Talking New York --- New Yorkで見つけた英語

発見と感動を与えてくれるニューヨークを英語学習に役立つコンテンツにして毎日お届けしています。

この風景がニューヨークの日常。ニューヨークタイムズのMetropolitan Diaryより。

片手にスマホ、片手にスタバのコーヒーを持って歩いているのがニューヨーカーだと聞いたことがありますが、実際はあり得ません。歩きスマホをすれば必ず人やものにぶつかるし、コーヒーを飲みながら歩いていて、人にぶつかってその人がやけどしたら訴訟問題になってしまいます。ホットドックならケチャップがつくし、アイスクリームは垂れます。


公園がいっぱいあるので、飲食はたいていそこで。もしくは、ビルの前などのベンチのある場所で。スマホなどは、人にぶつからないところで、周りを見ながら用件のみ。


地下鉄は大抵の人が近距離で利用しているので、すぐ降りるためか、座って長い時間画面を見ていることはできません。


歩くのが速いのは確かです。ゆっくり歩いている人は大抵観光客。そして、すごく高級なブランドの服を着て歩いている人にはほとんど会いません。そういう人は大抵車で移動すると思います。多くの市民は地下鉄で移動して歩く。もしくは自転車。


コロナウィルスでこうした何でもない日常が数か月に渡って消えていました。まだ警戒は続いているけれど、当たり前だと思っていた日常がまた当たり前になるのはいつでしょう?


では、その日常のひとコマをどうぞ。(原文はこちらにあります。)





Dear Diary:


Walking in New York requires constant calculations. I treat every movement from point A to point B as an exercise in maximum efficiency.


ニューヨークを歩くときはいつも何かを計算している。A地点からB地点に行くときの動きの一つ一つが、一番効率的な運動になるのだ。 


I make it sort of a game: the pace I must keep to reach my destination in time; how far I can stand from the curb without endangering myself; how long a stride or jump to avoid a hole or puddle.


それはゲームのようになる。例えば、時間通りに目的地へ着かなければいけないとき、どのくらいのペースで動いたらいいのかとか、危険な目にあわないようにするには、縁石からどのくらい離れて立てばいいかとか、道路の穴や水たまりを避けるためにはどのくらいの歩幅で歩いたりジャンプしたりすればいいかとか・・・。


I work in Midtown and pass through Grand Central Terminal at least twice a day. It’s an area where such calculations are essential to avoiding close calls, minor collisions or simply awkward moments.


私はミッドタウンで働いていて、少なくとも一日に2回、グランドセントラルターミナルを通る。危機一髪の事態やちょっとした衝突、気まずい感じを避けるためには、そうした計算が重要になるエリアなのだ。


Not long ago, I was walking near 46th Street and Park Avenue. There was a man walking alongside me, and we were keeping the same brisk pace.


少し前のこと、46丁目とパークアヴェニューの近くを歩いていた時のことだ。一人の男性が私の横を歩いていた。私たちは同じペースで、サッサと歩いていた。


I noticed that four people were heading our way. Three of them adjusted their trajectories to avoid us, while one, a woman, continued to walk directly toward the man next to me.


私たちの先を4人の人が歩いてこちらに向かってくるのに気付いた。3人は私たちを避けるような角度で歩いていた。ところが4人のうち一人(女性)は私の隣を歩いている男性の方へ向かって歩いていたのだ。


Did she plan to walk between us? Would she collide with him in a moment of pain and awkwardness? The moment of truth was inches away. I prepared for impact.


彼女は私たちの間を通り抜けるつもりなのか?(そんなことをしたら)男性にぶつかって痛い思いをしたり、気まずい気持ちになったりしないのか?その瞬間が迫っていた。私はぶつかる衝撃に備えていた。


And then they kissed. It wasn’t a miscalculation after all.


すると、彼らはキスをしたのだ。結局、計算違いではなかったんだね。
— James L. Ansorge


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