Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

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ニューヨーク、公立学校再開への道のり。日本とどこが違うか?

ニューヨークは現在少しずつ日常が戻りつつあります。12日付のコロナウィルス感染に関する数字をニューヨーク市のサイトで見てみました。


6月12日の時点での、コロナウィルス感染者数(Cases)は、


205,846


コロナ感染が原因の入院者数(Hospitalizations)は、


53,471


コロナ感染が原因の死亡者数(Confirmed deaths---Deaths following a positive COVID-19 laboratory test)


17,351


検査では、陽性ではなかったが、コロナウィルス、または多分コロナウィルスが原因だろうと思われる死者数
(Probable deaths---Cause of death reported as "COVID-19" or equivalent, but no positive laboratory test)


4,692


こうした状況の中、学校の再開が9月10日になるという発表がありました。
ブログで、"Summer in the City"と言うタイトルの「サマースクール」について書きました。今年はすべて、リモートラーニングでした。詳しい内容は、こちらです。
    ⇓
ニューヨークでサマースクールが始まる。塾に行かなくてもいい理由が分かった。 - Talking New York (おしゃべりなニューヨーク)



アメリカの教育制度はとても複雑です。でも、学年度(the school year)は、大体9月に始まり、6月に終わるところが多いです。6月以降は、多くの学校で「サマースクール」が開催され、子供たちが授業での遅れを取り戻したり、進級できるようレベルを挙げたり、標準より高いレベルの教育を受けたりする期間になります。


今回のコロナウィルス感染によって、3月中旬にニューヨークの公立学校は閉鎖になり、以後ずっとリモートラーニングが続けられています。サマースクールもリモートラーニングです。


そして、ついに、学年度末まで学校は再オープンとなりませんでした。
市長から正式に学年度末まで学校は閉鎖、再オープンは9月10日という発表がありましたので、詳細を読んでみようと思います。


NYC schools develop plan to reopen

ニューヨーク市の学校の再オープンの展開プラン  
                     By: Jennifer Bisram   Jun 11, 2020 



NEW YORK — School is set to reopen on Sep. 10, according to NYC Mayor Bill de Blasio, and the schools chancellor has laid out the  fall framework, which includes blended learning.


ニューヨーク発---公立学校の再開の日程が9月10日に設定された、とビル・デブラシオ市長と教育局長が、暫定的な枠組みを示した。これは、リモートラーニングと、登校を組み合わせたものだ。


"There's going to be a certain number of parents that even if school was open to all in person, they're not going to be ready necessarily on September 10th to send their child back," de Blasio said Thursday.
“It could be every single student back in school or it could be no students back in school, we have to be ready for all of that at any point, it could change, literally month to month,” he said.


木曜日、デブラシオ市長は、「たとえ学校がすべての生徒本人にオープンしても、9月10日から子供を学校に戻す心づもりができていないご家庭がおられるであろう」(だからこのような形にした)、さらに、「もしかしたら、全員が戻るかもしれないし、だれも戻らないかもしれない。そうしたことをすべて考えておかねばならない、変更はありうる、実際のところ月ごとに変わるかもしれないのだ。」と述べた。


The fall framework that was sent out by the schools chancellor includes enhanced health measure to make sure students, teachers and staff are safe. It includes adequate PPE and social distancing protocols.


教育局長によって出された秋の新学年開始計画は、生徒、先生そして学校職員の安全を重視した健康計画を含んでいる。また適切なPPE(personal protective equipment---個人用保護具)や、ソーシャルディスタンスィングについての規則も含んでいる。


It also includes a trauma-informed transition back to school to help kids with their social-emotional needs; blended learning, which would be a combination of remote and in-person instruction; rolling/phased starts, which means groups of students will start at different times; split schedules, which would limit the amount of students in the building at a time and school support services, where bus and food operations would be adjusted.
“One benefit this year, we got to establish relationships," Rosie Frascella, who’s a teacher at Prospect Heights High School in Brooklyn, said.


さらに、社会的、情緒的な面の必要性を持った子供たちを助けるために、彼らのトラウマをよく理解し、学校で受け止める雰囲気を取り戻すこと、対面授業とリモート授業の両方を用いた授業をすること、融通性をもって段階的な授業の開始をすること(グループごとに開始時期が異なるなど)、スケジュールをわけること(一度に教室に入れる生徒の人数を制限する)、学校が提供するサポート(バスや食べ物)を調整することなども含まれている。「今年、(こういうことがあって)私たちは関係を築いていくための一つのいい経験を得たのです。」とブルックリンのプロスペクトハイツ高校の教師であるロージー・フラセーラは言った。


She has been doing remote learning with her students since March 23 — when school buildings closed to prevent the spread of COVID-19.
“I feel like I’m a public health advocate, a counselor," she said. "I teach English and social studies as well. It’s hard to wear all these hats while I'm still learning."
But she admits it has had its benefits.


彼女は、コロナウィルス感染拡大を防ぐために校舎が閉鎖された、3月23日から生徒たちとリモートラーニングをしている。
「私は自分が公衆衛生の指導者で、カウンセラーであるように感じています」、「私は英語と社会を教えています」、「様々なことをしなければならないのは大変ですが、自分自身がとても勉強になっています。」と彼女は言う。
しかし、それがいい経験となっていると考えている。


“I think it’s face to face teaching is important, we should would never get rid of that, but I think it has opened doors to give us more freedom and I can check in with a student one on one.”
For the 1.1 million NYC school students who are being affected, Frascella said she’s most concerned about their safety and getting them readjusted effectively, when schools reopen in the fall.


また彼女は、「顔を見て教えることは大切なことだと思います。私たちはそれをやめるべきではないし、そうしないでしょう。しかし、授業の形は思ったより自由に色々な方法でできますし、(どんn形でも)生徒一人ひとりとつながることはできます。」とも言った。
フラセーラは、影響を受けている110万人のニューヨークの子供たちのために、秋に学校が再開したら、彼らの安全を最優先に考え、効果的に調整しながらやっていくことを考えていると言った。


コロナパンデミックは、様々なところに影響をもたらし、社会を混乱に陥れています。職場や学校への影響は特に大きいと思います。そのときに、どういう対応ができるかが、政治力、経済力、教育力が見える時です。


日本でも、学校が戻りつつあります。先生方、学校、文科省がどのように調整していくのか見守りたいと思います。




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