであり、この夏、韻を確認するためにイッツ・オール・ブラックミュージック・プリゼンツと提携することを楽しみにしています。」とエリック・アダムズ市長は述べました。


"From block parties to citywide murals, we're lighting up 50 years of hip hop's legacy," said KRS-One. "As we celebrate the art form that uplifts communities and empowers voices worldwide, let's curate a symphony of creativity, innovation, and passion, making history with every beat. Together, we honor the past and inspire the future, proving that hip hop is not just a genre but a cultural movement that speaks to the heart of humanity."


KRS-ワンは、「ブロック・パーティーから街全体の壁画まで、我々はヒップホップの50年の遺産を照らし出しています」、「コミュニティを高揚させ、世界中の声に力を与えるアートフォームを称え、創造性、革新性、情熱のシンフォニーを作り上げましょう。共に過去を称え、未来を奮い立たせ、ヒップホップが単なるジャンルではなく、人類の心に語りかける文化的ムーブメントであることを証明しましょう。」と述べました。



ニューヨーク市のサイトには次のようなコメントと画像が載せられています。
(画像はこちらからです。実際の市長のアナウンスメントは市のサイトに動画があります。KRS-ワンのスピーチと、市長がKRS-ワンに求めた即興のラップも見事にこなしています。)



Longtime teacher, cultural leader, and hip hop icon KRS-One will collaborate with the city as well to help curate and perform at the block parties


長年の教師であり、文化的指導者であり、ヒップホップのアイコン的存在であるKRS-ワンも市と協力し、ブロック・パーティーの総指揮をとり、パフォーマンスを行う予定だ。


Mayor Eric Adams Makes Arts and Culture Related Announcement


記事の中にも出てきた3つのKRS-Oneの動画があります。
Hip-Hopは、本人だけでなく、背景や仲間、観客がいて初めて一つの作品になることが分かります。(KRS-One本人だけで、武道館や東京ドームでコンサートするものではないです。彼なら、日本バージョンにしてくれるかもしれませんが、日本人にどれだけ支持されるか分かりません。)




KRS-One - Sound of da Police



Boogie Down Productions - Love's Gonna Get'cha (Material Love)



Boogie Down Productions - My Philosophy



ヒップホップは、その文化で社会を分断するものではなく、様々な要素を含むことで、ニューヨークをひとつにしてきた存在だったということが分かりました。多様性というのは、それぞれがバラバラに扱われるなることではなく、ひとつの社会を豊富な要素でさらに豊かにしていくものなのです。MisTyがニューヨークが好きな理由がそこにあります。


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