"Wellcome Trust"(通称"Wellcome")という、医学研究支援等を目的とする公益信託団体が、2018年９月から１年間、世界の３カ所（ニューヨーク、香港、ジェノバ）で、"Contagious Cities"という国際的なプロジェクトを推進しました。当サイトにその目的として、次のような部分がありました。

"....project which supported local conversations around the global challenges of epidemic"
(疫病をめぐる地球規模の困難な状態に対して、地域同士のやりとりを支援するプロジェクトである,,,..   Contagious Cities | Wellcome　より）

ニューヨーク市博物館の企画展である"Germ City"---病原菌都市）は、この"Contagious Cities"（感染しやすい都市）の一環として行なわれたものあり、 コロナウィルスの襲来を予言するような内容でした。

 

「ウェルカムトラスト」のホームページはこちらです。
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今回は、この"Wellcome"の、"Contagious Cities　New York"を読みたいと思います。
原文はこちらです。
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Cities bring people – and germs – together. Contagious Cities New York is part of a major international cultural project exploring the outcomes of this cohabitation, and the fascinating relationship between microbes, migration and the metropolis. Contagious Cities is being staged in Hong Kong and Geneva, as well as New York by Wellcome Trust, a global charitable foundation which aims to improve health for everyone by helping great ideas to thrive.
都市は人を連れてきます。そして病原菌も一緒に・・・。「コンティジャスシティ（感染しやすい都市）、ニューヨーク」は、この共存のもたらすものと、細菌、人の移動、大都市の素晴らしい関係を探る大きな国際文化プロジェクト、「コンティジャスシティ」の一環として行なわれているものです。「コンテイジャスシティ(感染しやすい都市）」）の取り組みは、健康になるための素晴らしい考えが広まっていくことを助け、全ての人々の健康を増進することを目的とする、地球規模の慈善基金である「ウェルカムトラスト」により、ニューヨークだけではなく香港やジェノバでも推進されています。

Combining different perspectives and expertise, partners in the Contagious Cities New York project include Museum of the City of New York, The New York Academy of Medicine, The Tenement Museum, New York Public Library, Brooklyn Historical Society, and Graduate Center of the City of New York. Together with Wellcome, these partner organizations will co-produce exhibitions, interactive experiences, artist residencies, events, broadcasts and more throughout the city – all designed to spark local conversations around the global challenges of epidemic preparedness.
異なる観点と専門性を合わせながら、「コンテイジャスシティ---ニューヨーク」は、ニューヨーク市博物館、ニューヨーク医学アカデミー、テネメント博物館、ニューヨーク公共図書館、ブルックリン歴史協会、ニューヨーク市立大学大学院センターが連携しました。
ウェルカム財団と協力し、これらの参加組織は協力展示、知識の交流、芸術家の招へい、イベント開催、報道などを全市にわたって行います。これらはすべて疫病予防の世界的な取り組みの中で、地域における対話を盛んにするよう計画されています。

The Museum of the City of New York 　　ニューヨーク市博物館
The Museum of the City of New York fosters understanding of the distinctive nature of urban life in the world’s most influential metropolis. It engages visitors by celebrating, documenting, and interpreting the city’s past, present, and future.
ニューヨーク市博物館は、世界で最も大きい影響力を持つ大都市での生活の特色を理解することに重きを置いています。そして、ニューヨークの過去、現在、未来を讃え、記録で示し、説明することにより来館者の関心を高めます。

The New York Academy of Medicine　　ニューヨーク医療アカデミー
Established in 1847, The New York Academy of Medicine is dedicated to ensuring everyone has the opportunity to live a healthy life.
ニューヨーク医療アカデミーは、1867年に設立され、誰もが健康的な生活をおくることができることを確かなものにすることに力を注いでいます。

The Tenement Museum　　テネメント博物館
The Tenement Museum, one of New York’s preeminent historical and education institutions, tells the uniquely American stories of immigrants, migrants, and refugees in the ongoing creation of the United States.
テネメント博物館は、ニューヨークの傑出した歴史と教育に関する組織の一つであり、合衆国が現在も作り出している、移民、移住者、難民に関するアメリカのストーリーを独特の手法で見せてくれます。

New York Public Library　　ニューヨーク公共図書館
The New York Public Library is a free provider of education and information for the people of New York and beyond.
ニューヨーク公共図書館は、ニューヨークとその他の人々のために、無料で教育、情報の提供を行っています。

Brooklyn Historical Society　　ブルックリン歴史協会
Brooklyn Historical Society connects the past to the present and makes the vibrant history of Brooklyn tangible, relevant, and meaningful for today's diverse communities, and for generations to come.
ブルックリン歴史協会は、過去を現在と結び、ブルックリンの生き生きとした歴史を、今日の多様なコミュニティーとこれからの世代の人たちのために、具体的で、今日的で、そして有意義なものにしています。

The Graduate Center of the City University of New York
ニューヨーク市立大学院センター
The Graduate Center of The City University of New York (CUNY) is a leader in public graduate education devoted to enhancing the public good through pioneering research, serious learning, and reasoned debate. The Graduate Center offers ambitious students more than 40 doctoral and master’s programs of the highest caliber, taught by top faculty from throughout CUNY — the nation’s largest public urban university. 
ニューヨーク市立大学院センターは、公立の大学院教育におけるリーダー的存在であり、草分け的な研究、専門性の高い学習、裏付けのある議論を通して、公共の利益を高めていく努力を行っています。ここでは、40人以上の意欲的で力量のある博士、修士過程の学生がいて、ニューヨーク市立大学（全米で最も大きい公立の都市大学）の教授陣から指導を受けています。

この文を読みながら、日本の"cohabitation"（共生）のありかたを考えました。それは、弱者を助けられる社会システムを持つこと、誰もが安心して健康的な生活を維持できる環境を整えること、そして権利と平等を重んじる政治を行なうことだと思います。それはつまり、元に戻るのではなく、前に進むことではないでしょうか。

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